佐野真白インタビュー「舞台でお客様から拍手をいただいた瞬間に、強くやりがいを感じた」【シアダンフォト vol.06】
THEATER GIRLだけの撮り下ろし写真が手に入る「シアダンフォト」企画。
第6回にお迎えしたのは、舞台『刀剣乱舞』 綺伝 いくさ世の徒花 にっかり青江役や舞台「文豪とアルケミスト 戯作者ノ奏鳴曲(ソナタ)」草野心平役など様々な作品に出演している「佐野真白(さの・ましろ)」さん。スタイリッシュな衣装でナチュラルからクールまで様々な表情を見せてくれています。
インタビューでは、俳優を目指されたきっかけや役者としてのビジョンなどをお伺いしました。
シアダンフォトは2023年3月21日(火) までの期間限定販売なのでお見逃しなく。
「テレビの中に入りたい」と言ったのがきっかけ
――俳優のお仕事を始められたのは、なにがきっかけだったのでしょうか?
小学生の時に僕が「テレビの中に入りたい」と言ったのがきっかけですね。ただ、当時はまだ子供だったのでオーディションを受けて、テレビに出るということは知らなかったんですけど(苦笑)。僕がぼそっと言ったファンタジーのような言葉を、母が現実として捉えられるように支えてくれました。
――たしかに、小さい頃だとオーディションを受けてテレビに出るとは思わないですよね。ご自身が芸能の世界に入られたことを実感した瞬間はどんなときでしたか?
舞台でお客様から拍手をいただいた瞬間ですね。実感もできましたし、強くやりがいを感じました。
――佐野さんが役を演じる上で、大切にされていることはありますか?
これまでの経験を少しでも役に生かせたらと思って演じてきたので、今まで演じた役は、どの役も自然体でできる役が多かったんです。役と自分に共感できる部分を見つけて、そこからアプローチをかけるように心がけています。
――役者としてターニングポイントになったと感じる作品や役柄などはありますか?
ミュージカル『テニスの王子様』ですね。 それ以前もお仕事に対しての自覚はありましたが、 作品に関わる方の多さを実感しました。全員で舞台を作っていく過程を一緒に過ごしていくことが新鮮に感じて、そこでお仕事に対する意識や覚悟が変わりました。中途半端なものにしたくない、 気を引き締めなきゃいけないなと、改めて思いましたね。
――2023年が始まって2ヶ月ほどが経ちましたが、昨年を振り返ると、どんな一年でしたか。
事務所も移籍しましたし、変化の一年だったと感じます。舞台『刀剣乱舞』 綺伝 いくさ世の徒花は、2020年に出演した科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』 綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶(※正式タイトルは“綺伝 いくさ世の徒花”に取り消し線)のリベンジ公演のような感覚でした。そこで、 一作品の区切りがついたと感じています。
3rdシーズンで壇 太一を演じさせていただいたミュージカル『テニスの王子様』についても、4thシーズンに突入して僕自身一区切りがついた気がします。去年は新たな一歩を踏み出すことが多かったので、濃い一年だったと思います。今年の成長にも期待していただけたら嬉しいですね。
自然体で芝居をしていないかのような、お芝居がすごく好き
――俳優として、今後のビジョンとして考えていることはありますか?
僕は、自然体で芝居をしていないかのような、お芝居がすごく好きなんです。映像作品ですと樹木希林さんや、リリー・フランキーさんのように、脚本がないかのようにも思えるお芝居が好きで。ゆくゆくはそういったお芝居もできるようになりたいですね。
僕が出演させていただくことが多い2.5次元舞台は、まるで原作から飛び出してきたかのように演じられている方もいて、とてもプロフェッショナルな現場だなと感じます。原作のセリフですら、お客様にセリフと感じさせないお芝居にも挑戦したいです。
――今後、佐野さんが演じてみたい役柄はありますか?
僕自身、コンプレックスを持っていたり、影があったりする部分があるので、今までそういう役どころが多かったので共感できる部分もありました。なので、これまでとは真逆の、悪役も演じてみたいですね。
「シアダンフォト vol.06 第一弾」佐野真白さんの撮り下ろしフォトが販売開始!
THEATER GIRLだけの撮り下ろし写真が手に入る「シアダンフォト」
第六弾には、佐野真白さんにご登場いただいています。期間限定販売となっておりますのでお見逃しなく!
販売期間:2023年2月28日(火)~2023年3月21日(火)
取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:梁瀬玉実
ヘアメイク:YUZUKI合同会社
スタイリング:ホカリキュウ