末原拓馬インタビュー 劇団おぼんろ 第20回本公演『パダラマ・ジュグラマ』「世界に通用する演劇を作る」(前編)
2月13日(日)より劇団おぼんろの第20回本公演「パダラマ・ジュグラマ」がMixalive TOKYO Theater Mixaにて上演されます。
本作は、劇団おぼんろが株式会社ホリプロインターナショナル、株式会社講談社とタッグを組み、作・演出を末原拓馬さんが担当。”何もかもがうまくいかない世界”を舞台にした切なく美しい物語です。
今回THEATER GIRLがお話を伺ったのは、世界に通用する演劇・物語の創出を目指し、邁進する劇団主宰、劇作家・演出家の末原拓馬さん。前編では、今回の作品にかける思いや演出で大切にしていることなどを語っていただきました。
出来るだけ死ぬまで同じチームでやりたい
――今回ホリプロインターナショナル、講談社と「世界に通用する演劇」を目指してタッグを組まれたとのことですが、そもそもどういった経緯で一緒に取り組むことになったのでしょうか?
ホリプロインターナショナルさんと組むようになったのは2年前で、今回で3度目になるのですが、『ビョードロ~月色の森で抱きよせて』という公演を、たまたま取締役の方が観に来てくださって。僕らの作品が”どこでもない世界、時代と場所を限定しないもの”ということもあって、世界に通用するものを作らないかと話してくれたのが最初のきっかけでした。
講談社さんとは、僕が個人的に講談社さん主催の公演の脚本・演出をしたときに知り合いました。ちょうど講談社さんがTheater Mixaという劇場を作って、色々な演目をやろうというタイミングだったらしく、劇団としてやってみない? とお話をいただいて、去年の8月に上演したのがきっかけです。
8月の時点ではこの座組でどうなるんだろうと、テスト的なものでもあったのですが、とてもクリエイティブなチームで手応えが良かったので、このままいこうということになりまして。今一緒に取り組ませていただいています。
――今後も定期的に2社と取り組んで演劇制作をされていかれるのでしょうか?
そうですね。僕は、出会ったら出来るだけ死ぬまで同じチームでやりたいって気質なので(笑)。この先もやれるといいなと思っています。やっぱり楽しいですし。
――「世界に通用する演劇」を目指しているということですが、今後コロナ禍が収まったら、海外での公演も考えていらっしゃるのでしょうか?
そうですね。海外に向けては、具体的にそこを目指して動き始めている状況です。前作も、英語字幕をつけて海外でもリリースして多くのメディアにも取り上げられました。今後はいろいろな国での上演を目指しています。