東島京インタビュー 「I am JUST ME」「その日限りの特別な時間にできたらなと思っています」(後編)
役者としてデビュー後、立て続けに話題の舞台作品に出演し、今、ミュージカル界で注目を集める東島京さん。今年2月に20歳を迎え、自身としても20歳のうちに実現することが“夢だった”という単独イベントが2025年11月16日(日)にKIWA TENNOZにて開催されます。
イベントタイトルの「I am JUST ME」には”僕は僕である”という、俳優としての自分も素の自分も誇り高く表現したいという意味が込められており、東島さん自身が挑戦したいこと、表現したいことがトーク&ライブを通じて届けられます。
THEATER GIRLは、東島京さんにインタビュー。後編では、12月に開催される「Amuse Presents 20th Anniversary ULTRA HANDSOME LIVE 2025 “ZERO”」への出演についてや来年上演されるミュージカル『どろんぱ』への意気込み、単独イベント「I am JUST ME」開催への思いなどをお聞きしました。
節目のステージに立たせていただけることは本当に光栄
――12月には「Amuse Presents 20th Anniversary ULTRA HANDSOME LIVE 2025 “ZERO”」への出演も控えています。20周年という節目の公演になりますが、どのような思いで臨まれますか?
まずは、何よりも“ありがたい”という気持ちが一番大きいです。今回「チーム・ハンサム!」が20周年、そして僕自身も20歳ということで、自分の人生と同じ年月を重ねてきたことに、深いご縁のようなものを感じています。この節目のステージに立たせていただけることは本当に光栄で、自分にとってもこれまでの歩みを形にできるような機会だと感じています。
僕は3年前に初めてハンサムライブに出演させていただいて、その後、多くの経験をさせていただく中で、改めて「自分の原点はここなんだ」と思うようになりました。ハンサムライブは“帰る場所”のような、心から安心できる存在なんです。
だからこそ、「ずっと見守ってもらってきた」という感謝の気持ちはとても強いです。これまで応援してくださったファンの皆さん、そしてこのライブそのものに恩返しをしたいという思いでいっぱいです。
これまで培ってきた成長をしっかりお見せできるよう、全力で臨みたいと思っています。
今回でひと区切りにはなりますが、それを“終わり”だとは思っていません。どんなものにも終わりの瞬間はありますが、積み重ねてきた時間や経験は消えることなく、確かに存在し続けます。そしてそれは、ファンの皆さんの心の中や、その先へと受け継がれていくはずです。だからこそ、最後にその記憶のひとつになれることが本当にうれしく、心から感謝しています。

――新人ハンサムとしてスタートされて以来、同期や先輩方と切磋琢磨されてきたと思います。これまで刺激を受けたエピソードはありますか?
先輩方の舞台に立つ姿からは本当に刺激しかもらっていません。ハンサムライブやアミューズの魅力は、縦と横のつながりがしっかりしているところだと思うんです。先輩方はみなさん後輩思いで、後輩も先輩愛で溢れている。みんなで助け合うチームのような感覚があります。
ステージでも稽古場でも、「大丈夫、俺たちがついてるから」という姿勢を常に感じます。そうした一つひとつの言葉や態度が、自分もこんな先輩になりたいという気持ちにつながっているんです。僕の下にはまだ1年しか後輩がいませんが、もし誰かが困っていたら全力で支えながら助け合いたいと思っています。

――今年の年末、そして20周年を迎えるチーム・ハンサム!に向けて、ご自身として「ここを見てほしい」「成長を感じてもらえそうだ」と思う部分はありますか?
ハンサムライブはダンスや歌で表現する場ですが、他の舞台作品とは違って、どこか“素”に近い自分でステージに立つ機会だと思っています。普段の作品では、どうしても役を背負ってお芝居をするので、その役の背景や性格によって自分の見え方も変わるんです。でもハンサムライブでは、ありのままの自分でパフォーマンスをするので、その人自身の成長がよりストレートに表れる場だなと感じています。
僕自身、まだ経験は浅いですが、この3年で歌やダンスの面で大きく変化があったと思っています。だからこそ、これまでの3年間の変化を見て感じて、受け取ってもらえたらうれしいですね。
――ご自身では、特にどんな部分を“武器”だと感じていますか?
やはり一番の武器は“歌声”だと思っています。もちろん皆さんそうですが、(甲斐)翔真くんや(小関)裕太くん、(平間)壮一くんなど、素晴らしい歌声を持っている方がたくさんいるので、そうしたメンバーと一緒に歌えたらすごくうれしいです。

人間ではなく“妖怪”の役を演じるのは初めて
――来年以降も出演作が続きますが、今後の出演作について意気込みをお聞かせください。
来年は、ミュージカル『どろんぱ』に出演させていただきます。河童役を演じるのですが、人間ではなく“妖怪”の役を演じるのは初めてなんです。世の中にある河童のイメージや特徴をいろいろと調べながらも、キャラクターの方向性は本当に無限大だなと思っていて。これから始まる本読みや稽古の日々が、今からとても楽しみです。
――人間以外の役というのは、確かに珍しいですね。
これまでは人間の役ばかり演じてきたので、河童を演じるのは人生で初めてです。だからこそ、すごくワクワクしています。

――作・演出は末満健一さん、そして小池徹平さんや屋比久知奈さんなど、豪華な出演者・スタッフの方々がそろっていますね。
本当にそうなんです。ミュージカル『SONG WRITERS』で音楽プロデュースをされていた森雪之丞さん、ご一緒した相葉裕樹さんとも再びご一緒できるので、本当にうれしいです。お二人には以前からとても良くしていただいていたので、今回また同じ作品でご一緒できると知ったときは、思わず大興奮してしまいました。
そして、小池徹平さんをはじめとする名だたるキャストの皆さんと同じ舞台に立てることを、心から光栄に感じています。稽古ではきっと毎日が刺激と学びの連続になると思うので、がむしゃらに食らいついて、たくさん吸収し、最後には一回り成長した自分で終えられるよう頑張りたいです。
――どんな“河童”になるのか、今から楽しみですね。
僕自身も末満さんの世界観がとても楽しみですし、森雪之丞さんの詞が大好きなので、今からワクワクしています。
――最後に、1st Event「I am JUST ME」を楽しみにしている皆様へメッセージをお願いします。
まずは、いつも応援してくださっている皆様に心から感謝しています。ファンの皆様の存在があってこそ、僕たちの活動は成り立っていると思っているので、その感謝の気持ちを少しでもお返しできるような時間にしたいです。
僕のことをよく知ってくださっている方はご存じだと思いますが、かなりゆるくて柔らかいタイプの人間なので(笑)、最近知ってくださった方も気負わずに、気軽に遊びに来てもらえたらうれしいです。
全力で楽しませることはお約束します。近所の子どもに会いに行くような、そんな感覚でリラックスして来てください。いろいろな楽曲を披露できるよう準備していますし、企画も盛りだくさんなので、ぜひ楽しみにしていてください。会場でお待ちしています。

取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:遥南 碧
イベント開催概要
Misato Higashijima 1st Event「I am JUST ME」
日程:2025年11月16日(日) ①13:30開演 / ②17:30開演
※終演後に東島京本人によるお見送り会を実施予定
会場:KIWA TENNOZ(〒140-0002東京都品川区東品川2-1-3)
https://www.oasis-kiwa.com/
企画・製作・主催:アミューズ
出演者:東島京、石渡裕貴(ピアノ)
チケット料金(全席指定・税込) :5,500円
※別途当日1ドリンク制【600円】(現金支払いのみ)
チケットぴあにて一般販売中 https://w.pia.jp/t/iamjustme/
東島京<アミューズ公式サイト アーティストページ>
https://www.amuse.co.jp/artist/A8964/index.html
東島京<X>
https://x.com/Misato_H213
東島京<インスタグラム>
https://www.instagram.com/misato_higashijima_official/
ライブ開催概要
「Amuse Presents 20th Anniversary ULTRA HANDSOME LIVE 2025 “ZERO”」
日程:2025年12月27日(土)、 28日(日)
会場:パシフィコ横浜国立大ホール
企画・製作・主催:アミューズ
出演者:
青柳塁斗、猪塚健太、岩崎友泰、植原卓也、太田将熙、甲斐翔真、小関裕太、徳永智加来、新原泰佑、林優大、東島 京、兵頭功海、平間壮一、福崎那由他、細田佳央太、松岡広大、松島庄汰、水田航生、溝口琢矢、本島純政、山﨑光、渡邊圭祐、石賀和輝、風間由次郎、栁澤貴フィコ、吉村卓也、渡部秀
公式サイト:https://www.handsomelive.com/2025/
公演概要
MOJOプロジェクト -Musicals of Japan Origin project- 第2弾
ミュージカル『どろんぱ』 supported by にしたんクリニック
公演期間 :
東京公演:2026年3月
大阪公演:2026年4月
作・演出:末満健一
作詞:森雪之丞
作曲・編曲・音楽監督:深澤恵梨香
ゲストコンポーザー:和田唱
出演:
小池徹平 屋比久知奈
生駒里奈 木内健人 東島京 加治将樹 土井ケイト 相葉裕樹
吉野圭吾 真琴つばさ
アンサンブル(五十音順)
暁矢薫 天野翔太 岩淵心咲 北園真弓
工藤翔馬 熊野ふみ 高田紋吉 星賢太 森さとる 横山慶次郎
スウィング(五十音順)井上望 堂元晴近 丸山真矢
協賛:にしたんクリニック
主催:【東京】ワタナベエンターテインメント 【大阪】ワタナベエンターテインメント/MBSテレビ
主催・企画・製作:ワタナベエンターテインメント
お問合せ ワタナベエンターテインメント 03-5410-1885(平日11:00~18:00)
