横山由依インタビュー　ブランニューオペレッタ『Cape jasmine』「全員がプロフェッショナルなので、自分もその一員にならなくては」（後編）

2021.10.05

INTERVIEW

2021年10月6日（水）・7日（木）に東京・日本青年館ホールにて、ブランニューオペレッタ「Cape jasmine（ケープ・ジャスミン）」が上演されます。

本作は約一年の演劇活動休止、そして充電期間を経た根本宗子さんが、演劇活動再開一作目として作・演出・企画を手がけるブランニュー（真新しい）オペレッタ（喜歌劇）。全員が集まる稽古は2週間、本番は2日間だけという新作ミュージカルとして「ありえない公演形態」に挑戦することでも話題となっています。

演出家がいなくなった新作ミュージカルに出演予定だった女優6人が、せめてもと記者会見のスタイルで楽曲を披露していくというストーリー。出演者には、根本さんのほか、横山由依さん（AKB48）、中山莉子さん（私立恵比寿中学）、江上敬子さん（ニッチェ）、ラッパーのあっこゴリラさん、ももさん（チャラン・ポ・ランタン）、そして踊りにrikoさんが名を連ねました。さらに、音楽は小春さん（チャラン・ポ・ランタン）、演奏はカンカンバルカン楽団が担当。ジャンルレスで異色な組み合わせとなる日本発の新作ミュージカルに期待が膨らみます。

今回、お話をうかがったのはAKB48の横山由依さん。インタビュー後編として、使用される楽曲やストーリーの印象、本作への意気込みなどたっぷりと語っていただきました。またAKB48の卒業を控えて、本作とリンクする思いについてもうかがいましたのでお楽しみに。

インタビュー前編はこちら

踊りのrikoさんの体幹に驚き、「さすがダンサーさんだな」

――踊りをrikoさんが担当されるとのことですが、rikoさんについてはどんな印象がありますか？

rikoさんとは昨日お会いしまして、とても髪が長くて……お尻くらいまであったのでびっくりしました。それでrikoさんが蚊に刺されたみたいで、ももさんに「かゆみ止めありますか？」と聞いていて。ももさんもなぜかかゆみ止めを持っていたので、rikoさんに貸していたのですが、それを塗るとき片足で立って、バレリーナみたいな……。（立ち上がって片足を前に伸ばしながら）こうやって塗っていたんです！　体幹がすごいなと思って（笑）。それにも驚きましたね。どんな踊りになっているかはまだ見ていないのですが、柔軟性やバランス力が素晴らしくてさすがダンサーさんだなと。

小春さん書き下ろしの楽曲について「キャッチーで思わず口ずさんでしまう」

――楽曲はチャラン・ポ・ランタンの小春さんが書き下ろしされたということで、楽曲の印象はいかがですか。

私が想像していたミュージカルソングとは全く異なりました。チャラン・ポ・ランタンさん感がある曲はもちろん、「小春さんってこういう曲も書かれるのか」といったパワフルなナンバーもあり、とてもバラエティに富んだ楽曲たちです。

さらにそれぞれソロ曲も歌わせていただくのですが、みなさんの声質に合った楽曲を用意してくださっています。小春さんの仮歌を聞きながら今練習しているのですが、メロディーの運び方が独特で面白いので、「小春さんの頭の中はどうなっているんだろう？」と気になってしまいますね。個人的にはアコーディオンで歌わせてもらうのが初めてなので、そこはまだ慣れないところもありますがとても楽しいです。歌もキャッチーで耳に残るので思わず口ずさんでしまいます。