羽田美智子インタビュー 「熱海五郎一座」「一つのスパイスになれたら」(前編)

2025年6月2日(月)より新橋演舞場にて、熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第11弾 『黄昏のリストランテ ~復讐はラストオーダーのあとで~』が上演されます。
旗揚げから21年、三宅裕司さん率いる「熱海五郎一座」、ついに新橋演舞場がシリーズ11回目に突入。心あらたにお届けする大爆笑の東京喜劇。
今回のゲストはコメディセンス抜群!ナチュラル系美人の羽田美智子さんとフルスイングの演技に華やかなダンスと多彩な才能を発揮する剛力彩芽さん。
THEATER GIRLは、今回「熱海五郎一座」にゲスト出演する羽田美智子さんにインタビュー。前編では、本作にゲスト出演が決まったときのお気持ちや「熱海五郎一座」の劇団員の皆さんの印象、本作にちなみ“つい笑顔がこぼれてしまう瞬間”についてうかがいました。
初めてお話を聞いたときは「本当に驚きました」
――本作にゲスト出演が決まったときはどんなお気持ちでしたか。
初めてお話をうかがったときは本当に驚きました。初回からずっと観させていただいているので、そこに自分が出られるとは思っていなかったので。私は歌もダンスもできないので、務まるのか不安もありますが、楽しみな気持ちでいっぱいです。
――「熱海五郎一座」の劇団員の皆さんとはすでにお会いされたのでしょうか?
写真撮影の時に初めてお会いしたのですが、変な言い方ですけどいいおじさんたちが普段から和気あいあいとお喋りしていてすごく仲が良いなって(笑)。この中に入らせていただいたら楽しいだろうなと思いました。
剛力さんだけは撮影が別だったので、まだお会いできていないのですが(取材時)、皆さんとはお会いできました。小倉(久寛)さんとはドラマで20年ほどご一緒していたので安心感がありますし、他のメンバーの皆さんも、ずっと「熱海五郎一座」を観続けてきたので他人には思えない感じがしました。

簡単なあらすじだけ見てもとても面白くなりそう
――今回は、『黄昏のリストランテ ~復讐はラストオーダーのあとで~』というタイトルになりますが、どんな舞台になりそうでしょうか?
簡単なあらすじだけ見てもとても面白くなりそうなので、さらに楽しみになってきました。私の役は、料理の腕前はいいけれど、他のことはダメな感じの女性です。この舞台は、日本の食にまつわることや時事ネタもたくさん出てきます。面白いと思ったのは、普通なら眉間にしわを寄せてしまうような時事ネタを、明るく痛快に表現しているんです。
種苗法や添加物など食の安全について、今日本が取り組まなければいけないことを扱っているのですが、全部喜劇で見せているのがすごいなと。エンターテインメントってこうやってやるんだと感じました。
剛力さんの役が農林水産省のお役人になった理由や、私の役がなぜ料理人になったのか、家族との繋がりみたいなものがテーマにあって、自分の家族やルーツを大事にして今があるという設定があるので、それもいいなと思いました。

――「熱海五郎一座」で座長を務める三宅裕司さんとの共演で楽しみなことはありますか?
一度だけ、映像でショートコントを一緒にやらせていただいたことがあったのですが、それがとてもおかしくて。笑いを噛み殺しながらやるのが本当に楽しかったんです。
でも楽しいだけではない厳しさを三宅さんはお持ちだと思っていて。楽しいことを追求する過程の中で垣間見える厳しさが印象的だったので、お笑いってそういう部分を通過しないと到達できない世界なんだろうと思いました。
日本の喜劇を構築してくださっている方なので、少しでもそのエッセンスをいただけたら、鬼に金棒になるのではという期待があります。
――羽田さん自身は、喜劇はお得意な方ですか?
まったく得意ではないです(笑)。やっぱり喜劇は最高峰ですよね。悲劇は真面目に演じていれば悲劇になると思うのですが、その悲劇をユーモアで次の次元に変えるのが喜劇だと思うので、まずは悲劇があっての喜劇のような気がしているんです。
長年演技の仕事をやってきて、お笑いが一番難しいと感じています。笑いを構築するって本当に難しいんです。泣くよりも難しい。笑われることはあっても、笑わせることができるのか、私にとってはすべてが初挑戦のことだらけです。

人のかわいい瞬間に遭遇するとつい笑顔になる
――本作は、「女の笑顔」と「復讐劇」がキーワードになっているとのことですが、羽田さんが日常生活で“つい笑顔がこぼれてしまう瞬間”はどんなときでしょうか。
いろいろありますが、やっぱり人のかわいい瞬間に遭遇すると、ついニヤニヤしてしまいます。
若者がお年寄りに席を譲っていたり、人が親切にしていたりする瞬間を見ると、「いい瞬間が見られたな」と、つい笑顔になるんです。
それからすごく感動するのは、車を運転していて、救急車やパトカーが後ろから来た時に、左右にパッと道を空けて、救急車両を先に行かせようとするときですね。みんなで人命を守っている感じがして、そういった人の善意を見るとニコニコしてしまいます。

取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:野田涼
ヘアメイク:森上マリコ
スタイリスト:梶原寛子
・ドレス ¥88.000
HOUSE OF LOTUS/ハウスオブロータス
【Press Room】〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-15-1恵比寿パルクビル6Fハウス オブロータス
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・イヤリング¥25.000
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公演概要
松竹創業130周年
新橋演舞場100周年
東京喜劇 熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第11弾
『黄昏のリストランテ ~復讐はラストオーダーのあとで~』
会場:新橋演舞場
日程:2025年6月2日(月)~27日(金)
作:吉髙寿男
出演・構成・演出:三宅裕司
キャスト:
三宅裕司
渡辺正行
ラサール石井
小倉久寛
春風亭昇太
東貴博(交互出演)
深沢邦之(交互出演)
ゲスト出演:
羽田美智子
剛力彩芽
【ご観劇料(税込)】
1等席 12,500円
2等席 9,000円
3階A席 6,000円
3階B席 3,500円
桟敷席 13,500円
公式サイト:https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202506_atamigoro2025/