奥田いろは(乃木坂46)、小南満佑子、有澤樟太郎、手島章斗ら登壇。ミュージカル『レイディ・ベス』製作発表記者会見レポート!
2026年2月9日(月)より東京・日生劇場を皮切りに上演されるミュージカル『レイディ・ベス』。
本作は、後に英国女王として、約45年もの長きにわたって繫栄をもたらした“エリザベス1世”となる“レイディ・ ベス”の激動の半生を描く歴史ロマン大作ミュージカル。8年ぶり3度目との上演となる今回は、新たな顔ぶれとともに、内容も更にブラッシュアップして登場する。
日本ミュージカル界屈指の豪華キャスト&フレッシュなスターが集結、主人公のレイディ・ベスは、乃木坂46所属でミュージカル女優としても活躍中の“奥田いろは” と、『レ・ミゼラブル』『ラブ・ネバー・ダイ』などミュージカルでの大役を抜群の歌唱力で演じる実力派“小南満佑子”がWキャストで演じる。
ベスと想いを通わせる吟遊詩人の青年ロビンを演じるのは、東宝製作の大作で立て続けに主要キャストを務め、2025年は『HERO』でシアタークリエ初主演も務めた “有澤樟太郎”とアーティストとして活躍する一方、『1789 -バスティーユの恋人たち-』にて初のグランドミュージカル出演にして主演を務めた“手島章斗”のWキャスト。
そして、ものまねタレントとして絶大な人気を誇り、連ドラ主演など女優としても活躍。満を持して今作がミュージカル初挑戦となる“丸山礼”、宝塚歌劇団にて雪組・星組で娘役スターとして活躍した“有沙瞳”。2025年の退団以降、ミュージカル女優としてその確かな実力で注目を集める“凪七瑠海”。 若手スターとして躍進している“内海啓貴”、“松島勇之介”、“高橋健介”、ベテラン実力派の“津田英佑”、そして初演から引続き出演する“山口祐一郎”、“石川禅”、“吉沢梨絵”(石川と吉沢は新たな役に挑戦)と、豪華キャスト陣が作品を彩る。
今回は、 奥田いろは(乃木坂46)、小南満佑子、有澤樟太郎、手島章斗、丸山 礼、有沙 瞳、内海啓貴、松島勇之介、小池修一郎(宝塚歌劇団)が登壇した製作発表記者会見の様子をお届けする。
始めに、登壇キャスト8名によるメドレーでの歌唱が披露された。
一曲目は、フェリペ役の内海啓貴と松島勇之介による「COOL HEAD」。
二曲目は、メアリー・チューダー役の丸山 礼と有沙 瞳による「悪魔と踊らないで」
三曲目は、ロビン・ブレイク役の有澤樟太郎と手島章斗による「俺は流れ者」
四曲目は、レイディ・ベス役の奥田いろは(乃木坂46)と小南満佑子による「秘めた思い」
それぞれ、生演奏でメドレーにて披露された。
会見レポート
演出・訳詞・修辞 小池修一郎(宝塚歌劇団)より挨拶
ミュージカル『レイディ・ベス』は今回は8年ぶりの上演となります。本作は、エリザベス1世が女王になるまでの若き日の青春を描いた物語です。
前回まではタイトルを「レディ・ベス」としていましたが、今回あらためて「レイディ・ベス」と表記することにしました。舞台上では登場人物たちが彼女を「レイディ」と呼ぶシーンもたくさんありますし、称号としても正確であること、そして現在の感覚に合う表現であることを考えた結果です。また、ベスがプリンセスの称号を剥奪され、クイーンへと上り詰めていく過程を描く物語であることも、このタイトルに込めています。
今回もミヒャエル・クンツェさんと改めて打ち合わせを行い、作品をさらに進化させました。同じ楽曲でも歌詞がまったく変わっているものがいくつかありますが、ベスの生き方や意志がより強く前に出る内容になっています。2026年という今の時代に観ていただくことで、新たな共感が生まれる作品になると感じています。
フレッシュなキャスト陣と共に、新しい『レイディ・ベス』をお届けできることを楽しみにしています。歴史劇でありながら、現代の視点や若い感性で表現されることによって、今を生きる皆さんに何かを伝えられる作品になるはずだと思っています。
出演が決まったときの思いについて
奥田いろは(乃木坂46)
私はオーディションのお話をいただいた時点で、まず驚きました。「私でいいのですか?)という気持ちでいっぱいでしたが、覚悟を決めて歌の練習を重ねて臨みました。合格の連絡をいただいた時は、嬉しさ以上にプレッシャーの方が大きく、自分に務まるのだろうかという不安が強くありました。
座長やタイトルロールも初めての経験でしたので、正直戸惑いもありましたが、私の見えないところで信じて選んでくださった方がいらっしゃるのだと思うと、その方々にまず誠実に向き合いたいと感じました。また、小池先生とは今回で三度目のご一緒となりますが、先生の演出はとても美しく、心から信頼しているので、ついていきたいという気持ちです。
小南満佑子
今回お話をいただいた時、まずはエリザベス女王という人物を深く知りたいと思い、書籍や映画などを通してできる限り勉強しました。調べていく中で、彼女が非常に波乱万丈な人生を歩んできたことを知り、自分に務まるのだろうかという不安もありました。
ただ、学びを重ねるうちに、この人生を生きてみたいと強く願うようになったことが、とても印象に残っています。今年でデビュー10年目になりますが、これまで多くの作品を通してスタッフの皆さんや先輩方に支えていただき、導いていただいたからこそ、今このご縁をいただけたのだと感じています。そのご縁をつないでくださった小池先生には感謝の気持ちしかありませんし、少しでもお客様に恩返しができるよう、精いっぱい務めたいと思っています。

有澤樟太郎
とても新鮮だと感じました。これまで挑戦したことのないジャンルであり、世界観や時代背景も含めて、なかなか飛び込む機会のなかった世界だったので、やっとその世界に飛び込めるのだなという感覚がありました。周りの知り合いの俳優さんたちが小池さんの作品に出演されているのを見てきたので、ついに自分も来たかという思いでした。
手島章斗
キャストに決まった時は、率直にとても嬉しかったです。小池先生とは以前『1789 -バスティーユの恋人たち-』でご一緒させていただいており、今回もまたご一緒できることをありがたく感じています。リーヴァイさんとクンツェさんの楽曲ということで、前作を拝見させていただいたのですが、本当に曲調が多彩で、掛け合いの多い楽曲がたくさんある印象を受けました。ミュージカル歴はまだ長くありませんが、いわゆる「ザ・ミュージカル」と感じるような要素が詰まっていて、とても楽しみです。さまざまな挑戦を重ねながら、学びの多い稽古期間にしていきたいと思っています。

丸山 礼
最初は正直、本当に私が出ていいのですかと思ってしまいましたが、周囲の方に理由を聞いて回ったところ、小池さんがサバサバしている私の人柄を見てくださっていたこと、そして私がYouTubeをやっていることがきっかけだったと知りました。
実はYouTubeには、高校生の頃、学園祭で歌った映像を載せていまして、それをご覧になったうえで声をかけてくださったそうです。YouTubeをやっていてよかったと、人生で一番思った瞬間でしたし、小池先生には感謝しかありません。さらに『鬼レンチャン』も見ていただいていたと伺い、とても驚きました(笑)。
私は歌の仕事を掴もうという意識はなく、カラオケが好きという趣味の感覚だったので、こんなに格式のある舞台に挑戦してよいのだろうかと迷ったこともありました。ただ、歌った高校がカトリック校で、日常的に聖書に触れたり聖歌を歌ったりしていた経験があり、当時から洋楽が好きで、一人で家で練習していたことを思い出しました。
もしかすると、あの頃の自分が今につながっているのかもしれないと感じています。そこからメアリーという人物に自分を寄せていく作業が、どんどん楽しくなっていきました。過去に出演したキャストの方々の姿を拝見し、学ばせていただきながら、私自身もお客様に「丸山 礼はミュージカルもできる」と思っていただけたら嬉しいです。少しずつではありますが、自分の人生を切り開いている途中だと感じています。
有沙 瞳
オーディションのお話をいただいた時、小池先生の作品だと聞いただけで、絶対に受かりたいと思いました。いつも本気で挑んでいますが、今回は特に強い思いで臨みました。しかも、誕生日の少し前に出演が決まったことが分かり、私にとっては最高の誕生日プレゼントになったと感じています。
私は2年半前まで宝塚歌劇団に在団しており、その頃にも小池先生の作品に何度か出演させていただきました。その一つ一つが、自分にとって大きな節目やターニングポイントとなる作品ばかりでした。今回も、重厚感のあるメアリーという役を演じさせていただけることをとても光栄に思っています。全身全霊で、皆さんと一緒に頑張りたいという気持ちでいっぱいです。

内海啓貴
僕は前回の『レイディ・ベス』を観た際に、フェリペという役がとても印象に残っていました。今回その役で出演が決まった時は、ついに来たかと、心から嬉しかったです。稽古の段階から、守りに入らず攻めの姿勢で挑みたいと考えています。色気のあるフェリペを目指して、全力で頑張っていきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
松島勇之介
僕自身、以前からグランドミュージカルに挑戦したいという思いがありました。そんな中で、小池さんからオーディションのお話をいただいた時は、ついに来たかという気持ちになりましたし、心から感謝しています。
変な話ですが、一瞬、受けるだけで良い思い出になりそうだなと感じてしまったこともありましたが、全身全霊で挑み、合格をいただくことができました。フェリペという人物は、今の自分が考える限り、僕とは正反対の男です。その正反対の存在になりきって演じられることが、出演決定の瞬間から今に至るまで、ずっとワクワクする要素になっています。

Wキャストの印象について
奥田いろは(乃木坂46)
これからどんどん知っていく段階ではあるのですが、すでにとても頼りにさせていただいています。しっかりされている印象が強く、隣でたくさん学ばせていただこうという気持ちでいます。
小南満佑子
私は十八歳でデビューしたのですが、その時はアンサンブルキャストでした。メインキャストを務めさせていただいたのが十九歳から二十歳頃で、ちょうど今のいろはちゃんと同じくらいの年齢なので、とても感慨深い気持ちです。まだ稽古をご一緒して数日ですが、かわいらしい印象とはうって変わって、とてもしっかり者だと感じています。
こちらこそ、頼りにさせていただくことがたくさんあると思っています。ただ、私自身はそんなにしっかり者ではないので、お互いに頑張っていけたら嬉しいです。
有澤樟太郎
一言で言うと、とても男らしい方だなと思いました。僕にはない種類の男らしさと色気を持っている方だと感じています。初めてお会いした稽古の時に、「じっとしていると目が赤くなるんだよね」と、なんでもない話をしてくれて、それがすごく嬉しかったです。何でもないことを共有できる関係が好きなので、仲良くなれそうだなと感じました。
手島章斗
まず最初に思ったのは、顔が小さくて足が本当に長いということです。股下は何センチあるのだろうと思うくらいでした。話してみると、最初は独特な雰囲気の方かなと思っていたのですが、とても自然体な方だと感じました。まだ数日しかご一緒していませんが、少しずつ距離も縮まってきて、先ほどは一緒にハイタッチもしました。これから素敵なバディになれそうだと思っていますので、一緒にロビンという役を深めていけたら嬉しいです。

丸山 礼
師匠のような、仙人のような存在です。私は右も左も分からない状態ですが、すべて一から丁寧に教えてくださって、とても優しくアドバイスをしていただいています。細やかなことまで教えてくださり、本当に感謝しています。
それと、個人的には鼻が似ているなと思っています。ビジュアル撮影ではご一緒できなかったのですが、写真を拝見した時に、同じ部族だなと勝手に親近感を抱きました(笑)。初対面の際には、お互いの出身地のお菓子を交換するという儀式も行い、美味しい最中をいただき、私はトウモロコシのおかきをお渡ししました。その物々交換から始まった絆です。
有沙 瞳
鼻が似ているというのは言われて初めて気がつきました(笑)。ただ、本当に皆様ご存じのとおり、ユーモアがあって面白い方です。最初に歌稽古でお会いした時は、とても緊張されている様子でしたが、まだ数日しかご一緒していない中で、それぞれのメアリー像を一緒に考えて作っていけたらいいなと思っています。初舞台だなんて本当に尊敬しかありません。私でよければ、何でもお手伝いしたいという気持ちです。
内海啓貴
正直に言うと、語り合うにはまだ期間が短いのですが、歌稽古をご一緒して、とても真面目で誠実な方だという印象を持ちました。さらに今日、AirPodsのケースが色違いのお揃いだと分かりました。しかも、店舗では売っていない、ネットで買う本革でリーズナブルなタイプで。そうしたものを選ぶ価値観が似ているということは、稽古でもフェリペという役を深く共有できるのではないかと感じています。これから切磋琢磨しながら、一緒に役を作っていきたいです。
松島勇之介
内海さんの出演されている作品は以前から拝見していましたが、今回が初共演です。ただ、まだ三、四回しかお会いしていないとは思えないほど、ラフに話しかけてくださる方です。まるで高校時代の先輩後輩のような距離感で、自然と安心感があります。一方で、稽古が始まると、パフォーマンスに関してアドバイスをくださったり、本当に頼りになる存在だと感じています。これから稽古を重ねながら、胸を借りる気持ちで、一緒に素敵なフェリペを作っていけたら嬉しいです。

公演概要
ミュージカル『レイディ・ベス』
脚本/歌詞 ミヒャエル・クンツェ 音楽/編曲 シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞/修辞 小池修一郎(宝塚歌劇団)
出演者:
後のエリザベス1世 レイディ・ベス(Wキャスト)奥田いろは(乃木坂46)/小南満佑子
吟遊詩人 ロビン・ブレイク(Wキャスト)有澤樟太郎/手島章斗
イングランド女王・ベスの異母姉 メアリー・チューダー(Wキャスト)丸山 礼/有沙 瞳
スペイン王太子 フェリペ(Wキャスト)内海啓貴/松島勇之介
スペイン大使 シモン・ルナール 高橋健介
イギリスの司教 ガーディナー 津田英佑
ベスの教育係 キャット・アシュリー 吉沢梨絵
ベスの母親 アン・ブーリン 凪七瑠海
ベスの家庭教師 ロジャー・アスカム(Wキャスト)山口祐一郎/石川 禅
東京公演 2026年2月9日(月)~3月27日(金) 日生劇場
チケット一般前売開始:2026年1月10日(土)
料金(全席指定・税込):平日 S席15,000円、A席10,000円、B席5,000円
土日祝日・千穐楽 S席16,000円、A席11,000円、B席6,000円
福岡公演 2026年4月4日(土)~13日(月) 博多座
愛知公演 2026年5月3日(日)~10日(日) 御園座
製作 東宝株式会社
