植原卓也、上田堪大インタビューミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター～北斗の拳～』「今のまま切磋琢磨できれば、いい意味での比較をしてもらえるはず」（前編）

2021.12.13

INTERVIEW

2021年12月8日(水)から東京・日生劇場にて、その後2022年1月8日(土)・9日(日)に大阪・梅田芸術劇場メインホール、1月15日(土)・16日(日)に名古屋・愛知県芸術劇場大ホールにてミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター～北斗の拳～』が上演。さらに、2022年秋には、中国ツアーも予定されています。

本作は、国内のみならず世界中で圧倒的な人気を誇る漫画「北斗の拳」をミュージカル化した作品。主人公のケンシロウ役を演じるのは、ミュージカルや映像など様々な分野で活躍し、類まれな身体能力を持つ大貫勇輔さん。その他、平原綾香さん、May’ｎさん、加藤和樹さん、小野田龍之介さん、植原卓也さん、上田堪大さん、福井晶一さん、宮尾俊太郎さんなど豪華な出演者が揃います。

THEATER GIRL編集部は、シン役をWキャストで演じる植原卓也さん、上田堪大さんにインタビューを敢行。インタビュー前編となる今回は、お互いの第一印象、稽古場で苦戦していることなど、たっぷりと語っていただきました。

上の世代に刺さる原作、父や先輩が出演を喜んでくれた

――今回本作のお話が来たとき、お二人とも「とても驚いた」とコメントされていらっしゃいましたが、実際に『北斗の拳』という作品との出会いは以前にあったのでしょうか？

植原：僕は原作を読んだ記憶がありました。ただとても昔のことなので、細かいストーリーまでは明確には覚えていなくて。それでも、ケンシロウが技を繰り広げて敵のキャラクターを破裂させたり……、強烈なインパクトがあったなというのは脳裏に焼き付いていましたね。

上田：僕もテレビなどでアニメの主題歌の特集をされているときに、テーマソングを知っているくらいでした。もちろん作品自体は知っていましたが、一部のシーンが流れているのを見たことがあるくらいで、深くは知らなかったですね。

――お二人の中では、古典的なアニメ作品というイメージだったのでしょうか？

植原：一番分かりやすかったのが、父のリアクションがとてもよかったことです（笑）。今までいろんな作品に出演することを報告してきましたが、その中でも一番喜んでくれているような感じがありました。結構早い段階でお話いただいていたので、父もすぐに漫画を読み始めていて。「ここまで読んだ」と教えてくれるのですが、「まだまだ先だから一旦読むのをやめてもいいよ」と言いました（笑）。父のほうが夢中になっていて、まさに世代なんだろうなと。

上田：僕は以前アルバイトをしていたときの店長さんや、お世話になっている年上の方々に報告をしたら、そういう嬉しい反応がありましたね。一つ前の作品でご一緒した先輩の方々も「え、『北斗の拳』やるの？」といった感じで。40代、50代の方が反応よく、絡んでくださいました。