古川雄大・京本大我Ｗ主演。ミュージカル「モーツァルト！」上演決定！

2024.01.16

THEATER

2024年8・9月に帝国劇場、10月に梅田芸術劇場メインホール、11月に博多座にて、ミュージカル「モーツァルト！」の上演が決定した。

「才能が宿るのは肉体なのか？魂なのか？」という深遠なテーマをベースに、その高い音楽性と重層的な作劇で“人間モーツァルト”35年の生涯に迫り、2002年の日本初演以来、日本のミュージカルファンを魅了し続けてきた本作。ミヒャエル・クンツェ（脚本・歌詞）、シルヴェスター・リーヴァイ（音楽・編曲）のゴールデンコンビによる大ヒットミュージカルが、２０２１年以来、約3年ぶりに上演される。

タイトルロールのヴォルフガング・モーツァルト役を演じるのは、2018年シーズンから同役を務める古川雄大。2023年に『LUPIN ～カリオストロ伯爵夫人の秘密～』で初の帝劇単独主演を果たし、映像でも「はやぶさ消防団」「大奥 Season2」など話題のドラマに次々と出演している。そして今回が初登場となるもう1人のヴォルフガング・モーツァルトは京本大我。『エリザベート』『ニュージーズ』『シェルブールの雨傘』など着実に舞台でのキャリアを積み、満を持しての帝劇初主演となる。

また、本作は2025年に閉館を発表している帝国劇場の、クロージングラインナップ作品でもある。

本作でW主演を務める古川雄大、京本大我よりコメントが届いた。

ヴォルフガング役に三度挑む心境について古川は「ヴォルフガングという役はこれからのミュージカル界を背負っていくような、若さ溢れる俳優がやるべき役だと個人的には思っています。しかしながら、この作品そして役の魅力を味わうとまた挑戦したいと思ってしまう、そんなかけがえのない役だと思います。3度目、皆様に集大成をお見せすることができたらと思っています」と心境を語った。

今回日本人5人目のヴォルフガング役に臨むにあたり京本は「ヴォルフガングは僕にとって憧れそのものです。二十歳の時に『エリザベート』に出演し、ミュージカルに魅了され、もっと勉強したいという思いからDVDや劇場を通して何十回も観させて頂いた作品がこの『モーツァルト！』です。（井上）芳雄さん、（中川晃教）アッキーさん、（山崎）育三郎さん、（古川）雄大さんという僕が大尊敬する先輩方が繋いできたこの大役を担うこと、本当にプレッシャーですが、今は不安や恐怖よりも、遂にこの役を演じさせて頂けるという喜びが大きいです」とコメント。

この役はこれまでのキャリアにとってどのような位置づけにあたるか、また２シーズンにわたって務めたからこそわかる大変さ、役者として自分の成長や進化できた点について古川は「この役は僕のミュージカル人生において今もなおひときわ大きく立ちはだかっている壁です。何より歌の難易度が高く、更にモーツァルトの人生を描く中で様々な表現を求められる。
ハードな楽曲の中でその心情を伝える作業は、僕にとって決して簡単ではありませんでした。まず1度目は稽古に入るまで1年間準備してこの役に挑み、傷だらけになりながら泥臭いヴォルフガングが仕上がったことを覚えています。2 度目の『モーツァルト！』は自分としては、安定感が増したと思っていましたが、関係者の方や共演者の皆さんに話を聞くと2度目より初参加のモーツァルトのほうがよかったらしいです。(笑)やはり生まれたての新鮮な表現がモーツァルトには必要なんだと改めて思いました。3度目となる今回は自分自身のキャリアを捨てて、裸で挑もうと思います」と役への思いを述べた。

これまでに『モーツァルト！』客席で観劇（またはパッケージで視聴）した感想について京本は「ヴォルフガングの観る人を惹き込む人物像も魅力の一つですが、やはり楽曲の素晴らしさには観劇する度にいつも胸を打たれます。『僕こそ音楽』が一番有名だと思いますが、その他にもキャッチーで心を震わせるようなナンバーが沢山あるので、自分が歌わせて頂けることを本当に光栄に思います」と語った。

今回、Ｗキャストでヴォルフガング役を務める京本の印象について古川は「大我くんとはルドルフでダブルキャストを務め、その後トートとしても向き合ってきた、いわば同志のような存在です。繊細かつ力強い表現でルドルフを全うしていました。大我くんとダブルキャストを務めることは自分としても大きな刺激をもらえるので、楽しみで仕方ありません。そして、様々な経験を積んだ大我くんがどんなヴォルフガングを作るのかということも、皆様同様にとても興味があります」とコメント。

古川の印象についても京本は「僕が初めて挑戦したミュージカルでWキャストとして引っ張っていって下さったのが雄大さんなので、僕にとって特別で大切な先輩です。この度、またこうしてご一緒させて頂けることを心から嬉しく思います。
僕にとってお兄ちゃんのような存在ですが、僕の大人になった姿も雄大さんに少しでも感じて頂けたらと思ってます。（笑）」と述べた。

帝劇クロージングラインナップとなる本作だが、「帝劇」はどんな存在かという問いに古川は「帝国劇場は僕にミュージカルを教えてくれた場所でもあり、育ててもらった特別な劇場です。2012年に「エリザベート」のルドルフ役で帝国劇場に立っていなかったら今の僕はないと思います。心から感謝しております。その思いを胸に、グロージングラインナップの『モーツァルト！』が有終の美を飾れる様に努めます」と、

クロージングという記念すべきタイミングで「帝劇初主演」を務めることについて京本は「『エリザベート』以外でも小さい頃からお世話になっている想い出だらけの劇場です。初めて帝劇に立たせて頂いたのは中学一年生頃だったと思います。おこがましい話ですが、いつかこの劇場で主演というのを、夢の一つとして、いつからか胸に秘めていました。それが改修工事が入る前にこうして叶うこと、本当に嬉しく思います」と思いを述べた。

最後にファンの方へ向けて古川は「再び、ヴォルフガングをやらせて頂きます。あまり多くは語りません。最高の『モーツァルト！』、最高のヴォルフガングをお届けします」と、京本は「僕がずっと夢だと公言してきた作品『モーツァルト！』に、ついに出演させて頂けることとなりました。それは、グループ活動だけでなくミュージカルに挑戦する姿も支えて下さっているファンの皆様のお陰だと思っています。一度観たら一生忘れられない作品であることは間違いないので、楽しみにしていて下さい」とそれぞれメッセ―ジが語られた。