長妻怜央インタビュー 舞台 「アクダマドライブ」「親近感が湧く感じで役柄を表現できたら」(前編)
3月10日から品川プリンスホテル ステラボールにて、舞台「アクダマドライブ」が上演されます。
本作は、近未来の世界を舞台に、アクダマと呼ばれる個性豊かな犯罪者たちの物語が描かれたオリジナルTVアニメ『アクダマドライブ』を舞台化した作品。
植木 豪氏が演出を手掛け、一般人役はアニメでも同役を務めた黒沢ともよさんが演じます。その他にも、蒼木 陣さん、長妻怜央さん、吉川 友さん、廣野凌大さん、桜庭大翔さん、本田礼生さん、唐橋 充さんと豪華な出演者が揃いました。
THEATER GIRLがお話をうかがったのは、チンピラ役を演じる長妻怜央さん。インタビュー前編となる今回は、長妻さん的本作の見どころやカンパニーの雰囲気、稽古で取り組んでいることなど、たっぷりとお話をうかがいました。
チンピラ役は「自分にしか見えなくなった」
――本作への出演が決まったときのお気持ちから聞かせていただけますでしょうか。
お話をいただいたときに、以前他の舞台で一緒に共演したキャストの方々もいたりして、すごく楽しみな作品だと思いました。
そこからアニメを見させていただいて、チンピラという役だったんで「俺やん」って思いました(笑)。見た目はちょっと違うかもしれないですけど、ファッションや性格を見ていくうちに、もう自分にしか見えなくなっちゃって。
――今回演じるチンピラ役は、ご自身とかなり近い雰囲気の役柄なんですね。
そうなんです。周りの人からは、どうやって演じるのか楽しみという話は聞いていたんですけど、俺はもう俺でしかないなと思って。誰もが持っている人間臭い部分を全面的に出したキャラクターなのかなと感じています。
誰もが共感できる部分があるのではと思いつつ、親近感が湧く感じで表現できたらいいなと思いながらやっていますね。
会場に入った瞬間に、作品の世界観に入っている
――長妻さん的に、本作でここを観てほしいというポイントがあれば聞かせてください。
ピンポンダッシュをしたり、小さい頃って何か悪いことをするとちょっとワクワクするじゃないですか。そういう心の部分を掻き立てられるような作品だなと思っています。
観ていてスッキリする部分もありますし、作品を通して映像だったり世界観だったりと、僕らが表現せずとも空気感みたいなものがすでに出来上がってるところがあるので、やっぱり演出家の豪さんはさすがだなと思いますね。
会場に入ったら、作品の世界観に入っているような感覚になると思うので、そこが面白いところで見どころかなと思います。
――では、会場に入った瞬間に「アクダマドライブ」の世界観にどっぷりと浸れる感じなんですね。
セットもそうですけど、写真や動画を見ていて「どうやって表現するんだろう」と思っていた部分もあるんですけど、そのまんまだなと感じましたね。原作が好きな方も、「アクダマドライブ」の世界に入ったような感覚になれるんじゃないかと思います。