佐野晶哉(Aぇ! group)主演!音楽朗読劇『ひまわりの歌〜ヘブンズ・レコードからの景色〜』開幕!「この舞台が何かの架け橋になれたら」
1⽉17⽇より神⼾朝⽇ホールにて開幕した⾳楽朗読劇『ひまわりの歌~ヘブンズ・レコードからの景⾊~』。1⽉30⽇からは東京・有楽町朝⽇ホールにて、東京公演が開幕した。
本作は、劇団ミュの主宰である岡本貴也によるオリジナル作品で2018年、2019年、(2022年は公演中⽌)に上演された⾳楽 朗読劇「ヘブンズ・レコード」を「ひまわりの歌~ヘブンズ・レコードからの景⾊~」とタイトルを改め、脚本の⼀部を刷新し、 上演される。
今回は、主演の佐野晶哉、共演の波岡一喜、貴城けいが登壇した囲み取材の様子とフォトコールの舞台写真をお届けする。
1月17日より開幕した兵庫・神戸朝日ホール公演での様子について、佐野は「たくさんの地元の方たちの思いを受け止めながら走り抜けてきたので、東京公演の13公演も覚悟を持って挑みたいと思います。どの公演も特別ですが、1月17日の初日の空気感は、お客さま全員が『あの日から30年経ったんだな』と噛み締めているように感じました。涙を流している方もいたし、僕と同じように震災は経験していないけれど、この舞台を通して知ろうとしてくれている方もいて、そういう方たちを目の前にして、冒頭でタケルが歌うシーンは、やっぱり稽古とは違う空気感がありました」と改めて思いを噛み締めた。
宝塚歌劇団に在団中に震災を経験したという貴城は「被災した時は、劇団近くの阪急電車が横たわっているのを見て、大変なことが起きたと思いました。何が起きているのかわからない中、お稽古場に行こうと思った時に、たくさんの家が倒壊していて本当にショックを受けました」と当時を振り返った。
高校1年生の時に震災を経験した大阪出身の波岡は「大阪もマンションの立て壊しかと思うくらい強く揺れました。その日は午前中が休みになり、午後から学校に行ったのを覚えています。中学の同級生が亡くなったという知らせを聞いたり、 神戸から転校してくる人がいたりもしたので、遠いようで近いような感じがしていました。今回、初日のお客さまの空気を感じて、きちんと思いが共有できていることを感じられる舞台になっていると思いました」と、思いを語った。
佐野の印象について波岡は「素晴らしいです! 佐野くんは人柄も歌も肌もツルツルだし歯もピカピカだしすべてが素晴らしいです!」と絶賛。
貴城も「神戸のゲネプロでの挨拶が素晴らしくて涙が出そうなくらい感動しました」と語り、波岡も「カーテンコールでお客さまがいないのにボロボロ泣きました」と同調、「初対面の人に『佐野です!』って挨拶して回る姿がもう息子みたいで」と良い関係性をうかがわせた。
最後に佐野から、「地元で22年間暮らしてきましたが、僕自身、阪神淡路大震災のことを全く知らなくて。この舞台で関わらせてもらうまで、両親が30年前にどんな風に過ごしていたか全く知りませんでした。この舞台がきっかけで親と阪神淡路大震災のことについて話したら、こんなに苦しい思いしていたことを知って、身近にいる人のことでも震災のことをこんなにも知らなかったんだとすごく衝撃を受けました。
でもこれをきっかけに知れたことはすごく良い経験だったと思います。観に来てくださる方の中には僕と同世代の方もいると思うので、そういう方たちが家に帰ってからご両親と話すきっかけになったらいいなと思います。この舞台に向き合いながら、僕ら自身も30年前の阪神淡路大震災に改めて向き合える良い経験になったので、それを神戸から離れた東京で伝えられるのも本当に光栄です。この舞台が何かの架け橋になれたらいいなと思いながら、全力で演じさせていただきます」とメッセージが語られ取材会は終了した。
舞台写真
文・撮影:THEATER GIRL編集部
公演概要
音楽朗読劇「ひまわりの歌~ヘブンズ・レコードからの景色~」
作・演出:岡本貴也
キャスト:
佐野晶哉(Aぇ! group)
貴城けい 加藤虎ノ介 宮地真緒 納谷健 井尻晏菜 島村龍乃介
栗﨑菜緒(W キャスト) 大北怜花(W キャスト)/
羽野晶紀 / 波岡一喜
ピアニスト:溝渕奏
日程・場所
<神戸公演>
2025 年 1 月 17 日(金)~1 月 26 日(日) 神戸朝日ホール
<東京公演>
2025 年 1 月 30 日(木)~2 月 8 日(土) 有楽町朝日ホール
チケット:<神戸公演・東京公演>全席指定 9,800 円(税込)
公式サイト:https://himawarinouta.com/
公式 X:https://x.com/2025himawariuta
主催:「ひまわりの歌~ヘブンズ・レコードからの景色~」製作委員会
企画・製作:ABC テレビ
宣伝:キョードーメディアス