東山光明、大沢健、池田有希子インタビュー Dramatico-musical「BLUE RAIN」「自分の中で生きる意味を見つけていただけたらすごく嬉しい」（前編）

2022.01.12

INTERVIEW

2022年1月13日より東京・博品館劇場にてDramatico-musical「BLUE RAIN」が上演されます。

本作は、2020年最初の緊急事態宣言後、ミュージカルとしては早い段階での上演となった話題作で、今回は2年ぶりの日本版再演となります。

物語はドストエフスキーの名作『カラマーゾフの兄弟』をベースに、舞台を1990年後半のアメリカ西部に移し変えたもの。ひとつの殺人事件の真相を追ううちに、ある家族――父と息子たち、兄と弟の憎しみと深い因縁を暴き出し、さらに一家を超え人間といういきものの根源的な業を描き出していく、サスペンフルでありながら文学的な叙情性を持つミュージカルです。

日本版演出は美しく繊細な演出で知られる名匠・荻田浩一氏が手掛け、東山光明さん、彩乃かなみさん、石井雅登さん、染谷洸太さん、伊藤広祥さん、大沢健さん、池田有希子さん、今拓哉さんなど多彩な出演者が揃います。

THEATER GIRL編集部は、ルーク役の東山光明さん、テオ役の大沢健さん、エマ役の池田有希子さんにインタビューを敢行。インタビュー前編となる今回は、再演への出演が決まったときの心境、それぞれ俳優として魅力を感じる部分についてなど、たっぷりと語っていただきました。

もはや新作として取り組むくらいのものになるのでは

――本作は2020年にコロナ禍の中、先陣を切る形で上演された作品の再演となりますが、今回出演が決まったときのお気持ちから伺えますでしょうか。

東山：また同じルークという役をやらせていただけるということで、前回よりも上を行きたいなという気持ちが自分の中であって。さらにパワーアップしたルークをお見せしたいなと思っています。

前回はコロナ禍の中で先陣を切って上演したということもあり、そういったことを乗り越えてきた思いは忘れずに、また再演でも皆さんにそういった部分も含めて届けられたらなと思います。

池田：私も再演組で、全く同じメンバーで再演する可能性もあったかもしれないけど、私達以外新メンバーが揃ったので、再演とは言っていますが、もはや新作として取り組むくらいのものになるんではないかと思っています。

もちろん、初演のエネルギーを持ち込んで、さらに深いものを作っていきたいと思っていますが、新しいものを持ってきてくれるメンバーがたくさんいるので、さらに柔軟に投入できて、作品がより深まっていけばいいなと思います。

大沢：再演から加わるものの定めというか、やはりプレッシャーはありますね。僕はミュージカルの経験が皆さんに比べて圧倒的に少なく、そういう部分でも挑戦していかなければと思っていた矢先にこの話をいただいたので、嬉しさと同時に不安もあって。ただ、このようなチャンスをいただけたのはすごく光栄だなと思っています。