堺雅人主演。PARCO PRODUCE 2026『スリーゴースト』上演決定。 製作発表会見レポート!
2026年10月PARCO劇場にて、堺雅人主演による新作舞台 PARCO PRODUCE 2026『スリーゴースト』の上演が決定し、2月27日(金)にTOKYO FMホールにおいて製作発表会見が行われた。
ブルーリボン賞、日本アカデミー賞をはじめ数々の受賞歴を持ち、名実ともに日本を代表する俳優となった堺雅人が、2009年の舞台『蛮幽鬼』以来、17年ぶりに演劇の場へ立ち戻る。今年は、社会現象を巻き起こした主演ドラマ日曜劇場『VIVANT』(TBS)の続編放送も決定している。
「トニー賞」、「ローレンス・オリヴィエ賞」等、名だたる演劇賞を多数受賞、イギリス演劇界を牽引するばかりか、世界を股にかけて活躍を続ける劇作家サイモン・スティーヴンスが、数年後の世界をテーマに書下ろした新作戯曲「スリーゴースト」。
サイモン・スティーヴンス脚本の舞台『FORTUNE』ワールドプレミア(2020年)の際に、PARCO劇場への新作を依頼してから6年。コロナ禍のオンラインミーティング、第一稿を元に23年に来日ミーティング、24年にはロンドンで英語台本のワークショップ、25年には東京で日本語台本のワークショップ、そして今年2月東京で作品演出のワークショップを重ねながら温められてきた本プロジェクトは、日本人の俳優による日本語上演を目指して準備してきた。
ブルーリボン賞、日本アカデミー賞をはじめ数々の受賞歴を持ち、名実ともに日本を代表する俳優・堺雅人を主演に迎えて、ついに本年秋の上演が決定した。
演出は、サイモンとはいくつもの作品で共にクリエイションを行い、『FORTUNE』のワールドプレミアで日本に鮮烈デビューを果たしたショーン・ホームズ。
22年に、アーサー・ミラーの『セールスマンの死』を現代に引き付けた斬新な演出で上演、主演の段田安則を見事「第30回読売演劇大賞・最優秀男優賞」に導いた。
続いて、23年に、“PARCO劇場開場50周年記念シリーズ”としてチェーホフ最後の戯曲『桜の園』を、24年には、再び段田安則を主演に迎えてシェイクスピア4大悲劇の一つ『リア王』を日本演劇シーンに鮮烈に蘇らせた。
近代古典の名作の現代的解釈で、日本の演劇ファンを唸らせたショーン・ホームズが、再び盟友サイモン・スティーヴンスの新作を、ここ日本で手掛ける。
サイモン・スティーヴンス作品は、日本でも数多く翻訳上演されているが、本作は、『FORTUNE』ワールドプレミアに続いて、ショーン・ホームズを演出に迎えての、念願のサイモン書き下ろしの新作戯曲の日本初演となる。
22年秋にサイモン自身が来日。ドラマツルギーを練り上げるために、各地を取材、書き下ろした台本の推敲を重ね、24年10月にはロンドンでイギリス人俳優と英語台本でのワークショップを行い、更にバージョンアップをした。
25年2月にはショーン・ホームズが、サイモンが創作の過程で辿った道を確かめると共に、日本の若手俳優と日本語台本によるワークショップを行い、堺雅人も参加。
6年にわたる準備を経て、プロダクションが始動する。サイモン・スティーヴンス×ショーン・ホームズ×実力派俳優陣、そして日英気鋭のクリエイターによるクリエイションに注目してほしい。
製作発表会見では、堺雅人が17年ぶりに挑む舞台への想いや、作家サイモン・スティーヴンスと演出家ショーン・ホームズがここまでに至るワークショップでの秘話などを語った。
登場人物/CHARACTER
◎ジョウ Joe / 主人公 ・・・ 堺雅人
◎ハンナHannah/ ジョウの現・パートナー、ミカの妹 ・・・ 倉科カナ
◎ミカMika / ジョウの元恋人 、ハンナの姉 ・・・ 伊勢佳世
◎ユウゴ Hugo / ジョウの友達。 ・・・ 迫田孝也
◎サラ Sara / ダンの元クラスメート ・・・ sara
◎ダン Dan / ミカの元教え子 ・・・ 小日向星一
◎マリ Marie / ジョウ の母 ・・・ 高畑淳子
◎ケン Ken / ミカとハンナの父 ・・・ 段田安則

登壇者コメント

劇作家:サイモン・スティーヴンス
日本の東京という、愛してやまない街で、尊敬するパルコのプロデューサー、パルコの皆様、ゴーチ・ブラザーズの皆様と一緒に、素晴らしい俳優の堺雅人さんをお迎えして、大事な友人のショーンと共に新しいプロジェクトが出来ることに心から感謝しています。僕の戯曲はどんな作品でも愛するものが根底にあり、今回も同様だと思っております。本作はゴーストストーリーと言われる物語にはなりますので、人間の心や考えることのダークな部分もありながらラブストーリーであると思っています。タイトルの『スリーゴースト』には、「どんな人間にも三人のゴーストがいる」という意味を込めました。これは僕が想像で作り上げたものですが、一人目はその人物に警告を与える者、二人目はその人物を慰める者、三人目は「そろそろ終わる時ですよ」と伝える者です。
名優には共通して、強固な想いと全身全霊で取り組む姿勢、戯曲と向き合う想像力と遊び心を持って取り組む姿勢があり、堺さんにも共通すると思います。今回の会見を通して改めて、素晴らしい俳優というだけでなく、真のコラボレーター、友人と出会えたと思いました。そして、この美しい街で素晴らしい特別なものが出来ると確信が持てました。
演出家:ショーン・ホームズ
私にとって、パルコとのコラボレーションは今作で5本目となります。この節目を、これほどまでに複雑で美しく、素晴らしい戯曲と共に迎えられることを心から光栄に思います。新作の演出に取り組むことは、何よりもエキサイティングな挑戦です。
キャスト・スタッフ全員でさまざまなことを試し、探りながら形にしていくプロセスを、私自身とても楽しみにしています。アーティストにとって、常に新しいものを発見し、探求し続けることは何より重要なことです。ここに集まった私たちは皆、これまで多くの経験を積んできましたが、そんな我々にとっても、今作はかつてない「特別な、二つとないプロジェクト」になると確信しています。
この作品は、ロンドンでも東京でもない「その間のどこか」……我々の現実とは少し違う世界に漂っているような物語です。この素晴らしいプロフェッショナルな俳優陣と、サイモンが書き上げた見事な戯曲。そこに、私の(きっと、まあまあ上手くいくであろう)演出が加わります。ダークでありながら、ユーモアと美しさに満ちた他にはないストーリーを、皆さんと共に描き出せれば幸いです。
これから始まる探求の先に、お客様がこれまで観たことのないような唯一無二の作品をお届けできることを、心から願っています。
主演:堺雅人
事前に行われたワークショップを見学させていただきました。見学だけのつもりだったのですが、少しだけ舞台にも立たせていただき、すばらしい俳優の皆さんやサイモンさん、ショーンさんと一緒に、いろんな実験を重ねることができました。本当に贅沢な時間でした。
大学時代も、そんなふうに一日中、劇団の仲間たちと実験や探求をしていたんですが、お二人は遥かに緻密で楽しい遊びをされていて、もっと早くご一緒したかったなと思いました。
今は、誰も見たことのない、楽しい遊びに混ぜていただく子供のような気持ちでいます。これから数ヶ月かけた壮大な実験の成果を、秋に皆さんにお見せできればと思います。
今回、特に楽しみにしているのは稽古場での準備期間です。映像作品では、どうしても一人で準備をして、現場で答え合わせをする。それもスリリングさや楽しさはあるんですが、舞台はみんなで時間をかけて準備をする。それが何にも代えがたい楽しい時間だと思っています。
見学したワークショップでも、ショーンさんやサイモンさんといった、いい年をして、実績もある大人たちが、真っ先に泥んこ遊びをしにいく子供のように遊んでいました。ひとつのアイディアがうまくいったり、失敗したりをみんなで喜んでいる。豪華なキャストの皆さんとそうした時間を過ごすのが楽しみで、しかたありません。
舞台への出演は17年ぶりになりますが、特に心配なことは思いつきません。僕のキャリアは大学時代、200人くらいのお客様を前にした劇場からスタートしているのですが、当時からあまり演技は変化していない気がします。ですから、久しぶりの舞台だからといって、まったく意気込みがない自分に、ちょっと驚いています(笑)。
共演者の皆さんも本当に素晴らしい俳優さんばかりです。仮に僕が本番で一行目から台詞がスッポリ抜けたとしても、何とかしてくれそうなメンバーじゃないですか。今はもう、ただただ、わくわくしています。
また今回は故郷の宮崎での公演も楽しみです。高校時代、演劇部の狭い部室で、詰襟を着て発声練習をしていた頃から、モチベーションは何ひとつ変わらないまま、52歳の今にたどり着きました。
ぜひ、この作品を楽しんでいただけたら嬉しいです。
公演概要

PARCO PRODUCE 2026『スリーゴースト』
【東京公演】 2026年10月 PARCO劇場
【全国ツアー】 2026年11~12月(大阪、福岡、愛知、岡山、宮崎)
作:サイモン・スティーヴンス 翻訳:広田敦郎
演出:ショーン・ホームズ 美術・衣裳:ジョン・ボウサー 演出補:桐山知也
出演:堺雅人 倉科カナ 伊勢佳世 迫田孝也 sara 小日向星一/高畑淳子 段田安則
制作協力:ゴーチ・ブラザーズ
企画・製作:株式会社パルコ
