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岡宮来夢主演。ミュージカル『ファンタスティックス』開幕!「このカンパニーでできる最高傑作になっていると思います」

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2022年10 月 23日(日)より日比谷・シアタークリエにて、ミュージカル『ファンタスティックス』が開幕する。

本作は、1960年にオフブロードウェイで初演され、2002年まで42年もの間オフブロードウェイで上演を続け、その公演回数は17,162回に及び、米国におけるミュージカル最長連続上演を記録している。

これまで67か国以上で上演され、日本では1967年、東宝創立35周年記念東宝ミュージカル特別公演として菊田一夫が製作を手掛け、芸術座で日本初演された。それから55年の時を経て、東宝ミュージカルの次世代を担う実力派演出家上田一豪の新演出により上演される。

ミュージカル『刀剣乱舞』など様々な舞台で活躍する岡宮来夢が若者マットを演じ、その隣人で恋仲にあるルイーザ役は、この夏話題の舞台『呪術廻戦』に出演し今後の活躍が期待される豊原江理佳。ルイーザの父親ベロミー役に、ミュージカル界に欠かせない実力派、今拓哉。マットの父親ハックルビー役に、お笑い芸人でありながら、『レ・ミゼラブル』テナルディエ役で本格ミュージカル俳優としても活躍するトレンディエンジェル・斎藤司。

父親たちの計画により雇われる老俳優ヘンリーを、舞台・ドラマ・映画で幅広く活躍する青山達三。旅芸人モーティマー役を本作がミュージカル初出演となるアンガールズの山根良顕が演じる。物語を見守るミュート(黙者)を務めるのは俳優でダンサーの植田崇幸。そして登場人物たちを時に翻弄し、導く流れ者、エル・ガヨ役は元宝塚歌劇団星組男役スターで退団後本作が初ミュージカル出演となる愛月ひかるが務める。

今回は、囲み取材の様子とゲネプロの舞台写真をお届けする。

囲み取材レポート

役柄の印象と初日を迎えるにあたっての気持ちについて、主演の岡宮は「マットは自分のことを課題評価して、大人だと思い込んでるんですけど。大きいことを言う割には何もできないようなところがすごく愛くるしくて大好きなんです。世界中でマットを演じられている方々がたくさんいらっしゃいますが、 僕ならではのマットを演じられたら」と役への思いを述べた。

エル・ガヨ役の愛月は「今まで男性が演じてこられたエル・ガヨという役を、今回私が演じさせていただくことで、この世界にまた彩りが増えたらと思って演じております。 男なのか女なのか分からないけど、人として魅力的に思っていただけるように、役作りをしていけたら」と語る。

モーティマー役のアンガールズ山根は「ミュージカルに出演するのは初めてなんですが、日本のジョニー・デップと呼ばれるように、頑張って演じたいと思います」と冗談交じりに意気込んだ。

ヘンリー役の青山は「老いさらばえたシェイクスピア俳優と言われているので、シェイスピアの言葉も喋ったりします。 今を精一杯に生きるおじいさんといった感じに演じたいと思います」と述べた。

ミュート役の植田は「ミュートという役はセリフが一切ないのですが、その分スタイリッシュに舞台上を所狭しと一生懸命働いております。そういった点もチェックしてもらえたら。手作り感満載の温かいミュージカルですので一人でも多くのお客様に観ていただきたいです」と語った。

ハックルビー役のトレンディエンジェル斎藤は「この役は、うちの父がやっていた役で……すいません! 会社員でした(笑)。ハックルビーという役は、ブラッド・ピットや、ジョージ・クルーニーも若い頃やっていた役らしいです(笑)。厳格な元海軍育ちという役柄ですが、自分は横断歩道のおばあさんを助けてしまうほどの優しさがあるので、役作りがとても大変でした。ですが、今回は心を鬼にして、マットを自分の手の上で転がせるような演技をしたいと思います」と冗談を交えながら役への印象を語った。

ベロミー役の今は「この『ファンタスティックス』は、 本当に大好きな作品でニューヨークでも、日本でも何度も観ています。物語はシンプルなんですが、想像力を使って、客席の人数分だけ『ファンタスティックス』の世界を楽しめる、とっても素敵な作品です。さらに、こんなに可愛い娘の父親を演じられて嬉しいです。とにかく、今は愛しかないので、愛をいっぱい届けて、いっぱいもらって、素敵な時間にしたいと思います」と作品への愛を述べた。

ルイーザ役の豊原は「ルイーザは、自分は特別な女の子でハッピーエンドを迎えられる、普通の子ではないんだということを夢見て生きている女の子だなと思うんです。自分にもそういう時期があったなと共感してもらえたらと思いますし、セットやバンドも加わって、魔法がかかったと私も実感していますので、ぜひ一緒に魔法にかかっていただければ」と意気込んだ。

今回、東宝ミュージカル初主演となる岡宮は「いわゆる座長ということは、一切考えてなくて、本当に食らいついていくので精一杯というか。僕自身の性格も相まって引っ張っていくぞというよりは、みんなで頑張ろうという考え方が好きなので、自分が頑張る姿を見てもらっていいカンパニーにしていけたら……ということを今考えました(笑)。でも本当に皆さん素敵ですし、演出の一豪さんが僕らをしっかり導いてくださったので、素敵なミュージカルになっていると思います」とグランドミュージカル初主演への意気込みを語った。

宝塚歌劇団退団後、ミュージカル初出演となる愛月は「男性と絡ませていただくのが初めてだと思ったのですが、今回自分も男を演じているせいか、そういった違和感はあまりなくて、むしろ、娘役ではないリアルな女性にカッコつけている方が痒いです(笑)」と退団後初のミュージカル出演となる今の気持ちを述べた。

今回が初のミュージカル出演となるアンガールズの山根は「僕は初めてなんですが、共演者の皆さんがミュージカルのプロの方ばかりなので、好きなようにやっていいと言われているので気は楽です(笑)。アンガールズの時より自由にできるのでめちゃくちゃ気楽ですね」と初ミュージカル出演へ意気込んだ。

最後に主演の岡宮より「ミュージカル『ファンタスティックス』は不朽の名作という代名詞のとおり、世界中で上演されてきた作品です。令和の時代に、このカンパニーでできる最高傑作になっていると思っています。多分どことも違う『ファンタスティックス』になっていると思いますので、以前観たことのある方も新鮮な気持ちで観に来ていただけたら。この素敵なセットとカンパニーでお待ちしておりますので、ぜひ楽しんでもらえたらと思います」とメッセージが語られ、取材会が締めくくられた。

撮影:近藤明子

ストーリー

隣同士に住んでいる若いマット(岡宮来夢)とルイーザ(豊原江理佳)は、恋人同士。ルイーザの父・ベロミー(今拓哉)とマットの父・ハックルビー(斎藤司)が仲を引き裂こうと築いた壁越しに、二人は日々語らい、将来を誓い合っている。そこへ現れたのは、怪しげな流れ者のエル・ガヨ(愛月ひかる)、老俳優のヘンリー(青山達三)、旅芸人のモーティマー(山根良顕)。彼らの秘密の企みによって、幸せだったはずの二人の関係は少しずつ変化していって……
これは、誰もが経験する、恋と、人生の、ほろ苦い物語。

公演概要

ミュージカル『ファンタスティックス』

2022年10月23日(日)~11月14日(月)
日比谷シアタークリエ

公式サイト:https://www.tohostage.com/fantasticks/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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