長妻怜央インタビュー映画『ラストサマーウォーズ』「この映画で新たな一面を見せられたら嬉しい」（後編）

2022.06.21

INTERVIEW

埼玉県入間市を舞台に、内気な小学6年生の男の子が、好きな女の子のために仲間を集め、困難に立ち向かいながら自主制作映画を作り上げ、成長していく姿を描く映画『ラストサマーウォーズ』が、７月１日（金）より全国の映画館で公開！

監督は同市出身で映画『恐怖人形』『gift』『成れの果て』や、テレビドラマ『スミカスミレ〜45歳若返った女〜』『ひぐらしのなく頃に』などの演出も手がける注目の若手クリエイター・宮岡太郎さんが手掛け、監督自身の幼少期をベースに演劇ユニット「ろりえ」主宰でテレビドラマ、映画、アニメ等の脚本家としても活躍する奥山雄太さんが脚本を執筆。

主人公の陽太役は、映画『明日の食卓』や最近はNHK朝ドラ『おかえりモネ』に出演するなどドラマや映画で大活躍の阿久津慶人さん。ヒロイン・明日香役は雑誌『ニコ☆プチ』専属モデルの飯尾夢奏さんが務め、共に映画作りに奔走する仲間を羽鳥心彩さん、松浦理仁さん、小山春朋さん、上田帆乃佳さんが演じます。

また、子供たちを応援する担任教師役に、元・乃木坂46の井上小百合さん。陽太の兄・巧役は7人組男性アーティスト“7ORDER”のメンバーで舞台『タンブリング』など様々な話題作に出演している長妻怜央さん。主人公の父親役はラーメン店の経営と並行して俳優・タレント業を積極的に行っているデビット伊東さんが演じ、母親役は30 年以上に渡ってドラマや映画で活躍し続ける櫻井淳子さんという実力派俳優陣が脇を固めます。

都心へのアクセスも便利で、緑豊かな公園やのどかな茶畑が広がる「とかいなか（都会＋田舎）」な入間市を舞台に描かれる、少年少女たちのひと夏の青春群像劇。誰もが経験したであろう夢、仲間と共に頑張るワクワクした気持ち、淡い恋の甘酸っぱい記憶、そして困難を乗り越える強い心――。大人も子供も楽しめる令和の青春コメディが、ここに誕生！

インタビュー後編では、役柄と自身で考え方が似ている部分やお芝居をするうえで意識していたことについてお話をお聞きしました。7ORDERのメンバーと共に映画を撮影するとしたら……という妄想エピソードも伺っているのでお楽しみに！

インタビュー前編はこちら

お芝居をするうえで意識していたのは“自然体”でいること

――巧を演じるうえで性格や行動、考え方が自分と似ている部分はありましたか？

“人との接し方”みたいなものは、演じていて共感する部分が多かったです。巧は誰に対してもフランクだし、悩んでいる弟に対しても上から目線ではなく対等な立場で「こうしてみたら」って親身にアドバイスをするんですよ。僕も日ごろから困っている後輩に意見を求められたら「俺もよく分かんないけど･･････でもこう思うよ」って相手に寄り添ったアドバイスができるようにしたいなと思っているので、それが自然に出来る巧は素敵な人だなと思いながら演じていました。

――宮岡太郎監督からは「こう演じてほしい」という希望や、具体的に「こうやったらいいんじゃないか？」といったアドバイスの言葉はありましたか？

監督からは最初に「頑張っている弟の背中を優しく押してあげられるようなお兄ちゃんになってほしい」と言っていただきました。僕も台本を読んで同じような事を思いましたし、撮影中に阿久津くんとの間に“兄弟感”みたいなものが少しずつ生まれていくのを感じましたね。年が離れている兄弟という設定も「お兄ちゃんが見ててやるから頑張れ！」という気持ちに自然となっていけたので、僕的に良かったのかもしれません。

――長妻さんがお芝居をするうえで意識していたことは何ですか？

とにかく自然体でいることですね。ただセリフを言ってお芝居をしている感じじゃなく、相手との会話で感じたこと、気持ちの部分を大切に台詞を言うことです。自分もまだまだ映像作品の経験が少ない中で、着飾らずに普通に話すっていうのをめちゃくちゃ意識しました。

例えば「どうしたの？」っていう台詞も、舞台だと後ろの席の方にも届くように「え～、どうしたの？」って身振りを交えたり表情もオーバー気味に言ったりするけど、映像はカメラが寄ってくれるからサラッと「どうしたの？」みたいな･･････。声の大きさも、まぁ聴こえにくかったら直さなきゃいけないけど、別につぶやくような小さな声でもいい。普段のような感覚で、自然体で演じるって逆に難しいんだなと改めて実感しましたね。