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原 嘉孝×高田 翔インタビュー ノサカラボ『罠』 「誰が嘘をついているか最後までわからなくてワクワクすると思います」

INTERVIEW

2022年10月22日より東京、大阪にて、ノサカラボ『罠』が上演されます。

本作は、世界の名作ミステリーを舞台化していくプロジェクト“ノサカラボ”の最新公演。これまでに朗読劇を展開してきましたが、満を持しての長編舞台に挑みます。

フランスの劇作家ロベール・トマが 1960 年に書き下ろした傑作ミステリー『罠』。1960 年代のフランスを舞台にわずか6名の男女が繰り広げる張り詰めた応酬、二転三転する捜査、そして衝撃のラスト・・・果たして嘘をついているのは誰なのか。誰もが怪しく、誰もが真実を語っているとは思えない、息をもつかせぬ展開が繰り広げられます。

主演のダニエル役を務めるのは原 嘉孝さん。共演に、麻央侑希さん、高田 翔さん、釈 由美子さん、横島 亘(劇団民藝)さん、的場浩司さんと豪華俳優陣が集結しました。

THEATER GIRLは、原 嘉孝さんと高田 翔さんにインタビュー。共演が多いというお二人の役者としての印象、本作の役柄や見どころについて、たっぷりとうかがいました。

――本作に出演が決まった時は、どんなお気持ちでしたか? それぞれ演じられる役柄についても聞かせてください。

:僕が演じるダニエルという役は、周りに翻弄される立ち位置の役なので、お客様は僕を起点としてこの物語を見ていくんじゃないかと思います。ミステリー作品への出演は初めてですが、ただ役を演じるだけではなく、お客様の目線に立って、シーンごとの役割をキャストと演出家で共有していくことが大切になってくる作品なのではと思いました。

高田:僕は、マクシマン神父を演じさせていただくのですが、とても難しい役だなと思いました。 特に日本だと宗教みたいなものってあまり身近に感じないと思うので、そういった部分が今回の課題なのかなと。神父というだけで怪しく見られると思うので、一つ一つの動きを地密に計算してやらないと、 「なんで今そういう動きしたの?」となってしまうと思うんです。さっき原ちゃんも言っていましたが、シーンごとの役割がすごく大事になってくるなと感じています。

この作品へ出演が決まった時に、今年はずっと原ちゃんと一緒にいるなって。『Endless SHOCK』でずっと一緒だったのですが、今回また違った原ちゃんを見ることができると思うので、とにかく本番が楽しみです。1回だけじゃわからない部分もたくさんあると思うので、2回、3回と観ていただけたら嬉しいです。

――共演者の皆さんや稽古場の雰囲気はいかがでしょうか?

:僕、稽古が始まる45分くらい前に稽古場に入るんですけど、的場さんはすでに通し稽古をされてるんですよ! それも毎日。的場さんのことをアニキって呼んでるんですけど、稽古場の雰囲気としては、アニキが引っ張ってくれている感じですね。

――座長を務めるにあたって心がけていることはありますか?

:いつも通りですね。アニキも引っ張ってくれるし、みんな仲も良いので。特に座長だからと言って何も変わらないですし、ただ作品と向き合うだけです。

――高田さんから見て、座長としての原さんの印象はいかがでしょうか?

高田:やっぱり座長だなって思いますよ。多分一番大変なのに、それをまったく見せないのはさすがだなって思います。

:いや、めちゃくちゃしてますよ。休憩のときも俺はずっとセリフに追われて集中してしまっているので申し訳ないなと思うし。

――お二人は、この稽古が始まる少し前まで、『Endless SHOCK』で博多にいらっしゃっていましたが、博多で一緒に読み合わせもされたのでしょうか?

:しましたね。Jr.の子たちやふぉ~ゆ~の皆さんにも手伝っていただきました。

――コメントで高田さんが「今年、付き合っていると言っても過言ではないくらい一緒の現場にいる」とおっしゃっていましたが絆は深まりましたか?

:半年以上一緒ですから!

高田:そうそう!

:最初は怖かったですね。言葉に感情が乗っていなくて、何を考えているのかわかんないんですよ。 ダークなんです(笑)。

高田:ダークな部分は多いって自分でもわかってます(苦笑)。

:でも、それがこの人なんだって認めちゃえば全然怖くなくて。今は信頼できる仲間です。

――高田さんは、原さんの印象が変わったところはありますか?

高田:原ちゃんはすごく元気で体力がすごいんです。でも、意外と静かな一面もあって。そういう面も見せてくれるようになったのかなって。みんなの前では盛り上げてくれるんですけど、裏でボソッと「きっつい」みたいな(笑)。でも、俺もそういう面があるので、一緒に共有していた感じです。

――お互いの俳優としての印象はいかがでしょうか?

:家でしっかり考えてきているなという印象です。本格的にがっつりお芝居をするのは、今回の『罠』が初めてなんですけど、最初に本を持って立ち稽古をした時と、数日後では演技がガラッと変わっていて。ちゃんと家で落とし込んで役のイメージを掴んでから稽古場に来てくれるので、 そこから僕も受け取るものがあるしすごくやりやすいです。

高田:原ちゃんは、自身が持っているパワーや力強さ、心の躍動感が舞台で生き生きと出る役者さんというか。舞台を観ていて「あの人いいな」とつい観てしまうタイプの役者さんだなと思います。僕にはないものを持っているのですごく羨ましいです。

――お二人が、本作で特に注目してほしいシーンはありますか?

:今回キャストが6名だけですし、全員嘘をついていると思えばそう見えてしまうような作品なんです。 誰が嘘をついているか最後までわからなくてワクワクすると思いますし、個人的に僕の役は最初と最後に向けての変化が激しいので、そういったところも楽しんでいただけたらと思います。

高田:僕は一幕の後半に向けて一つ大きな展開があって、ちょっとびっくりするようなシーンがあるのでそこは見逃さないでほしいです。観る方によって全く見え方が違ってくると思うのですが、最後の最後までいろんな波風があるので楽しんでいただけたらと思います。

取材・文:THEATER GIRL編集部

公演概要

ノサカラボ『罠』

演出:野坂 実
原作:ロベール・トマ
翻訳:小田島恒志・小田島則子

出演:
原 嘉孝

麻央侑希
高田 翔
横島 亘(劇団民藝)

釈 由美子

的場浩司

東京公演:2022 年 10 月 22 日(土)〜30 日(日) ニッショーホール
大阪公演:2022 年 11 月 2 日(水)〜3 日(木祝) 松下 IMP ホール

チケット:
一般前売 8,800 円/一般当日 9,300 円(いずれも予定/全席指定、税込)

公式サイト:https://nosakalabo.jp/wana2022/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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