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太田将熙インタビュー 「アニバーサリーブックが皆さんへの恩返しになったらいいなと思います」(前編)

INTERVIEW

2024年3月25日に、デビュー10 周年を記念した「10TH ANNIVERSARY BOOK 『其のまま。』」を発売する太田将熙さん。

2月15日からは東京、大阪にて、ミュージカル「伝説のリトルバスケットボール団」の本公演にサンテ役で出演します。

THEATER GIRLは、太田さんにインタビューを敢行。前編では、10TH ANNIVERSARY BOOK『其のまま。』撮影時のエピソードや10年を振り返っての思いについてうかがいました。

インタビュー後編はこちら

10周年というタイミングで出すことができて本当に感謝

――この度、デビュー10周年を記念して「10TH ANNIVERSARY BOOK 『其のまま。』」を発売されるとのことですが、どのような内容になっているのでしょうか?

気づけば10年が経っていて、本当にあっという間な感覚はあるんですが、応援してくださっている方々から「いつか写真集やフォトブックを出してほしい」という声を何年も前からいただいていたんです。それで今回、この10周年というタイミングで出すことができたので本当に感謝が大きいですね。

僕はすごく運が良い方だと思うので、いろいろなご縁があってここまで続けることができたと感じています。デビューしてから一度でも携わってくださったファンの方やすべてのスタッフさんへの感謝の思いを込めました。

――フォトブックには、今までお世話になった方々からのコメントも入っているんですよね。

そうなんです。ファンの方が知らない部分も見せられたらいいなと思って、自分から提案させていただきました。特にお世話になったスタッフさんや役者仲間、それから地元の友達からもコメントをもらって。地元の友達のコメントが載っている写真集ってあまり見たことがないので、不思議な感じになるかもしれませんが、僕らしいかなと思っています。

――今回のアニバーサリーブックは、太田さんの熱い希望により写真家の川島小鳥氏によって、出身地である千葉にて撮影されたとのことですが、撮影時の印象深いエピソードはありますか?

田んぼに寝転がっている写真があるんですけど、その場所がすごく行きたかった駅なんです。普段は電車も通るような場所で、線路があってさらに山も見えたりしてすごく開放的で、僕がイメージしていた風景とすごく合致したんです。そこが一発目の撮影だったので、すごく良い景気づけになりました。

太田将熙 10TH ANNIVERSARY BOOK 『其のまま。』より

――太田さん自身が、素で楽しんでいる表情をされていますよね。

実はカメラマンの川島さんとは今回が初対面で、撮影前のロケバスでもまだあまり会話をしていなかったんです。でも、わざわざ話すのが野暮なくらい、二人でいろんなところを歩いて、1対1で撮影したので、被写体と写真家として良いコミュニケーションが生まれたのかなと思います。

――今回の撮影場所は、ご自身で行きたい場所をセレクトされたのでしょうか?

ロケ地の夷隅市自体は何度か行かせてもらったことはあるんですが、今回撮影した場所は初めてでした。ずっと行きたかったんですけど、想像以上の場所で良いアニバーサリーブックになるなと感じました。

――今回のアニバーサリーブックで特にお気に入りを挙げるとしたらどのカットでしょうか?

もう全部ですね。『其のまま。』というタイトルなのでどれか一つを切りとるのではなく、トータルで『其のまま。』になるのかなって。田んぼで寝転がったり、ただ佇んでいたり、全部素の自分なので、トータルで“其のまま”を見てほしいなと思います。

――こういう自然体の表情は、普段の撮影ではなかなか撮ることができないですよね。

千葉だからというのもあると思います。やっぱり自然が好きなので、そういう場所だから開放的になれたのかなと思いますね。

本当にいろいろなことをやらせてもらった

――舞台『FROGS』のオーディションをきっかけに俳優デビューをして、10 周年を迎えられたとのことですが、 この10年を振り返ってみていかがでしょうか?

僕の場合、昔は劇団プレステージというアミューズの劇団にも所属していて、『ドリフェス!』というコンテンツで同じ事務所のメンバーと“DearDream”としてグループ活動もさせていただきました。今は一人の役者としてやらせてもらっていますが、 何か一つをやってきたというよりは、ありがたいことに本当にいろいろなことをやらせてもらったと思っています。

でもそれはある意味、自分じゃないとできない経験だと思うので、これから先すごく強みになると思っています。もちろん、今一番軸としているのはお芝居だし、これからもずっとお芝居をメインにやっていこうと思っていますが、アイドルグループとして2年半活動することってなかなかないじゃないですか。

一時期は、明るいイメージが先行してしまって、俳優活動の障壁になる可能性があるかもと思ったこともあったんですけど、今は逆にそれを強みに変えていけるのではと感じています。やっぱり役者っていろんな顔を見せる職業ですし、作品の中でいろんな役を背負うので。実際にいろんなものを背負ってきた感覚は、他の人にはなかなかないのではと思いますね。

――グループとして日本武道館に立つ経験もなかなかないですもんね。

事務所のメンバーと、「俺らって武道館に立ったんだよね?」って今でも話すんですよ。その感覚がまったくなくて。振り返ると、確かに武道館に2DAYS立たせてもらったんですけど。でも、もし孫ができたら自慢できるなって。太田家で語り継いでいこうと思います(笑)。

――俳優として、今後目指す役者像みたいなものはありますか?

映画がすごく好きなので、映画を主軸としてやっていきたいとは思っています。だからといってそこだけにとらわれず、面白いと感じたりアンテナがビビッとした作品にはどんどんチャレンジしたいですね。結果、演劇であれドラマであれ映画であれ、面白いと思ったものにチャレンジする機会をたくさん得られるように準備していきたいです。

――ちなみに、映画のどんな部分に魅力を感じていらっしゃるのでしょうか?

元々、この世界に入る前から、ドラマや映画には馴染みがあるんですけど、きっかけはコロナ禍ですね。それまでいろんな振り幅のお仕事をやらせてもらっていた中で、コロナ禍になって一旦全てがストップしてしまって。

DearDreamとしてのグループ活動が終わってから二年間くらいずっとアウトプットばかりしてきて。本当に自分がやりたいことってなんだろうと考えているタイミングでコロナ禍になって、インプットする時間ができたんです。その時にいろんなジャンルのものに触れてみたんですが、2時間くらいで完結する映画にすごく惹かれて。もっと作品を残して、感動を与えられる作品に関わっていきたいなとすごく思いました。

プレビュー公演よりもさらにレベルの高い作品にしなければ

――2月15日からは、ミュージカル「伝説のリトルバスケットボール団」の本公演がいよいよ始まります。昨年7月のプレビューを経ての本公演になりますが、プレビュー公演での手応えはいかがでしたか?

このミュージカルは、元々韓国で10年くらいやっているとても愛されている作品なんです。限られた期間の中で、歌、振り付けの他にバスケという要素があったので稽古期間中は本当に大変でした。

でも、 プレビュー公演だけどプレビューという感じでやりたくないとみんなで話していたので、その時に出せたものは出せたと思っています。ただ、やっぱり歌の技術など、学ばないといけないことが多すぎて今回の本公演は、プレビュー公演よりもさらにレベルの高い作品にしなければと思っています。

――本公演に向けて、すでに稽古には入られているのでしょうか?

これからですね(取材時)。ただありがたいことに、一ヶ月に一度、マンツーマンでの歌唱レッスンを入れてくださっているので、それがすごく効いてくるのではと思います。

――バンドメンバーの方々もいらっしゃいますが、本作では、太田さんの他に橋本祥平さん、梅津瑞樹さん、糸川耀士郎さん、吉高志音さん、平野良さんの6名でのミュージカルとなっています。稽古とプレビュー公演を経て共演者の方たちとの関係性は深まりましたか?

間違いなくそう思います。それぞれがいろんなフィールドで活躍されている方々ですし、僕とは主戦場が違ったりもするんですが、本当に謙虚なメンバーが多いんです。あまり我が強い人がいないというか。たまたまなのか、すごく協調性のあるメンバーが揃っていたので、バスケのチームを組む上ではすごく良かったと思います。楽屋では平野良さんと隣だったので、二人でずっと喋っていました。

――楽屋では、平野さんとどんなお話をされていたのでしょうか?

作品のこともそうですけど、「一番許せないどんぶりって何?」とか、本当に他愛もない会話をずっとしていました(笑)。そしたらどんどん人が寄ってきて。

――「一番許せないどんぶり」とは、斬新なトークですね(笑)。ちなみに太田さんが一番許せないどんぶりとは?

天丼ですかね。天ぷらってあまりお米と一緒に食べないじゃないですか。大体お蕎麦かうどんなのに、丼のイメージがあまりないなって。そんな話をした気がします(笑)。

取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:野田涼

インタビュー後編はこちら

発売概要

アニバーサリーブック 「太田将熙 10TH ANNIVERSARY BOOK 『其のまま。』」

通常表紙 ver.

(通常表紙 ver.、HMV&BOOKS 限定表紙 ver.)
撮影:川島小鳥

【仕様】AB 判(257×210)、無線綴じ、帯
【価格】単品3,500 円(税込)
【発行元】株式会社アミューズ 【発売日】2024 年 3 月25 日予定
https://www.asmart.jp/masaki_ota

公演概要

ミュージカル「伝説のリトルバスケットボール団」

【東京公演】
公演日:2月15日(木)~2月25日(日) 会場:@草月ホール

【大阪公演】
公演日:3月2日(土)~3月3日(日) 会場:松下IMPホール

【キャスト】
スヒョン役 橋本祥平、ダイン役 梅津瑞樹、スンウ役 ⽷川耀⼠郎、ジフン役 吉⾼志⾳
サンテ役 太⽥将熙 ・ ジョンウ役 平野良

<バンドメンバー>キーボードコンダクター:田中葵、ギター:朝田英之、ベース:澤田将弘、ドラム:足立浩

【スタッフ】
作 :パク・ヘリム
作曲:ファン・イェスル
オリジナル・プロダクション:アンサン⽂化財団、IM Culture

演出・振付:TETSUHARU
⽇本語上演台本・訳詞:私オム

協賛:スポルディング・ジャパン株式会社
企画・制作:株式会社 FAB
主 催:株式会社 FAB、サンライズプロモーション⼤阪

©リトルバスケットボール団 製作委員会

【公演 HP】http://littlebasketball.jp/
【公式 Twitter】@_littlebasket (ハッシュタグ:#リトルバスケ)
【公演に関するお問い合わせ】info@fabinc.co.jp

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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