青野紗穂インタビュー ミュージカル『ルーザーヴィル』「甘酸っぱい青春を楽しんでいただけたら」(前編)
2023年3月5日(日)より、東京・新橋演舞場にて、ミュージカル『ルーザーヴィル』が上演されます。本作はイギリスのロックバンド・Son of Dork のデビューアルバム 「Welcome to Loserville」の曲を使用したジュークボックスミュージカルで、 “ヲタク”な高校生たちの日常や恋愛模様を明るくコミカルに描いている作品です。
主人公でコンピューターヲタクのマイケル役には、本作で単独初主演を務める井上瑞稀さん(HiHi Jets/ ジャニーズJr.) 、マイケルの親友ルーカス役には本髙克樹さん(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)、マイケルの恋の相手役ホリーには高月彩良さん、マイケルと対立するエディ役には山本涼介さん、 エディの恋人、レイア役は青野紗穂さんが演じます。演出は多種多様な作品を手掛け、東京2020パラリンピック開会式の演出でも大きな話題を呼んだウォーリー木下氏が務めます。
THEATER GIRLは、青野紗穂さんにインタビュー。前編では、作品の魅力や役柄について語っていただきました。
同世代ならではの、爆発的なエネルギーで作っていけたら
――本作に出演するにあたって、新しく取り組みたいと思われていることはありますか。
今まで20代の方が揃うカンパニーを今まで経験したことがなかったのですが、今回は同世代のキャストの方が多いんですよね。私たちならではの爆発的なエネルギーであったり、今時の新しい捉え方だったりということを、台本を読みながら作っていきたいと思っています。同世代の方とお仕事をすることが、自分にどう影響するかも楽しみですね。
本作ではポップロックが使われていたり、青春というところにフォーカスされているので、「こういうこともあったな、ああいうこともあったな」といった、青春の甘酸っぱさを感じながら出来たらいいなと思います。
――本作では、町一番の金持ちエディの恋人でチアリーダーのレイアを演じられますが、役柄の印象はいかがですか。
レイアはすごく強気な女の子で、1970年代に理想とされるような、完璧な女性像を追いかけている印象です。一見すると鼻につく部分もあるんですけど、自分に正直な女の子で、私はすごく愛おしさを感じますね。
――役柄とご自身で似ている部分はありますか。
私は、体育会やゲームなどの競争で負けるのがすごく嫌な子だったので、その点はとても似ているのかなと。レイアは「完璧な女の子になる」という理想に完璧に取り組む女の子だと思うのですが、私もそのように物事に取り組むことが多いので、そういった部分も似ていると思います。
ウォーリー木下さんは素敵な世界観を作られる方
――座長の井上瑞稀さん、親友ルーカス役の本髙克樹さんの第一印象はいかがでしょうか。
製作発表記者会見の時もお話ししたのですが、井上さんはとても眩しい方ですね。本髙さんは、すごくしっかりされている印象です。ご本人も井上さんといると、そういう風になると仰っていました(笑)
――今回、演出を担当されるウォーリー木下さんのご印象はいかがでしょうか。
以前、音楽劇「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -case.剥離城アドラ-」でご一緒した際は、総合演出を務められていたので、直接的に演技プランを話し合うことはあまりなかったんです。とても素敵な世界観を作られる方なので、今回ウォーリーさんが作られる独特の空気感を味わえる機会をいただけて、すごく幸せですね。
取材・文:岡田美奈子
撮影:MANAMI
公演概要
ミュージカル『ルーザーヴィル』
【脚本・音楽・歌詞】エリオット・デイビス&ジェイムズ・ボーン
【演出】ウォーリー木下
【翻訳・訳詞】福田響志
【音楽監督】NAOTO
【振付】梅棒
出演者
井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)
本髙克樹(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)
高月彩良
塩田康平
島 太星
高嶋菜七
柴原直樹
鈴木凌平
Ema
青野紗穂
山本涼介
熊澤沙穂 鳥居留圭 焙煎功一 東倫太郎
森本さくら 山本咲希 横山祥子 米澤賢人
スイング
伊藤里紗 西尾郁海
東京公演
日程:2023年3月5日(日)〜3月22日(水)
会場:新橋演舞場
大阪公演
日程:2023年4月6日(木)〜4月16日(日)
会場:大阪松竹座
広島公演
日程:2023年4月20日(木)、4月21日(金)
会場:上野学園ホール
愛知公演
日程:2023年4月26日(水)〜4月30日(日)
会場:御園座
【制作協力】シーエイティプロデュース
【製作】松竹株式会社
公式サイト:https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202303_loserville_enbujo/