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横山由依インタビュー 『三十郎大活劇』「今の時代で自分はどう生きるか、考えてもらうきっかけに」(後編)

INTERVIEW

2022年4月2日(土)よりパルコ・プロデュース『三十郎大活劇』の幕が開き、東京・新国立劇場 中劇場、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて公演が行われます。

鈴木聡氏の脚本で1994年に初演が上演された本作を、今回の再演ではラサール石井氏が演出を担当。昭和における日本映画の激動の時代に、一夜にして銀幕スターとなった紅三十郎とその仲間たちを描いた物語には、“LOVE & PEACE”というメッセージがストレートに込められています。

主人公・紅三十郎を演じるのは青柳翔さん。共演者陣には入野自由さん、松平璃子さん、近藤公園さん、そして小倉久寛さんと、個性豊かな実力派が揃いました。

今回THEATER GIRLがインタビューを行なったのは、ヒロイン・おやつを演じる横山由依さん。今作がAKB48卒業後初の出演作品となります。後編では稽古場風景や、作品への思い、“LOVE & PEACE”を感じる時について語っていただきました。

インタビュー前編はこちら

休憩時間にする雑談の話題はカメラや今日の晩ご飯について

――では、今作の座長を務める紅三十郎役・青柳翔さんの印象はいかがですか?

シーンのこと以外でお話しすることがあまりないので、クールな方なのかなっていう印象はありますね。それから、三十郎はセリフだったり立ち回りだったりがかなり多いので、休憩時間もご自身で練習をされていたり……。稽古場では、私も含めカメラにはまっている人たちでカメラの話をしたりしているんですけど、そういう雑談に入ってくる感じの方ではないのかもしれないです。

――ストイックな方という雰囲気がしますね。

ですね。三十郎役はいろいろと大変なところが多いですし。そういうところも、ご自身で解決するというタイプなのかなって感じます。

――お話を伺ったところでは、みなさん稽古場の空き時間は思い思いに過ごされているようですね。

そうなんです。三上市朗さん(マキノ万作役)や、松村武さん(成島精二役)、福本さんがよく話しかけてくださったりするので、牛丼の話をしたりとか。

――牛丼ですか!(笑)

あはは。最近は稽古が終わるのが遅いんですが、ここのところ、お店が遅くまでやってないじゃないですか。だからご飯に何を食べているか、今日は何にしようかみたいな話をよくしていて。松村さんは牛丼セットにしたそうなんです。牛丼の下のご飯の部分をサラダにできるっていうのがあって。(※取材はまん延防等重点措置の実施中に行いました)

――それはヘルシーですね。

そう、ヘルシーなんです。でも、そもそもサラダ付きの牛丼を頼んでいたところに、さらに下もサラダにしたから、もう「サラダの量が多過ぎてサラダで太りそう。ヘルシーなのかこれは?」みたいな(笑)。そういう他愛のない会話をしたりしています。

――楽しそうですね(笑)。横山さんは初共演の方が多いとのことですが、和気藹々とした雰囲気が伝わってきます。

あとは私、稽古が始まった時から近藤公園さんのお芝居をすごく素敵だなと思いながら見させていただいていたんですけど。とあるシーンを何度かやっていた時に「ここはこう見えるようになった」「よく見えるようになったよ」と声をかけてくださって。「でも自分としてはまだ、どうしたらいいのか分からないところがあって」とお話をしたら、それについて気付いたことをアドバイスしてくださったんです。ご自身も自分の役がある中で、こうして目を配ったり声をかけてくださったりするのって、とても嬉しく感じます。

次のページ:ラストシーンに刻まれた、この時代にすごく意味のあるメッセージ

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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