谷原七音インタビュー 「その期待に応えたい」――ドラマと映画で広がる俳優としての現在地(前編)
現在、フジテレビにて火曜9時より放送中のドラマ『東京P.D. 警視庁広報2係』で広報課の玉田宏樹役を演じ、3月公開の映画『鬼の花嫁』では主人公の親友を花嫁として見初める、猫又のあやかし・猫田東吉役を務めるなど、話題作への出演が続く谷原七音さん。
異なる世界観の作品で、それぞれに欠かせない役どころを担い、俳優として着実に歩みを進めています。
THEATER GIRLは、谷原七音さんにインタビュー。前編では、ドラマ『東京P.D. 警視庁広報2係』への出演や映画初挑戦となる『鬼の花嫁』への出演について、その胸の内を丁寧に語っていただきました。
「どんな物語になるんだろう」と想像が膨らんでいった
――現在、1月からスタートしたドラマ『東京P.D. 警視庁広報2係』に出演されていますが、改めて出演への思いをうかがえますでしょうか。
警視庁の“広報課”を扱うドラマは、僕自身もこれまでに観たことがなくて。刑事ドラマや捜査一課を描いた作品は多いですが、広報課の視点が描かれることはあまりなかったので、シンプルに興味が湧きました。
「どんな物語になるんだろう」と想像がどんどん膨らみましたし、実際に台本を読んだときには、想像以上に面白くて、一気に楽しみな気持ちが高まりました。

――出演者も主演の福士蒼汰さんをはじめ、吉川 愛さん、緒形直人さんなど豪華なキャストが揃っています。現場の雰囲気や、共演者の皆さんの印象はいかがですか?
現場は本当に温かい雰囲気です。先輩役者の方も多く、福士(蒼汰)さんや吉川(愛)さんは同じ事務所の先輩でもあるので、とてもよくしてくださって。うまくいかないときは相談に乗ってくださったり、「大丈夫だよ」と声を掛けてくださったりするので、安心してお芝居に向き合えています。

――本作では広報課の職員・玉田宏樹を演じられますが、役柄の印象についてはいかがでしょうか。
玉田は「広報として何かを発信したい」というよりも、今の環境や周りの人たちが好きで、「このまま変わらずにいたい」と思っているタイプの人物です。
権力や圧力に抗うキャラクターではありませんが、日々思うところはあって、福士さん演じる今泉を見ていくうちに影響を受けたり、自分自身を見つめ直すきっかけを得たりします。役としても人としても、「このままでいいのか」と考えさせられる存在です。

――役柄としては、やはり広報課2係メンバーとの関わりが中心になるのでしょうか?
そうですね。事件現場へ行くこともありますが、今泉役の福士さん、熊崎役の吉川さん、安藤役の緒方(直人)さんたちと行動を共にしていて。広報課2係の一員として、誰かと一緒に動くことが多いです。

――本作では、今までの警察ドラマではあまり描かれてこなかった“広報課”が舞台になっていますが、どんな部分が見どころになりそうでしょうか?
僕たちがニュースで目にする事件の情報が、「どういう流れで国民やメディア側に届くのか」、ほとんどの方が意識したことがないと思いますし、僕自身も今までそうでした。
ドラマでは、事件が起きた際に「この情報をどう扱うか」「どのように発信するか」といった部分がリアルに描かれていて。記者の方々と“戦う”わけではありませんが、情報をどうコントロールするかという難しさも表現されています。
さらに、実名報道の問題や、上からの指示によってどう動くのかなど、「ルールとしては正しいけれど、人の気持ちとしてはどうか」という繊細なテーマにも踏み込んでいるので、その中で揺れ動く広報課メンバーの人間模様も、大きな見どころになると思います。

映像としてどんなふうに映っているのか、完成が楽しみ
――3月には、映画『鬼の花嫁』にも出演されますが、出演が決まった時はどのようなお気持ちでしたか?
原作を読ませていただいた段階で、とても惹きつけられる物語だと感じました。吉川 愛さん演じる柚子は、家族の中で自分が必要とされていないと思い込むほどつらい環境に置かれている役柄なので、読みながら胸が痛む場面も多かったです。
ただ、そんな柚子の前に永瀬 廉さん演じる玲夜が現れ、ふたりの心が少しずつ救われていく。その愛情が満ちていく様子が儚くて美しく、早く僕もこの物語の中に入りたいという気持ちが強くなりました。

僕が演じるのは、猫又のあやかしである東吉です。柚子にはつらい場面が多いのですが、東吉と、田辺桃子さん演じる透子、そして柚子が共に過ごす時間は、彼女にとって唯一の心の拠り所になる存在だと思っています。台本を読みながら「柚子の救いになれたらいいな」と感じていたので、映像としてどんなふうに映っているのか、僕自身も完成が楽しみです。


――W主演を務める永瀬 廉さんと吉川 愛さん、さらに共演シーンが多い田辺桃子さんなど、共演者の方との印象的なエピソードはありますか?
僕はこの作品が映画初出演だったこともあり、エキストラの方なども多くいるような大人数の現場にとても緊張していて。でも、共演シーンの多い吉川さんと田辺さんが本当に優しく芝居の相談にも乗ってくださって、合間の時間も気さくに話しかけてくださいました。
気づけば自然と東吉としてその場にいられたような感覚があって、お二人に支えられながら心から撮影を楽しめました。僕もあんなふうに後輩を包み込める先輩になりたいです。


――ドラマと映画の撮影現場で、それぞれに違いを感じる部分はありましたか?
役作りや向き合い方が大きく変わることはありませんでしたが、以前出演した7月期のドラマでは2〜3人と少人数のシーンが中心でした。
一方で、もちろん作品にもよりますが、映画の現場には大学生役の方や鬼の護衛役の方など、エキストラの方も含め、多くの方たちが参加していたので、「こんなにもたくさんの人の手で作品が作られているんだ」ということを実感しました。

取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:遥南 碧
番組概要
『東京P.D. 警視庁広報2係』
≪放送日時≫
毎週(火) 21時~21時54分
≪キャスト≫
福士蒼汰
吉川愛
正名僕蔵
竹財輝之助
太田莉菜
谷原七音
本多力
・
吉原光夫
神尾佑
味方良介
吹越満
/
金子ノブアキ
津田寛治
/
緒形直人
≪脚本≫
ライターズルーム方式
阿部沙耶佳
阿部凌大
島崎杜香
≪企画・原案・プロデュース≫
安永英樹(フジテレビ)
(『大奥』、『1995~地下鉄サリン事件30年救命現場の声~』、『衝撃スクープSP 30年目の真実~東京・埼玉連続幼女誘拐殺人犯・宮崎勤の肉声~』他)
≪プロデューサー≫
中村亮太(『院内警察』、『世にも奇妙な物語』他)
≪演出≫
岩田和行(『笑うマトリョーシカ』、『絶対零度~特殊犯罪潜入捜査~』他)
植田泰史(『世にも奇妙な物語』、『ばらかもん』他)
他
≪制作≫
フジテレビ
≪制作著作≫
共同テレビ
【公式HP】https://www.fujitv.co.jp/tokyopd/
【公式X】@tokyopd_fujitv
【公式Instagram】@tokyopd_fujitv
【公式TikTok】@tokyopd_fujitv
作品概要
『鬼の花嫁』
原 作: クレハ『鬼の花嫁』(スターツ出版文庫)
※コミカライズ:作画・富樫じゅん/原作・クレハ(スターツ出版「noicomi」)
出 演:
永瀬 廉
吉川 愛
伊藤健太郎
片岡凜
兵頭功海
白本彩奈
田辺桃子
谷原七音
嶋田久作
尾野真千子
監 督: 池田千尋
脚 本: 濱田真和
製 作: 「鬼の花嫁」製作委員会
配 給: 松竹株式会社
公 開: 2026年3月27日(金)
公式HP: https://movies.shochiku.co.jp/onihana/
公式X:@onihanamovie
公式Instagram:@onihanamovie
公式TikTok:@onihanamovie
©2026「鬼の花嫁」製作委員会
