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岸本勇太インタビュー「スキルや感覚をフルに使った、鮮明な表現をしたい」(前編)

INTERVIEW

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-の堂庵和聖役や舞台「アニドルカラーズ キュアステージ」シリーズの不知火颯役など、さまざまな舞台で活躍し、歌手としての顔も持つ「岸本勇太(きしもと・ゆうた)」さん。4月16日から上演の舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」には、フョードル・D役で出演されます。

THEATER GIRLでは2度目の個別インタビューとなる彼に、前編ではフョードル役への思いや文ステ稽古場風景、「戦国炒飯TV」出演時のエピソードなどをたっぷり伺いました。

インタビュー後編はコチラ

フョードル・Dは「掴みどころのない、何が怖いのか分からない怖さ」

――この前にお話を伺ったのは2019年の夏、『家庭教師ヒットマンREBORN!』theSTAGE -vsVARIA part I-に雲雀恭弥役で出演された後でした。以来、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-の堂庵和聖、舞台「SERVAMP-サーヴァンプ-」のリヒト・ジキルランド・轟、舞台「アニドルカラーズ!キュアステージ」SHUFFLE REVUEの不知火颯と、さまざまな役柄を演じてこられましたが、お芝居への取り組みや考え方に変化はありましたか?

そこは全然変わっていないと思います。

――前回は「自分が演じる役には、自分が演じるからこそという要素を入れるようにしていて、それが演じる上での楽しさでもある」とおっしゃっていましたが、その思いは今も同じ、と。

そうですね。特に変化はないですし、継続して取り組んでいる感じです。

――4月16日に幕開けとなる舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」ではフョードル・D役を務められますが、出演が決まった時の気持ちはいかがでしたか?

すごい作品、名だたるキャストのみなさんの中に自分が入らせていただくということで、すごく嬉しかったです。

――今回演じられるフョードル・Dについて、岸本さんの中での彼の印象を聞かせてください。

フョードルは掴みどころがなくて、何が怖いのか分からない、そういう怖さがある役柄だと思います。

あえて足並みを揃えず臨む役作り

――たしかに……“幾多の事件の影に跋扈する魔人”とのことですし。稽古もすでに始まっていると伺いましたが、フョードルの役作りでのポイントはどんなところでしょうか?

まずは原作をリスペクトしつつ。ただちょっと、フョードルは周りとちがうベクトルで物事を考えている人間なので、みんなと足並みを揃えようとはあまり考えていないです。

もちろん、文ステ(=舞台「文豪ストレイドッグス」のシリーズ通称)という作品を届ける上での思いは同じなんですけど、みんなと揃えるよりも逆にテンポ感を崩していく意識でいたほうがいい気がしていて。自分の役は(芝居の流れを)加速したりするきっかけになる役だと思うんです。そういうところで役者としてのアプローチをしていきたいですね。

――「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」は2018年に映画として公開されています。今作では原作の朝霧カフカ先生が脚本を書かれていますが、舞台ならではの見所を聞かせてください。

演出家の中屋敷(法仁)さんもおっしゃっていたんですけど、映画を観ていない方がこの舞台を初めて観たとしても、ストーリーが伝わると思います。ただ、それぞれのキャラクターの関係性であったりはコミックスやアニメのほうが絵で描かれている分、情報が伝わりやすいと思うので、予習があったらより分かりやすくなるんじゃないかなって。

脚本については、原作の方なので、そこはより鮮明に再現されているように感じます。それに、すでにストーリーを知っている人でも、舞台上での会話を通して「こういうこともあったんだ」というキャラクターのバックボーンを、より深く知ることができる作品になると思います。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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