横山由依インタビュー ブランニューオペレッタ『Cape jasmine』 「全員がプロフェッショナルなので、自分もその一員にならなくては」(前編)
2021年10月6日(水)・7日(木)に東京・日本青年館ホールにて、ブランニューオペレッタ「Cape jasmine(ケープ・ジャスミン)」が上演されます。
本作は約一年の演劇活動休止、そして充電期間を経た根本宗子さんが、演劇活動再開一作目として作・演出・企画を手がけるブランニュー(真新しい)オペレッタ(喜歌劇)。全員が集まる稽古は2週間、本番は2日間だけという新作ミュージカルとして「ありえない公演形態」に挑戦することでも話題となっています。
演出家がいなくなった新作ミュージカルに出演予定だった女優6人が、せめてもと記者会見のスタイルで楽曲を披露していくというストーリー。出演者には、根本さんのほか、横山由依さん(AKB48)、中山莉子さん(私立恵比寿中学)、江上敬子さん(ニッチェ)、ラッパーのあっこゴリラさん、ももさん(チャラン・ポ・ランタン)、そして踊りにrikoさんが名を連ねました。さらに、音楽は小春さん(チャラン・ポ・ランタン)、演奏はカンカンバルカン楽団が担当。ジャンルレスで異色な組み合わせとなる日本発の新作ミュージカルに期待が膨らみます。
今回、お話をうかがったのはAKB48の横山由依さん。出演が決まったときの気持ちや、稽古場の雰囲気、共演者の印象についてなどたっぷりと語っていただきました。
ミュージカルとライブの間を目指す本作に対して「どんなふうになるのか未知数」
――まずは、ブランニューオペレッタ『Cape jasmine』に出演が決まったときの気持ちをおうかがいできますか?
出演が決まったときは、本当にびっくりしました。今までコンサートやストレートプレイの経験はありましたが、いつかミュージカルにも挑戦できたらと思っていたので、とてもうれしかったです。
「目指したいのはミュージカルとライブの間」と根本さんがコメントされていまして、どんなふうになるのか未知数だったので、それも気になりました。演劇公演での歌唱は初めてなのですが、私は歌うことが大好きなので、グループではないところで歌えるのも個人的には楽しみです。
「台詞がそのままメロディーに乗っている」感覚で歌いたい
――コンサートの経験がたくさんあるからこそ、横山さんにぴったりな感じがします。
ありがとうございます! 現在お稽古が少しずつ始まっているのですが、この作品は台詞がそのままメロディーに乗っている感覚がありまして。お芝居のパート、歌のパートとはっきり分かれていないのがとても面白いなと感じています。
――台詞と歌が一体化している感じですか?
そうですね。話しているときの声と、歌っているときの声って、同じ人でも少し違う声色になりますよね? 本作でも心情を歌ってはいるのですが、声にあまり差が出ないようにしていきたいです。喋っているように歌う感覚に近いかもしれません。