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伊藤理々杏(乃木坂46)インタビュー ミュージカル『リトル・ゾンビガール』 「子どもから大人まで誰もが楽しめる作品」(前編)

INTERVIEW

2022年8月20日より東京・日生劇場にて、ミュージカル『リトル・ゾンビガール』が上演されます。

本作は、人里離れた森で暮らすゾンビの女の子・ノノと街で暮らす人間の男の子・ショウの小さな友情の物語。 1961 年の放送開始から およそ1,500 曲以上の名曲を送り出し、広く人々に親しまれてきた NHK「みんなのうた」の歴代の名曲を全編に散りばめた子どもから大人まで楽しめる新作オリジナル・ミュージカルです。

THEATER GIRLは、ショウ役の伊藤理々杏(乃木坂46)さんにインタビュー。前編では、ショウ役を演じるにあたって意識していることや出演者やカンパニーの雰囲気などをうかがいました。

インタビュー後編はこちら

「みんなのうた」は小さい頃から自分の身近にあった番組

――本作への出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

「みんなのうた」は小さい頃から自分の身近にあった番組だったので、そのミュージカルに自分が出演できることへの驚きが一番大きかったんですけど、すごく嬉しくてどんなものになるんだろうっていうワクワクがありました。

――今回はショウという男の子を演じられますが、演じるにあたって何か意識していることはありますか?

やっぱり普段の仕草だとどうしても男の子に見えないので、幼い男の子に見えるように、 足を広げてみたり、細かい仕草から体の使い方をなるべく意識するようにしています。

ただ、性別に重きを置いているというよりも、ショウくんとして見ている部分が多いので、ショウという役柄としてどういう見え方をするか、どういう気持ちで動くかということを一番に考えています。

――普段から幼い男の子の仕草などを意識して、役柄に取り組んでいらっしゃるんですね。

そうですね。所属している乃木坂46というグループのときは、女性らしさを求められるタイプなので、今回の稽古場では真逆な感じでいることが多いです。

――今回ショウ役は石井杏奈さんとWキャストで演じられますが、役について稽古で一緒に取り組まれたりしていらっしゃいますか?

杏奈ちゃんといろいろと話し合って一緒に役を作っているところです。それぞれが稽古に参加できないときも「ここが変わったよ」と報告し合ったりもしているので、スムーズに稽古が進められていると思います。

――今回、ショウ役をWキャストで演じられることについてはどうお感じですか?

Wキャストって、稽古の時は客席に座っているような感覚なので、杏奈ちゃんが演じている時は、自分が動いている時よりも全体がどうなっているかということを見られるんです。なので、ショウくんがどんな感じに見えているか分かりやすいので、そういった部分では学ぶことが多いですね。

やっぱり杏奈ちゃんのお芝居からもすごく学ばせていただくことが多いので、それを自分に活かしつつ。でも、それぞれ違ったお芝居の方が面白いというか、Wキャストの良さが出ると思うので、真似事をする訳ではなく、 いろいろと自分の中で咀嚼して活かしていきたいなと思っています。

楽しいからこそ、よりいい舞台にしていきたい

――今、絶賛稽古中ということですが(取材時)、髙橋ひかるさん、熊谷彩春さん、石井杏奈さんを初めとした共演者の印象やカンパニーの雰囲気はいかがでしょうか。

皆さんそれぞれ個性的で面白くて温かい方々なので、稽古場がすごく楽しいですね。でもその楽しいっていうのが大事だなと思っていて。やっぱり楽しいからこそ、よりいい舞台にしていきたいなと思うので。このカンパニーでいいものを作りたいっていう気持ちがすごく高まるし、皆さんの温かさに助けられながら楽しんでお稽古ができている感じです。

――今、お稽古をされていて、とくに難しいと感じている部分はありますか?

全部難しいですね。悩むところはほんとにたくさんあるんですけど。もちろんお芝居の面でも、歌やダンスに関してもそうですし。ショウくん自体、歌や踊りが大好きな子なので、 やっぱり歌やダンスは本当に大切にしていきたいと思っています。なので、もっともっと頑張っていかないといけないですね。

お芝居と曲がぴったりとはまっている

――本作はNHK「みんなのうた」の歴代の名曲の数々が使用されているということですが、楽曲を歌ってみた印象はいかがですか?

小さい頃に番組で聞いていた歌や小学校や幼稚園のときに歌っていた曲を、今舞台でやることがすごく新鮮というか、新しい感じがして不思議な気持ちになります。でも、お芝居と曲がぴったりとはまっていて、役の気持ちに合わせてたくさんの歌が助けてくれるので、演じていてすごく気持ちがいいです。

――確かに「みんなのうた」の楽曲は、ミュージカル作品に組み込まれるイメージがあまり湧かないですが、けっこう場面ごとにはまっている感じなんですね。

そうですね、自分自身もそう感じますし、お客様が観た時に 「この曲、ここに来るんだ!」って発見が毎回あると思うので、そういうところもぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:渡辺美知子

インタビュー後編はこちら

公演概要

日生劇場ファミリーフェスティヴァル 2022
NHKみんなのうたミュージカル『リトル・ゾンビガール』

2022年8月20日(土)~8月28日(日)
日生劇場 

ほか全国巡回公演あり
※詳細は公式サイトを参照ください

キャスト:
ノノ(Wキャスト):髙橋ひかる / 熊谷彩春
ショウ(Wキャスト):石井杏奈 / 伊藤理々杏(乃木坂46)

クルス:エハラマサヒロ
ハル:石田佳名子
親分:コング桑田

リリィ:大和悠河

新井海人、石飛幸治、今込 楓、大泰司桃子、小山雲母、希水しお、斎藤准一郎、高瀬育海、田村雄一、
般若愛実、武者真由、武藤 寛(五十音順)

スタッフ:
脚本:德野有美
作曲・音楽監督:八幡 茂
演出:鈴木ひがし

主催:公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]

企画・制作:公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]
株式会社NHKエンタープライズ
東宝株式会社

協賛:日本生命保険相互会社

公式サイト:https://zombiegirl.nissaytheatre.or.jp/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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