小林由依（櫻坂46）インタビュー　舞台『隠し砦の三悪人』「堂々とした雰囲気を舞台の上でも出していけたら」（後編）

2023.08.01

INTERVIEW

2023 年 7 月 28 日(金)から東京・明治座にて、舞台『隠し砦の三悪人』が上演されます。

本作は、戦国時代を舞台に、敗北した秋月家の侍大将、真壁六郎太が若く美しい世継ぎの雪姫と黄金 200 貫を無事に同盟国へ送り届ける使命を果たすため、偶然出会った百姓 2 人を巻き込み、危機的状況下をくぐり抜けていく冒険活劇です。

黒澤明監督が手がけ、主演を昭和の名優・三船敏郎氏が務めた映画は、1958年の公開から現在に至るまで国内外から高い評価を受けています。

今回の舞台では、お家復興のため、決死の脱出劇を繰り広げる屈強な侍大将こと主人公の真壁六郎太を上川隆也さん、百姓の又七役を風間俊介さん、太平役を六角精児さん、雪姫役を小林由依さん（櫻坂 46）、山名家の当主・山名竹膳役を佐藤アツヒロさん、田所兵衛を宇梶剛士さんが演じます。

上演台本・演出は、ストレートプレイからミュージカル、さらには『スーパー歌舞伎 II ワンピース』など、幅広いジャンルの作品を手がけてきた横内謙介さん。日本が誇る活劇映画の舞台化。令和の『隠し砦の三悪人』として、どんな作品に仕上がるのか、今夏の期待を集める注目作品です。

THEATER GIRLでは、雪姫を演じる小林由依さんにインタビュー。後編では、“冒険活劇”にちなんで小林さんが冒険したエピソード、グループ活動と個人のお仕事の違い、お客さまへのメッセージなどを伺ってきました。

個人のお仕事をしているときでも「櫻坂 46 の一員として、グループのために頑張りたい気持ちがある」と語ってくださった小林さん。読者プレゼント用のチェキに、ご自身のサインとともに“櫻坂 46 小林由依”と、丁寧に書いていらっしゃった姿からも、その思いが感じ取れました。

インタビュー前編はこちら

一人で大阪旅行へ、「自分にとっては、かなりの冒険だった」

――本作にちなんだお話を伺わせてください。本作は“冒険活劇”ということですが、「冒険」というキーワードから連想する今までのご自身のエピソードはありますか？

今までは一人で初めての場所に行くことができないタイプだったんです。それこそ友だちや家族と一緒に行くことがほとんどだったのですが、この前、自分で新幹線のチケットを取って、一人で大阪旅行に行きました。自分にとっては、かなりの冒険だったと思います。

――それは最近ですか？

本当に最近、今年です。プライベートでカフェに行ったり、たこ焼きを食べたりしました。

――いきなり思い立って「行こう！」と思われたんですか？

そうですね。もともとツアーで行ったことがある場所だったので、ふと「行けるかな？」と思って行ってみました！

私は心配性な部分が勝っちゃうので、「帰って来れなかったらどうしよう」とか、そういうことを考えてしまうタイプなんです。でも、雪姫も冒険を楽しむタイプなので、そこは自分も見習って、もっと一人で行動できるようになりたいなと思いました。

――実際に行ってみて、良かったという気持ちが大きかったですか？

はい！　やっぱり自分のペースで行きたいところに行けたので、「あ、いいな」と思いました。

櫻坂46のファンではない方にも、グループをアピールできる機会になれば

――今回、グループから離れてお一人で舞台に出演されるということで、挑戦する上で大事にしたいこと、心がけていきたいことはありますか？

お稽古はやっぱり、私が一番指導を受ける立場と思うので、その指導をきちんと聞いて、一番成長できるように頑張りたいです。

また、こういった舞台は、櫻坂46のファンではない層のお客さまも来てくださると思うので、私きっかけでちょっとでも櫻坂46のことを知っていただけたらいいなという気持ちです。

やっぱりグループを離れてのお仕事は、そういうことができるチャンスだと思うので、いろんな方に櫻坂を知っていただきたいです。

小林さんが感じる、グループと個人の仕事の違いとは？

――グループ活動はもちろん、モデル業など個人でも大活躍されていますが、それぞれのお仕事にどんな魅力を感じていらっしゃいますか？　また、個人のお仕事は具体的にどういった意識で臨まれていらっしゃいますか？

グループにいるときは、メンバーもマネージャーさんもスタッフの皆さんも、私がどういうタイプで、どういう性格で……というのを分かってくださっているので、それにちょっと甘えてしまう部分はありますね。甘えられる環境というのは、自分にとって気を張らなくて済むので、やっぱりグループでの活動は居心地がいいなと思います。

でも、一歩外を出たら、一から自分を知っていただかなければいけない。良い印象で見ていただけるように、より櫻坂を背負っている感覚になるといいますか、責任感を強く感じます。

――看板を背負っている感覚が強いのですね。

そうですね。メンバーにもレギュラーで朝の番組に出演していたり、ラジオ番組を持っていたり、コント番組に出ていたり、さまざまな形で頑張っている子がいて、みんながそれぞれ責任を持って外に出て行っているのを感じます。

私も今回この舞台に出演させていただくことで、少しでもグループの役に立てたらいいなと思いますね。