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松岡広大インタビュー 『迷子の時間 -語る室2020- 』「僕は僕のジャンルで金メダルをとろうと思った」

INTERVIEW

日本を代表するクリエイターの前川知大さんが、自身の主宰する劇団イキウメで2015年に上演された「語る室」をベースに、新生PARCO劇場のオープニング・シリーズに相応しい2020年版として新たに上演される『迷子の時間 -語る室2020- 』。主演は、ストレートプレイ初となる亀梨和也さんが務めます。

今回お話をうかがったのは、『恐るべき子供たち』や『ねじまき鳥クロニクル』など数々の舞台に出演するほか、映像作品やラジオのパーソナリティなど、幅広く活躍中の「松岡 広大(まつおか・こうだい)」さん。今作では、帰ることのできない未来人を演じる彼に、今作への意気込みや、自粛期間を経ての自身の心境の変化などを語っていただきました。

「いつかご一緒したいと思っていた」念願の前川作品への出演

――ではまず、今作への出演が決まったときの気持ちを聞かせてください。SNSでは顎が外れそうなくらい驚いたと仰っていましたね。

元々劇団イキウメの作品を観ていたこともあって、俳優として仕事をしていくのであれば、いつかご一緒したいと思っていた演出家が前川さんでした。そして、この錚々たるキャストの方々ですし、その中で芝居ができると思うと、本当に嬉しかったですね。なので、あのように綴らせていただきました。

――それであのような表現をされていたんですね。今回、主演の亀梨和也さんとは、初共演になるかと思いますが、どんな印象をお持ちですか?

亀梨さんといえば、KAT-TUNであり、修二と彰でもあって。僕の小学生時代の思い出であり、青春という印象です。でも、蜷川さんの舞台にも出られていたり、演劇というものもやられる方なんだなと。そんな、亀梨さんの初めてのストレートプレイとのことで、その大きな節目に共演させていただけることが、とても光栄です。僕の勝手な印象ですけども、すごく真面目で誠実そうな方だなと思っています。

――まだ直接お会いにはなっていらっしゃらないんですよね。

はい、まだお会いできていないんです。今回、共演者の皆さん誰とも共演経験がないので、稽古に入ってから初めてお会いする感じです。でも、僕は皆さんお一人お一人の演技を観たことがあるので、みなさんそれぞれ素晴らしいですし、どうやって芝居を構築していくのかが非常に楽しみです。

ポジティブに真似をすることを取り入れていきたい

――今回、亀梨さんのほかにも、貫地谷しほりさん、浅利陽介さん、古屋隆太さん、生越千晴さん、忍成修吾さんと実力派キャストの皆さんが揃っていますが、これから稽古をする上で、共演者の皆さんから吸収したい部分や一緒に取り組んでいきたいことはありますか?

まずは、みんなで輪になって喋りながら柔軟を一緒にやりたいです。そういう時間ってカンパニーにとって本当に大事なんですよ。今回僕は最年少なので、何か一つ神経を注いで円滑になったらいいなと思いますし、他愛もないことも、芝居のことも話し合えるような稽古場にしていきたいと思っています。

――まずはカンパニーのチームワークを深めることから始める感じなんですね。ちなみに共演者の皆さんから吸収していきたいことはありますか?

きっと一緒にお芝居をしていく中で、都度都度考えると思うんです。僕も経験が浅いので、諸先輩方の一挙手一投足を観察して、できることならそれを盗んで実践して、自分の中に落としこめたらと思います。

――様々なキャストの方が揃っているので、模倣のしがいもありますね。

そうなんですよ。盗んで真似をすることってすごく難しいことでもあるんですけど、 真似をするって一つの技術だと思うので、ポジティブに取り入れていきたいと思います。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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