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ふぉ~ゆ~福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介インタビュー 『ENTA!8 4U. Zepp in de SHOW』「“セッション”のように盛り上がれる、ここにしかない楽しみ方を一緒に作れたら」(前編)

INTERVIEW

2025年12月12日(金)より東京・Zepp DiverCityを皮切りに、『ENTA!8 4U. Zepp in de SHOW』が上演されます。

2018年から始まったふぉ~ゆ~のライブエンターテイメントショー『ENTA!』。 歌、ダンス、コメディ、トークといったあらゆるバラエティの仕掛けが詰まったどこまでがアドリブなのかわからないステージは「笑いすぎて息継ぎができない忘年会」とネットで話題になり毎回チケットは即完、時期も相まって“忘年会”とも称され愛され続けてきました。

昨年、通算公演数 100 回を達成し、偉大な先輩が達成した大記録に追いつけるよう行けるところまで行きたいと語ったふぉ~ゆ~。8 回目となる今年も、毎年恒例の新曲披露に加え、世界を飛び越えていきなり宇宙規模になってしまったコメディまで。 

10、11月で全員が39歳になり、キャッチフレーズに「ふぉ~い~」を掲げ、“サンキューサンキューです!”をぎゅっと込めた公演が届けられます。

THEATER GIRLは、ふぉ~ゆ~の福田悠太さん、辰巳雄大さん、越岡裕貴さん、松崎祐介さんにインタビュー。前編では、8 回目となる今年の『ENTA!』について考えていることや新曲について、今までの『ENTA!』で無茶ぶりだと感じたことなど、たっぷりとうかがいました。

『ENTA!』じゃなくて“セッション”に改名しようかなって(笑)

辰巳:『ENTA!』はプロデューサーさんが「これをやってほしい」と提案してくださったことを、ふぉ~ゆ~が形にしていくスタイルなんです。その中で、その日に来てくださったお客さまと“セッションしていく”というのが『ENTA!』の醍醐味です。正直に言うと、僕たち自身もまだ何をやるのか完全には把握できていません。

コントのネタもありますし、歌も披露します。毎年新曲をやっていますが、詳細は僕たちもまだ聞けていない状況です(取材時)。

福田:プロデューサーさんやスタッフの皆さんが「ふぉ~ゆ~がこれをやったらどうだろう」とたくさんアイデアを出してくださって、その中から「これは面白くできそう」と思うものを僕たちなりに改良していく流れなんです。

ただ、めちゃくちゃな提案が来ることも多くて。「いや、それは無理だろう!」みたいなやり取りを重ねながら作っていくので、僕たち自身もどうなるかわからないところが『ENTA!』らしさでもありますね。

辰巳:かなり早い段階から「これをやってほしい」と言われることもありますが、当日に言われることもあります。「今日はこれをやってほしい」とか、「衣装のままコンビニに行ってみて」みたいな突然の指示もありますし(笑)。

ただ、コントと歌の練習はいちばん時間がかかりますけど、それでも1ヶ月もかからず、だいたい2〜3週間で作ってしまいますね。

福田:本番にならないとわからない部分がとても多いです。

越岡:だから僕、『ENTA!』のゲネプロがいちばん嫌いです(笑)。

辰巳:『ENTA!』はお客さまと一緒に作るスタイルなので、取材で来てくださった皆さんに、それを強いるのも心苦しいんですよね。撮ってくださってるし、書いてくださっているのに「じゃあ右手上げてください!」みたいな流れにするのは申し訳なくて(笑)。

福田:台本は「もうできている」「今回面白いよ」と言われるのですが、「見せてください」と言うと「まだ早い」と言われるんですよ(笑)。

松崎:改良に改良を重ねているらしいです。

辰巳:『ENTA!』のコントは少し特殊で、例えばプロの芸人さんのように作り込まれたコントとはまた違うんです。僕たちの場合、公演数が多いので、作り込みすぎると何度も観に来てくださる方に対して“鮮度”が落ちてしまう。だから、あえて作り込みすぎず、“できる”くらいのところで止めておくんです。

本番中も、誰かが仕掛けたらツッコむ、乗っかるなど、その瞬間瞬間で変わっていきますし。もちろん歌やダンスはきちんと作り込みますけどね。

福田:その場その場で盛り上がってくれる、おともだちのみんながそれを求めている部分もあるし、僕たちもその空気に乗っていけるので成り立っています。本当に“セッション”なんです。だからもう、『ENTA!』じゃなくて“セッション”に改名しようかなって(笑)。

全員:かっこいい!

福田:みんなでドラムやってね!

松崎:映画のね!(笑)

辰巳:でも、『ENTA!』でより鍛えられたと感じています。突発的に何かを振られたとき、どう対応するか――そうした瞬発力が身につき、反射的に動けるようになりました。

そもそも『ENTA!』は、プロデューサーさんが「ふぉ~ゆ~をテレビに出したい」と考えてくださったことから始まった企画なんです。第一線で活躍されているゲストの方々を呼んでくださったのですが、僕たちは事前の打ち合わせをさせてもらえませんでした。「テレビの現場はそういうものだから」ということで。

その状況で、どれだけ空気を読み、萎縮せずに飛び込めるか――それを鍛えるためだったそうです。気づけば8回目を迎えましたが、この経験がしっかり自分たちの力になっていたんだと、今は実感しています。

松崎:言いたいことはみんなが言ってくれるので。

福田:これ、全部マツが「こういうふうに言えよ」って事前にLINEで送ってきてるんですよ。辰巳くんはこういう風に言えよ、こっしーはこういう風に言えよって。

越岡:長かったね。

松崎:ちょっと長文で送りすぎたね(笑)。

皆さんと同じタイミングで僕らも「特殊な演出があるんだ」と知りました

越岡:あれはプロデューサーさんが勝手に言ってるだけなんです。僕らも「何のことだろう?」と思ってます。

辰巳:それを聞いた時に、福ちゃんが書いたのかなと思いました(笑)。

越岡:皆さんと同じタイミングで僕らも「特殊な演出があるんだ」と知りました。

福田:僕らには心当たりがないんです。プロデューサーさんから見たら特殊かもしれませんが、僕らからすると普通のことの可能性もあります。だからあれは偽アカウントです(笑)。

辰巳:あまりXに振り回されないでください!

福田:あれは非公式です(笑)。

松崎:現時点ではまだ決まってないところもありますが、初心に戻ってみようなんてことも話しているよね。

辰巳:ライブツアー中から、新曲や他の曲の話し合いはずっとしています。毎回、夏頃には『ENTA!』の話題が出始めるんですよね。

越岡:なのに、『ENTA!』が始まるとまた大がかりな打ち合わせが挟まるんです。けっこう前から打ちあわせしてるのに、プロデューサーさんが特殊な演出を持ってくるので。

福田:それはありますよ。印象的なのは、「オープニングで客席から登場してほしい」、さらに「紙吹雪をまきながら出てきてほしい」と言われた時ですね。正直あまりやりたくなかったのですが、数日続けて。そしたら数日後に、「あれ、もうやめて」と言われたんです。理由を聞いたら、紙が音響の機材に入って故障したからだと。しかも「直すのにすごい金かかるんだよ」と言われて。

「いや、ちょっと待て」と。僕らがやりたいと言ったんじゃなくて、そっちがやれと言ったんだよと(笑)。そのときは、4人全員で「それはフェアじゃない」と言いました(笑)。

辰巳:Zepp Nagoyaは裏に出ると新幹線が見えるんですけど、「上裸で新幹線が通る瞬間に来年の抱負を言ってくれ」と指示されたことがありました。もちろん、通過音で全部かき消されるんですけど。それを見てプロデューサーさんがゲラゲラ笑ってるっていう。

衣装のままコンビニに行かされた罰ゲームもありましたね。マツは目隠しされて。

松崎:目隠ししてどこかに行かされて、何かを食べさせられるんですよ。

辰巳:どこかに行かされてと言っても会場をぐるぐるしていただけなんですけど(笑)。マツはイヤホンを大音量でしているので、どこかに行っていると思っていて。

越岡:やっぱり8年間やっていると、あれを無茶ぶりだと思わなくなりましたね。何が無茶ぶりかわからないくらい飼いならされました(笑)。でも、なぜか分からないんですけど、僕と辰巳にだけ毎年コントで女性役が来るんですよ。

辰巳:ここ数年ずっとそうだよね。

越岡:だから僕と辰巳は、毎年一回は女装してます。

辰巳:こっしーと一緒に別の仕事をした時に「今日は女性の格好をしてもらいます」と言われて、「なんかやらせちゃってすみません」と言われたのですが、「大丈夫です、慣れてるんで」みたいな(笑)。

今のこっしーの発言みたいに、飼いならされてる感じですよね(笑)。もう衣装も何パターンも置いてありますからね。

福田:今年またやったら、多分恋しちゃいますね……そろそろ感情移入しちゃってるかなって。

辰巳:適当なこと言うなよ(笑)。

松崎:でも本当、コントにならないよね。

福田:コントにならないですよ、可愛くて。

辰巳:でもたしかに、だんだん自分たちに似合うウィッグがわかってきてしまって。「これは僕たちには似合わないです」とか、去年なんて「いつものウィッグで」とか言ってたもんね。「やっぱりあっちの方がいいかも」って。

おともだちの皆さんは“出演者の一人”

辰巳:やっぱり“今しか観られないもの”が多いからだと思います。僕たち自身も『ENTA!』ではそれを一番大事にしていますし。決め込むことをせず、テレビの“生放送的な化学反応”に近いというか。その瞬間に生まれたものって印象に残るんですよね。『ENTA!』ってそういうものの詰め合わせみたいな時間だと思っていて。

「今日行かなかったら後悔する」と思ってくださる方が多いのかな、と。それこそ今はSNSの時代なので、Xが盛り上がってるのに入れないと思ってもらえているのかなとは思ったりもしますね。

越岡:年の終わりの仕事でもあるので、ファンの皆さんとの“忘年会”と謳っているんですけど。嫌なことをそこに置いていって、また次の年を楽しく迎えるためのショーでもあるので、「年末はやっぱり会いたい」と思っていただけているのかなとも感じます。

福田:そうですね。

福田:おともだちのみんなが客席で反応してくれることに、僕らがさらに反応していくっていう。僕たちは客席にいるおともだちの皆さんのことを“出演者の一人”だと呼ばせてもらっているので。『ENTA!』はそこにプラス忘年会という雰囲気も重なるので、ショーを観に行くというより、本当に“遊びに行く”ような感覚なんですよね。

辰巳:そうそう! 客席の皆さんが本当によく飲んでいるんですよ(笑)。MCをしていたら急に立ち上がって「おかわり!」と出ていく方もいたりして。ライブとはまた違う楽しみ方なので、そんなおともだちのみんなを見るのも楽しいです。

福田:本番前に大体こっしーが言うんですけど、初日に「何やるんだっけ今日?」「わからない」みたいな会話から始まることが多いです(笑)。

越岡:とりあえず出ていこうって。

福田:そしたら客席の皆さんが盛り上げてくれるので、僕らはそれに乗っかると、相乗効果でどんどんテンションを上げていけるんです。

取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:Jumpei Yamada

ヘアメイク:
国府田雅子(Masako Kouda)
中尾璃代(Riyo Nakao)

スタイリスト:小林洋治郎

【福田悠太】
ニット ¥38500- BODYSONG. /TEENY RANCH
デニム ¥7700- Casper John /Sian PR

【辰巳雄大】
デニム ¥35200- BODYSONG. /TEENY RANCH

【越岡裕貴】
ブルゾン ¥7700- Casper John /Sian PR
パンツ ¥34100- WIZZARD/TEENY RANCH

【松崎祐介】
ニット ¥39600- WIZZARD / TEENY RANCH
パンツ ¥69300- BODYSONG. /TEENY RANCH

[問合せ先]
TEENY RANCH
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前2-24-4里見ビル2F
TEL: 03-6812-9341

Sian PR
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2-2-3ルカビル2 2F
TEL: 03-6662-5525

公演概要

『ENTA!8 4U. Zepp in de SHOW』

構成・演出:羽雁彰(ENPLEX)・西谷隼人ほか
振付: Shin.1

出演: ふぉ~ゆ~(福田悠太 辰巳雄大 越岡裕貴 松崎祐介)

【東京公演】 12月12日(金)~14日(日)  Zepp DiverCity(TOKYO)

【横浜公演】 12月16日(火)・17日(水) KT Zepp Yokohama

【大阪公演】 12月20日(土)・21日(日) Zepp Namba(OSAKA)

【名古屋公演】 12月23日(火)・24日(水) Zepp Nagoya

主催: サンデーフォークプロモーション/CBCテレビ
製作: サンデーフォークプロモーション/ENPLEX

お問合せ サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(12:00~18:00)
チケット料金 10,000円(税込)※ドリンク代別途600円 (未就学児のご入場はご遠慮いただいております)

公式サイト:https://hicbc.com/event/4u_enta8/
公式X(旧Twitter):@4uEnta

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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