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ジェシー(SixTONES)インタビュー  「ビートルジュースは自分のやり続けたい役の一つ」(前編)

INTERVIEW

2025年5月9日(金)より東京・日生劇場にて、6月4日(水)から大阪・新歌舞伎座にてブロードウェイミュージカル『ビートルジュース』が上演されます。

2023年夏、日本で初上演されて大きな話題となったブロードウェイミュージカル『ビートルジュース』。2019年にブロードウェイで上演されたばかりの話題作が、主演・ジェシーさん(SixTONES)、演出・福田雄一さんでいちはやく日本上演を果たすというニュースは開幕前から大きく注目され、東京、名古屋、大阪で行われた公演には、連日熱い観客たちが押し寄せ、笑いあり感動ありのエンターテインメント作品として大好評のうちに幕を閉じました。公演終了直後から再演を望む多くの声が寄せられ、再演が決定しました。

ミュージカル『ビートルジュース』は、『チャーリーとチョコレート工場』『スウィーニー・トッド』などファンタジックなストーリーと独特の色彩美で知られるティム・バートン監督の1988年の映画作品を原作としたミュージカル作品。

主演をつとめるのは、SixTONESのジェシーさん。舞台、音楽、演技の世界でその歌唱力や身体能力、演技力を遺憾なく発揮し、持ち前の明るさでバラエティ番組でも活躍するなどマルチな才能を持つジェシーさんが、再び本作に挑みます。

THEATER GIRLは、主演のジェシーさんにインタビュー。前編では、再演への思いやミュージカル作品への出演について、本作にちなみ“死ぬまでに叶えたいこと”など、たっぷりとうかがいました。

インタビュー後編はこちら

再演することができて安心した

――本作は2023年に初演され、今回待望の再演となります。改めて再演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか。

ずっとやりたかったので、再演することができて安心しました。まだ観られていない人もいると思いますし、「ここで終わりにしてはいけない」と思っていたので、うれしかったですね。

――公式サイトでは「2023年よりももっと面白く、もっと楽しく、もっと美しく、もっと汚く~」とコメントされていましたが、初演からさらに進化させたい部分はありますか?

一度やっているので、もう少しリラックスしてできたらいいのかなと。福田さんも「初演の10倍おもしろくする」とおっしゃっていたので、楽しみです。初演の時はお客さんにもキャストにも笑ってもらいたくて、笑ってくれるまでいろいろとやってしまって(笑)。でも、今回は環境や流行っているものも違うので、また新しいものも取り入れていきたいですね。

――キャストの皆さんとまた共演できることも楽しみですか?

楽しみですね。再演では何を仕掛けてくるのか、自分が出ていないシーンも楽しみです。それから初演時はコロナ禍でもありましたし、全員健康にやり遂げたいなと。今回もキャストのみなさんのことも笑わせたいです。

――コメディは難しいとおっしゃる方が多い印象ですが、ジェシーさんご自身もコメディ作品の難しさを感じていらっしゃいますか?

もちろん難しいですね。でも、やりきるというか、笑いが起きなくてもそれが一つの芸術だと思えたらいいのかなと。笑いが起きずにしらけても、スルーしたり、もう一度やってみたりというメンタルはバラエティで鍛えられてきたので(笑)。あとは、自分が面白いと思ったのにウケなくても「ビートルジュースだから」と言ったら笑いに繋がりますし。ずるい考えですけどね(笑)。

――今回もたくさん笑いが起きてほしいですね。

そうですね。でも、友達と観に来る方もいれば、一人で観に来る方もいると思うので、声を出して笑うことが恥ずかしい場合もありますよね。とくに初演時の2023年はコロナ禍ということもあって、声を出すことが微妙なラインだったので。

僕も、メンバーの髙地(優吾)の舞台を観に行った時には、笑ったら作品の邪魔になりそうでこらえたりもしました(笑)。でも、今回お客さんには全力で笑ってもらいたいです。人によってツボも違うので、どこで笑うかはまったく自由なので。

いろんな方に観てもらうことで自信がついた

――本作への出演をきっかけに、他のミュージカル作品への出演を考えることはありますか?

『ビートルジュース』は他のミュージカルとは少し違うので、他の作品はできないのかなって。ここまで自由にやらせてもらえると、他の作品ではうずうずしてしまうと思います。

でも、他の作品に出て、また戻ってくることで感じ方や伝え方は変わりそうですよね。ミュージカルという点で共通しているのは、歌はストーリーに沿ったものになっているので、歌詞をきちんと伝えないといけないというところ。それ以外は『ビートルジュース』ならではだと思うので、他のミュージカルはまた違った大変さがありそうです。

――もし他の作品にも出るとしたら、出てみたい作品はありますか?

やっぱり『ビートルジュース』が一番だと思っています(笑)。でも、いつか自分ではない人のビートルジュースも観てみたいですね。僕がこの作品をもっとやりたいと思ったのは、木村拓哉さんや松岡昌宏くんが観に来てくださった時に、僕にしかできないビートルジュースを観てもらえたと思ったので。

もしお二人がこの役をやったとしても、僕のビートルジュースが一番おもしろくできる自信があります。きっといろんな方に観てもらうことで、自信がついたんでしょうね。

自分にあった作品を見つけたい

――本作にちなんで、ジェシーさんが“死ぬまでに叶えたいこと”を教えてください。

なんだろう……ありがたいことにけっこう叶っているのですが、ざっくりと「海外の映画に出てくるような大きな家や別荘に住みたい」という憧れはあります。あとは、自分にあった作品を見つけたいですね。何でもかんでもやればいいということでもないと思っているので、自分が楽しんでできる仕事を探していきたいなと。SixTONESとしても、ソロとしても少しずつ仕掛けていきたいです。

――ジェシーさんにとって、お芝居も楽しめるものの一つになるのでしょうか。

実は、お芝居というものがまだ分からなくて……。“弁護士”や“普通”の人間も演じたのですが、ビートルジュースのような、少し破天荒な感じのキャラクターの方が好きなのかもしれません。

――それは新しい気付きですね。

なんというか、ジェシーだと分からない感じが好きなのかな。ジョニー・デップも『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『チャーリーとチョコレート工場』では、自分の顔が分からないくらいのメイクで出演しているし、そういう状態の方がやりやすいかもしれないと思ったりもします。どちらが正解かは分かりませんが、今後いろいろな作品に出て、そういうやり方もありなのかなと思いますね。

――ビートルジュースも、まさに濃いメイクを施されていますもんね。

今後いろいろな作品に出る中でも、ビートルジュースは自分のやり続けたい役の一つです。“観るアトラクション”のような作品なので、定期的にやれたらおもしろいのかなと思っています。

取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:Jumpei Yamada

ヘアメイク:朝岡美妃(Nestation)
スタイリスト:柴田拡美(Creative GUILD)

MIKAGE SHIN (050-3131-8568)
FORSOMEONE(FORSOMEONE FLAGSHIP STORE(03-5708-5838))
CallagHan(03-5453-0033)

インタビュー後編はこちら

公演概要

ブロードウェイミュージカル『ビートルジュース』

【東京】2025年5月9日(金)~28日(水) 日生劇場
【大阪】2025年6月4日(水)~29日(日) 新歌舞伎座

<キャスト>
ジェシー(SixTONES) 勝地涼 愛加あゆ 清水美依紗/山﨑玲奈(Wキャスト) 吉野圭吾 瀬奈じゅん
可知寛子 小山侑紀 高橋卓士 伯鞘麗名 横山達夫
岡本拓也 坂元宏旬 竹内真里 中嶋尚哉 堀江慎也 / 植村理乃(スウィング) 米澤賢人(スウィング)

<スタッフ>
作詞・作曲:エディ・パーフェクト
脚本:スコット・ブラウン&アンソニー・キング
演出・上演台本:福田雄一
翻訳・訳詞:福田響志  

振付:上島雪夫 音楽監督・指揮:上垣聡 美術:二村周作 照明:髙見和義 音響:湯浅典幸 
特殊効果:田中義彦 映像:大鹿奈穂 衣装:十川ヒロコ ヘアメイク:宮内宏明 歌唱指導:平岡由香 演出補・振付補:福田響志 振付助手:遠藤瑠美子 演出助手:伊達紀行 吉野香枝 舞台監督:津江健太

製作:松竹株式会社 フジテレビジョン
東京公演主催:松竹株式会社 フジテレビジョン
大阪公演主催:松竹株式会社 キョードー大阪 フジテレビジョン

公式サイト https://www.musical-beetlejuice2025.jp/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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