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珠玉の名作「四月は君の嘘」が音楽朗読劇に! 植田圭輔×吉田綾乃クリスティー(乃木坂46)登壇の初日昼公演をレポート!

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3月27日(月)に音楽朗読劇「四月は君の嘘」が東京・上野の飛行船シアターにて幕を開けた。

元天才ピアニストの少年とヴァイオリニストの少女の淡く切ない恋物語を描いた「四月は君の嘘」 (原作:新川直司/講談社「月刊少年マガジン」所載)は、コミックス累計発行部数500万部を突破し、2013年には講談社漫画賞少年部門を受賞。

2014年秋から2015年春にかけてアニメが放送され、2016年には実写映画が公開。その後も2017年に舞台、2021年にミュージカルが上演されるなど、連載終了後も多くの人を惹きつけ愛されている。

そんな珠玉の名作が、アニメ・ドラマ・舞台と様々なシーンで活躍する豪華キャストが紡ぐ“声”と、ピアノ&ヴァイオリンが奏でる“生演奏”により“音楽朗読劇”となって上演!

トラウマを抱えた元天才ピアニスト・有馬公生役を、植田圭輔(27日昼・夜)、牧島 輝(28日昼・夜)、石川界人(29日夜)、安西慎太郎(30日昼・夜)、高橋健介(31日昼・夜)、坂田将吾(1日昼)、仲村宗悟(1日夜)、千葉翔也(2日昼)、斉藤壮馬(2日夜)。

自由奔放なヴァイオリニスト・宮園かをり役を、吉田綾乃クリスティー(27日昼・夜)、太田夢莉(28日昼・夜)、伊藤彩沙(29日夜)、松永有紗(30日昼・夜)、大場花菜(31日昼・夜)、降幡 愛([1日昼)、黒沢ともよ(1日夜)、大西沙織(2日昼)、古賀 葵(2日夜)が演じる。

初日の昼公演、有馬公生役・植田圭輔と宮園かをり役・吉田綾乃クリスティーの姿を、名シーンの写真と共にレポートする。

※公演内容に一部触れています。

ステージ中央に置かれたグランドピアノと椅子。
無機質でモノクロームな空間にピアニスト(松村湧太)とヴァイオリニスト(小林修子)が演奏を始め、そこに真っ白な衣装の植田と吉田が姿を現し、桜色へと移り変わる照明の中、花びらに包まれる――。

かつて「ヒューマンメトロノーム」とも揶揄され、その正確無比な演奏で数々のピアノコンクールで優勝してきた神童・有馬公生は、母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなり、コンクールからも遠ざかっていた。

そんな時、幼馴染の澤部椿のクラスメイト・宮園かをりと出会い、椿と友人の渡亮太と共に、かをりが出演するヴァイオリンコンクールを見に行くことに。彼女の圧倒的な演奏を聞いて、母の死後モノクロに見えていた公生の世界がカラフルに色付き始めるのだった。

自由奔放・暴力上等とも揶揄される激しく個性的な演奏ながら、聴く人をとりこにするかをりのヴァイオリンを、小林が生き生きとダイナミックに表現。

一方、かをりに伴奏者に指名され再びピアノに向かい合うことになった公生だが、トラウマから思うような演奏をできずにいた。楽譜を正確に再現する公生の機械的な演奏と、対照的に音が聞こえない事に焦って演奏が乱れる彼の心境を超絶テクニックで聴かせる松村。

生演奏ならではの迫力と繊細な表現で、物語の世界観にグイグイと引き込まれてしまうのだった。

明るくマイペース、公生に対しストレートに感情をぶつけるかをりを、吉田綾乃クリスティーが透明感あふれる演技で好演。乃木坂46の中ではおっとりした癒し系キャラの吉田だが、本作では活発で強引だが、時折見せる悲しげで儚い印象のヒロイン・宮園かをりの心の動きを丁寧に演じていたのが印象的。

2.5次元舞台に数多く主演し、キャラクターの再現度に定評のある植田圭輔は、今回も安定の演技力で、メガネ姿で登場した瞬間から有馬公生としてステージ上に存在していた。最初は視線を落とし猫背気味だった公生が、かをりと共に音楽を奏でるうちに「音楽の中を旅する楽しさ」に気づき、自分の“音”を探して前を向いて背筋を伸ばして歩きだす……そんな心境の変化が目の輝きや姿勢からも感じられた。

さらに音楽室や学校の屋上、満開の桜の木の下、夏の花火、ひまわり畑など、270度映像を映し出すことが出来る劇場の特性を生かした大迫力のプロジェクションマッピングの演出や、二人を取り巻く人々との心の交流も丁寧に描かれ、名曲の調べにのせて原作コミックの名シーンが次々と鮮やかによみがえっていく。

“声”と“音楽”と“情景”がハーモニーのように絡み合いながら描かれる、切なくも愛おしい青春ストーリー。ぜひ劇場で“生”で体感してほしい。

音楽朗読劇『四月は君の嘘』は、4月2日(日)まで上演。
また、千秋楽公演(昼・夜)の生配信も決定!!
チケット購入方法など詳細は公式サイトをご確認ください。

取材・文:近藤明子

公演概要

音楽朗読劇『四月は君の嘘』

日程:2023年3月27日(月)~4月2日(日) 全13公演
会場:飛行船シアター
原作:新川直司「四月は君の嘘」(講談社「月刊少年マガジン」所載)
脚本/演出:三浦香

キャスト:
27日(月)昼・夜公演【有馬公生】植田圭輔 【宮園かをり】吉田綾乃クリスティー (乃木坂46)
28日(火)昼・夜公演【有馬公生】牧島 輝  【宮園かをり】太田夢莉
29日(水)夜公演【有馬公生】石川界人 【宮園かをり】伊藤彩沙
30日(木)昼・夜公演【有馬公生】安西慎太郎 【宮園かをり】松永有紗
31日(金)昼・夜公演【有馬公生】高橋健介 【宮園かをり】大場花菜(=LOVE)
1日(土)昼公演【有馬公生】坂田将吾 【宮園かをり】降幡 愛
1日(土)夜公演【有馬公生】仲村宗悟 【宮園かをり】黒沢ともよ
2日(日)昼公演【有馬公生】千葉翔也 【宮園かをり】大西沙織
2日(日)夜公演【有馬公生】斉藤壮馬 【宮園かをり】古賀 葵

※下記、出演者・演奏者は全公演出演いたします。
【渡亮太】合田 葵
【澤部椿】籔根依泉
【相座武士】近衛秀馬
【井川絵見】大橋海咲
【瀬戸紘子】伊藤菜実子
【落合由里子】小田切茜
【高柳明】関戸博一

演奏者
ピアニスト:松村湧太
ヴァイオリニスト:小林修子

公式サイト https://kimiuso-reading.jp
Twitter  @kimiuso_reading

Ⓒ新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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