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柿澤勇人インタビュー 『LA LA LAND Live in Concert : A Celebration of Hollywood ハリウッド版 ラ・ラ・ランド ザ・ステージ 初来日公演』「映画とは違う、舞台ならではのエネルギーを感じられたら」(後編)

INTERVIEW

8月18日(木)より東京国際フォーラムホールAにて『LA LA LAND Live in Concert : A Celebration of Hollywood ハリウッド版 ラ・ラ・ランド ザ・ステージ 初来日公演』が上演されます。

本作は、アカデミー賞®史上最多14部門ノミネート、6部門受賞、そして全世界で興収450億円超の大ヒットを記録したミュージカル映画『LA LA LAND』の世界を、スクリーンでの映画本編の上映に加え、ダンサー、フルオーケストラ、合唱団、総勢170名超のライブパフォーマンス、様々な特殊効果で堪能できる究極のステージエンターテインメントです。

ロサンゼルスのハリウッドで、たった一度だけ開催されたスペシャルな夢のイベントが、同じ演出・クリエイター陣とともに、ロサンゼルス以外では、世界で初めて日本で上演されます。

今回は、公演オフィシャルPRアンバサダーを務める柿澤勇人さんにインタビュー。柿澤さんは8月19日(金)13時の公演に、スペシャル・オープニングMCとしても出演されます。後編では、柿澤さんが追いかけている夢やミュージカル作品の魅力を語っていただきました。

インタビュー前編はこちら

海外公演でしか見られない景色を見たい

――本作のストーリーは、ラブストーリーであると同時に夢を追う男女のストーリーですが、柿澤さんご自身が追いかけている夢があれば教えていただけますでしょうか。

なにかを成し遂げたいみたいなものは正直ないけど、俳優を続ける上でまたやってみたいなと思うことがあって……。今はコロナ禍で難しくなってはいるんですけど、海外公演をやりたいなって。ミュージカルに特化しているわけではないんですけど、過去に6~7都市くらい海外公演をしたことがあって、それが僕の中ですごく貴重な経験だったんです。

どうしてもミュージカルは輸入ものが多いなかで、日本の作品を海外で上演するというのはお金もかかってすごく難しいことなんですけど。やっぱり海外で戦っていくみたいな経験ができたのは、僕の中で糧になる部分があるので。コロナ禍でより難しくなってしまったんですけど、今後役者を続けていく上でまたあの景色を見たいですね。

――逆に、柿澤さんが今後海外の作品で来日公演があったら観てみたい作品はありますか?

『ディア・エヴァン・ハンセン』かな。映画も観たし、お土産としてもらった現地の台本が家においてあるし、パンフレットもCDも持っているんですけど、まだ海外で舞台を観られていないのでいつか観てみたいですね。

エネルギーを出して、その役として生きたい

――改めて、柿澤さんの思うミュージカルの面白さはどんなところだと思いますか?

音楽のない芝居だけが続いていく作品だと、見えないものというか想像しなければわからないことが多いと思うんです。でも、ミュージカルは時空も場所も一気に転換できるし、自分や他の人の心情も同時に表現できてしまう。でも、全部を歌にすればいいって話じゃなくて、バランス・脚本の流れや音楽のジャンルもすごく重要で、素敵な音楽が融合された時に、より感動できる瞬間があると思うんです。

この作品でも、2人の距離は離れているけど心の中では繋がっていて、過去の2人の思い出の場面に飛んでいくっていうシーンがあるんですけど。それはミュージカルでしかできないと思いますし、また違う感動が生まれるのかなと思っています。

――柿澤さんご自身がミュージカルの楽しさを感じられる瞬間はどんな時ですか?

僕はミュージカルをやって15年経つんですけど、やればやるほど責任や難しさが積み重なって苦しくなってきて大変なこともあります。僕がまだミュージカルを観たことがなくて、知識もない状態でミュージカル『ライオンキング』を観た時には「なんで動物たちが喋るの? 動物たちが歌うの?」っていう疑いから入っていましたし。

でも、冒頭の「サークル・オブ・ライフ」っていう曲で心を鷲掴みにされましたし、人間が表現するエネルギーを生で感じることができて、そこから僕の人生が変わったんです。僕自身は歌で人を魅了するというよりかは、エネルギーを出して、その役として生きるっていうことを常日頃から考えています。

――本作は究極のステージエンターテインメントということですが、柿澤さんが「これぞエンターテインメントだ」と感じた瞬間や、エピソードがあれば聞かせていただけますでしょうか。

やっぱり高校生の時に見たミュージカル『ライオンキング』ですね。全く興味がなかった1人の高校生の人生がこんなにも変わっちゃうんだというきっかけになった作品なので。歌も踊りもお芝居も、芸を通してエネルギーを出すことで人の心を掴むことができるんだと知った瞬間でした。

音楽と役の感情や状況とマッチした時に感動を呼ぶ

――映画『LA LA LAND』がお好きと仰ってましたが、他にも柿澤さんがお好きなミュージカル映画はありますか?

『レ・ミゼラブル』ですね。ヒュー・ジャックマンとアーロン・トヴェイトっていう大好きな俳優が出ているっていうのもあるんですけど、歌はもちろん、本当に感情でお芝居をしているから、余計に入り込んじゃうんです。歌の力はやっぱりすごいんだなって、ミュージカル映画の中ではかなり好きな作品ですね。

――では、柿澤さんが思うミュージカル映画の魅力はどんなところでしょうか。

音楽と台本や役の状況・感情・感覚がマッチした時に感動を呼ぶと思っています。さらに、その音楽をCDなどで聞くと、その場面にまた戻れるんですよね。それは、『LA LA LAND』も『ディア・エヴァン・ハンセン』にもあてはまるんですけど、一方通行じゃなくて観る側も一緒に空間を楽しめるところが魅力なのかなと思います。ディズニー作品も好きで、車の中でもよく歌っています(笑)。歌を通してその世界観に自分が入れるのが楽しいところだと思いますね。

――それでは最後に、楽しみにしているお客様に注目ポイントやメッセージをお願いできますでしょうか。

僕にとっても初体験の舞台になると思うので、想像でしかお伝えできないんですけど……。映画を上映しながらパフォーマンスをすることになるので、物語もより楽しめるものになっていると思います。初めて観る方は単純に映画としても楽しめますし、生のフルオーケストラでシンガーやコーラスの方も加わって、映画館で観るよりも迫力があると思います。なので、ただミュージカルを観るっていう感覚でもないはずです。映画と舞台の2つのいいところがミックスされて、なかなか見ることができない作品になっていると思うし、僕も初めての体験なので、ぜひ一緒に楽しんでいただければと思います。

取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:比留川義一
ヘアメイク:Yoko Matsuda
スタイリスト:Yu Sugiura

インタビュー前編はこちら

公演概要

La La Land ™ & © 2022 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

PARCO presents
LA LA LAND Live in Concert : A Celebration of Hollywood
ハリウッド版 ラ・ラ・ランド ザ・ステージ 初来日公演

[公演日程]2022年8月18日(木)~21日(日)
[会場] 東京国際フォーラムホールA

[入場料金(全席指定・税込)]
S席:13,000円A席:9,800円B席:7,800円
ペアチケット(枚数限定/前売販売のみの取扱い)=S席:25,000円A席:18,600円B席:14,600円

[出演]
指揮: ジャスティン・ハーウィッツ
ピアノ・キーボード: ランディ・カーバー
オーケストラ: 東京21世紀管弦楽団
トランペット: ルイス・バジェ、小澤篤士
ベース: 澤田将弘、石川陸一   
トロンボーン 中川英二郎
ドラム 丹寧臣
ギター 渡辺具義
サックス Braian Yasuhiro Seymour
男女混声合唱団 (60名)
ダンサー

スペシャル・オープニングMC: 柿澤勇人 (※8月19日(金)13時開演の回のみ。) 

[英語上映(日本語字幕有り)]
※本公演には、映画「LA LA LAND(ラ・ラ・ランド)」のキャストは出演いたしません。
※本公演は、ステージ上のスクリーンで映画本編を日本語字幕付きで上映、オーケストラのライブ演奏、ダンサー、合唱団、舞台用低温花火等の特殊効果の演出が加わる上演形態となります。

主催・企画制作・招聘: 株式会社パルコ
後援: 日本テレビ放送網株式会社、TOKYO FM、interfm、J-WAVE、アメリカ大使館
協力: 株式会社プロマックス、株式会社ポニーキャニオン、ギャガ株式会社、ユニバーサル ミュージック
特別協力: 三菱地所株式会社
制作協力: 株式会社サンライズプロモーション東京、株式会社日本アーティスト

公式サイト:https://stage.parco.jp/program/lalaland2022

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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