• HOME
  • topic
  • THEATER
  • TRUMPシリーズ15周年の幕開けを飾る新約版。ミュージカル『LILIUM -リリウム 新約少女純潔歌劇-』上演決定!

TRUMPシリーズ15周年の幕開けを飾る新約版。ミュージカル『LILIUM -リリウム 新約少女純潔歌劇-』上演決定!

THEATER

2023年4月15日(土) より東京、大阪にて TRUMP series 15th ANNIVERSARY ミュージカル『LILIUM -リリウム 新約少女純潔歌劇-』の上演が決定した。

2014年に初演以降、シリーズファンの間では伝説的な作品として根強い人気を誇る『LILIUM -リリウム 少女純潔歌劇-』が、改稿によって深度を増した脚本と新たな楽曲を携えた、『LILIUM -リリウム 新約少女純潔歌劇-』として上演される。

シリーズ初となるフルキャストオーディションを実施。2000通を超える応募の中から、「演技力」「歌唱力」「役とのケミストリー」という徹底した実力至上主義にて選抜されたキャストが、残酷ともいえる少女たちの物語を舞台上に描き出す。

ストーリー

⾬が降り続ける森の奥深くにあるサナトリウム。そこは“クラン”と呼ばれ、繭期(⼈間でいうところの思春期)の吸⾎種の少年少⼥たちが療養しながら暮らしていた。そのクランから、シルベチカという⼀⼈の少⼥が失踪する。友⼈であるリリーはシルベチカの行方を捜し求めるが、サナトリウムの仲間たちは誰も彼⼥を知らないと言う。シルベチカとは、リリーの妄想が⽣み出した幻なのか? 疑念にかられるリリーであったが、孤立する少女スノウがシルベチカを覚えていることを知る。また、ファルスという少年がリリーに興味を抱くのだが……。少⼥たちの秘密が明かされるとき、残酷な運命の扉が開く。

末満健一 コメント

2014年、『LILIUM』初演の初日。まさに作品が初めて観客の目に触れたあの日。終幕と共に客席は静まり返り、カーテンコールで一切の拍手が起こらなかった。舞台裏では、キャストたちが「そんなに面白くなかったのか……」と大きな不安に包まれていた。でもそれは〝拍手もできないほどに衝撃を受けていた〟のだと、翌日からの観客の熱狂が教えてくれた。今もなお忘れることのない出来事として、胸に刻まれている。そんなエピソードも相まって、シリーズファンの間では伝説的として語られる作品。初演をなぞる様なただの再演では、意味がないと思った。(それは如何なる演劇作品と同様に)あの瞬間でしか成し得なかったものを越えることなど到底できないのだから。『LILIUM』を語り直す意義を考えると、やはり初演に立ち返ることとなる。あの初演があったからこそ、何度も語り直すに値する強度を持った作品として、『LILIUM』は演目そのものに強烈な物語性を帯びたのだと感じた。だからこそ、〝再演〟ではなく〝新約〟する。永劫に閉じ込められた少女たちの物語を語り続けていくための、作り手と受け手の〝新たな約束〟として。

公演概要

TRUMP series 15th ANNIVERSARY
ミュージカル『LILIUM -リリウム 新約少女純潔歌劇-』

作・演出:末満健一 
音楽:和田俊輔

2023年4月15日(土)~23日(日)
東京/サンシャイン劇場

2023年4月28日(金)~5月3日(水・祝)
大阪/梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

チケット料金:¥9,500 (全席指定/税込)
※未就学児入場不可

公式HP: https://lilium.westage.jp/

TRUMPシリーズとは?

劇作家・末満健一がライフワークに掲げ、2009年より展開する演劇シリーズ作品。人間でいうところの思春期=繭期(まゆき)の吸血種の少年たちが生を渇望する姿を描いたシリーズの原点『TRUMP』の他、『LILIUM-リリウム少女純潔歌劇-』、『SPECTER』、『グランギニョル』、『マリーゴールド』、『COCOON 月の翳り星ひとつ』、『黑世界 雨下の章・日和の章』、『ヴェラキッカ』がこれまでに上演。公演から派生した短篇小説を発表するほか、音楽コンサート『繭期夜会』の開催、コラボカフェ、衣裳展、2020年より「ヤングエース」にてコミック連載がスタート(漫画:はまぐり)するなど、演劇の枠を超えて展開している。21年6月より、8か月連続でシリーズ作のBlu-rayを発売中。シリーズファンの間ではシリーズに“ハマっている”状況を「繭期」と称するなど、確立された世界観も特徴のひとつ。

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

プロフィール

PICK UP

関連記事一覧