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中村誠治郎×神里優希×佐伯亮インタビュー 舞台『うたかたのオペラ』「挑戦をやめたらこのお仕事をやっている意味がない」(前編)

INTERVIEW

2022年1月13日(木)から、東京・六行会ホールにてドラマティック・レビュー『うたかたのオペラ』が開幕します。

加藤和彦&安井かずみの80年代ポストモダンの名アルバム『うたかたのオペラ』『パパヘミングウェイ』『ベル・エキセントリック』の3部作から着想を得て作られた本作。戦時中の満州を思わせる、かりそめの都に建つレビュー小屋「シャトー ド レーヴ」を舞台に、華やかな夢物語を歌と芝居で描いていきます。

2009年の初演では紫吹淳さんが美しき歌姫・メイファを演じ、好評を博しました。今回は2022年版として、メイファ役に北翔海莉さん、道化のドクトル・ケスラー=アマカス役に中村誠治郎さんを迎えました。そのほか、宗一役に神里優希さん、武志役に佐伯亮さん、正吉役に大隅勇太さん、すみれ役に鳳翔大さん、さくら役に宮川安利さん、あやめ役に花陽みくさん、かん平役に春山翔さん、軽太役に市古怜治さんが名を連ねます。

THEATER GIRLでは中村誠治郎さん、神里優希さん、佐伯亮さんに鼎談インタビューを敢行。前編では、出演が決まったときの気持ち、お互いの印象などをたっぷりと語っていただきました。

「今は怖さ半分、嬉しさ半分」新しいことにチャレンジできるありがたみ

――まずは、本作への出演が決まったときのお気持ちから教えてください。

中村:出演のご依頼をいただいたときに、主演は北翔海莉さんで、題材をおうかがいして、率直に……「なんで僕?」と思いました(笑)。殺陣のイメージが強いと思いますし、歌って踊ることは苦手としているので……。

――苦手なんですか?

中村:はい、めちゃくちゃ苦手です(笑)。なので、怖さもあったのですが、ほかのミュージカル作品を観てお声をかけて下さったので、僕に可能性を感じていただけたのだなと思って。今は怖さ半分、嬉しさ半分です。その期待にもしっかり応えたいですし、自分なりのチャレンジでもありますね。40歳を過ぎて新しいことにチャレンジできる機会もなかなかないので、やっぱりありがたい気持ちが勝ります。

――新しい挑戦として、大きな作品になりそうですね。

中村:そんな予感がしていますね!

――神里さんはいかがでしょうか?

神里:台本をいただいたとき、まずは台詞の量に驚きました。ストーリーテラーといいますか、狂言回しといいますか。今までもそういう役回りをやったことはあるのですが、ここまでの台詞量をいただけるのは貴重な機会です。大変な部分もたくさんあるだろうなと思います。

それでもしっかり一つ一つの台詞をお客さまに届けなくてはいけないプレッシャーがありつつ、それも含めて楽しんでいけたらいいなと。あとはダンスもあり、ソロナンバーも2つあるので、しっかりと努めようと身が引き締まる思いです。

――ありがとうございます。佐伯さんはいかがでしょうか?

佐伯:出演できると知ったときは純粋に嬉しかったですね。これまでミュージカルの出演経験はあるものの、そんなに数多くやってきたわけではないので、誠治郎さんがおっしゃったように僕にとっても新しい挑戦です。そういう意味では不安やプレッシャーもありつつ、楽しみな一面もあります。共演のみなさんは素晴らしい方ばかりで、その背中を見て、いっぱい自分の中に吸収してお稽古に挑んでいけたらと思っています。

――佐伯さんにとっても成長できそうな作品になりそうですね。

佐伯:そうですね。前回の映像を見させていただいたのですが、今回は芝居パートのほうを重視して作っていくとおうかがいしたので、今回のこのカンパニーにしかできないものになるのではないかなと。自分の新しい一面も出せそうですし、成長できる要素がたくさんあると思うので、一つ一つ吸収して精進していきたいです。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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