加藤諒主演。舞台「パタリロ！」～ファントム～は「シリーズ史上、一番ハードな舞台」　原作連載45周年を記念し、本編上演後にレビューショーでお祭り気分アゲアゲ！

2022.09.01

REPORT

1978年に『花とゆめ』（白泉社）で連載が始まり、82年にはアニメ化もされた魔夜峰央氏のギャグ漫画「パタリロ！」（白泉社）を原作とする人気舞台の最新作、舞台「パタリロ！」～ファントム～の東京公演が、2022年9月1日（木）より天王洲銀河劇場にて開幕した。

舞台版は2016年に初演、2018年に第2弾「スターダスト計画」、2021年には第3弾「霧のロンドンエアポート」が上演され、2019年6月には実写映画が公開。

舞台シリーズ第4弾となる今回では、原作の人気エピソード「ファントム」編をベースに物語が描かれる。

キャストは、主人公・パタリロ役を初演から務め、魔夜氏の信頼も厚い加藤諒が演じ、「美少年キラー」の異名を持つイギリスの諜報機関MI6（エム・アイ・シックス）所属の凄腕エージェント・バンコラン役を宇野結也、元殺し屋の美少年でバンコランの恋人・マライヒ役を後藤大、さらに「歌姫」役で「パタリロ！」の世界観を作り上げる存在として中村中も前回に引き続き登場。

また今回初登場となる「絶対に当たる占い師」ザカーリ役を佐藤永典、「超能力を操る魔術師」ミスターフーを井阪郁巳、バンコランの友人でCIA諜報員のヒューイットを丘山晴己が演じる。

ゲネプロ直前にはフォトセッションと会見が行われ、パタリロ役の加藤、バンコラン役の宇野、マライヒ役の後藤、演出の小林顕作、原作者の魔夜峰央氏が登壇。

公演初日を迎える心境や、本作の見どころを語った。

宇野結也さん×丘山晴己さんのインタビューはこちら

まず最初に、加藤が「本日、初日を迎えることができて本当に嬉しく思います。舞台稽古でも色んなことに気をつけないといけない状況の中で迎えた初日ということで、今まで以上に嬉しさがあふれているような気持ちです。このまま千秋楽まで突っ走っていけたらいいなと思います。皆さん、応援よろしくお願いします！」とコメント。

宇野も、「結束がさらに強まったカンパニーで、作品のクオリティや目指すべきところも一段二段と上がっていった稽古ができたと思います。確実に前回よりも素敵で耽美でワチャワチャな世界が待っているので、楽しみにしていてください（笑）」と言葉を続ける。

後藤は「僕自身、今回2回目のマライヒ役を演じます。前回からの続投キャストも多く、カンパニーが仲良くさらに打ち解けて色々相談をしたり、ディスカッションできる部分がすごく増えたと思っています。今のご時世で出来る『パタリロ！』ならではの、面白おかしく、そして舞台でしか出せない素敵な部分もたくさん皆さんにお届けできたらと思っています」と意気込みを語った。

また本作の見どころを聞かれ、小林が「魔夜先生の『パタリロ！』の連載が来年で45周年を迎えるということで、その記念も兼ねた公演なので、いつもとはちょっと趣向を変えて、後半にちょっとすごい“お歌の時間（＝レビューショー）”みたいなものを作りました。「長ぇなぁ」って思うかもしれないですけど（笑）、声があげられない状況でも拍手したり盛り上がれるような内容になっておりますので、楽しみにしていてください」と説明すると、魔夜も「単純に一人の客として、楽しませてもらいたいなと思います。毎回役者の皆さんにはビックリさせられるんですけど、これが計算でやってたらすごいんだけど･･････みんな天然でやってるんだろうな（笑）。でもそれが自然にできるのは、役者さん本来の力量と思いますし、キャラクターとも合っている。マライヒはマライヒ、バンコランはバンコラン、パタリロは他にはいないっていうくらいのパタリロですから、本当に楽しみ」と笑顔でエールを贈る。

続いて、“前作からさらにパワーアップしたことは？”という質問に、初登場のキャスト3名を挙げ「新メンバーが“ド”ヤバい！」とコメントする小林。

これに宇野が反応し「さとちゃん（＝佐藤永典）のザカーリは、『え？　原作のザカーリってこうだったっけ？』って感じになってます（笑）。あれは小林さんが作り上げたものですよね」と、原作よりさらに濃いキャラクターとなっていることを明かした。

最後に加藤が「実は『パタリロ！』を演じるのはめっちゃ大変で、舞台裏もドタバタで体力とか声も消耗しちゃうんです。今回の稽古でも体も喉も壊れちゃった時が1回あって、『パタリロ！』の舞台史上一番ハードかも･･････そのくらい盛りだくさんです！　ご来場の皆さんにも“お祭り感”を楽しんでもらいたいし、45周年という重みも一緒に感じていただけたらと思います」と語り、会見を締めくくった。