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長妻怜央インタビュー 映画『ラストサマーウォーズ』 「この映画で新たな一面を見せられたら嬉しい」(前編)

INTERVIEW

埼玉県入間市を舞台に、内気な小学6年生の男の子が、好きな女の子のために仲間を集め、困難に立ち向かいながら自主制作映画を作り上げ、成長していく姿を描く映画『ラストサマーウォーズ』が、7月1日(金)より全国の映画館で公開!

監督は同市出身で映画『恐怖人形』『gift』『成れの果て』や、テレビドラマ『スミカスミレ〜45歳若返った女〜』『ひぐらしのなく頃に』などの演出も手がける注目の若手クリエイター・宮岡太郎さんが手掛け、監督自身の幼少期をベースに演劇ユニット「ろりえ」主宰でテレビドラマ、映画、アニメ等の脚本家としても活躍する奥山雄太さんが脚本を執筆。

主人公の陽太役は、映画『明日の食卓』や最近はNHK朝ドラ『おかえりモネ』に出演するなどドラマや映画で大活躍の阿久津慶人さん。ヒロイン・明日香役は雑誌『ニコ☆プチ』専属モデルの飯尾夢奏さんが務め、共に映画作りに奔走する仲間を羽鳥心彩さん、松浦理仁さん、小山春朋さん、上田帆乃佳さんが演じます。

また、子供たちを応援する担任教師役に、元・乃木坂46の井上小百合さん。陽太の兄・巧役は7人組男性アーティスト“7ORDER”のメンバーで舞台『タンブリング』など様々な話題作に出演している長妻怜央さん。主人公の父親役はラーメン店の経営と並行して俳優・タレント業を積極的に行っているデビット伊東さんが演じ、母親役は30 年以上に渡ってドラマや映画で活躍し続ける櫻井淳子さんという実力派俳優陣が脇を固めます。

都心へのアクセスも便利で、緑豊かな公園やのどかな茶畑が広がる「とかいなか(都会+田舎)」な入間市を舞台に描かれる、少年少女たちのひと夏の青春群像劇。誰もが経験したであろう夢、仲間と共に頑張るワクワクした気持ち、淡い恋の甘酸っぱい記憶、そして困難を乗り越える強い心――。大人も子供も楽しめる令和の青春コメディが、ここに誕生!

インタビュー前編では、本作の魅力や役作り、撮影中の印象的なエピソードについて長妻さんに話を伺いました。

インタビュー後編はこちら

撮影しながら“兄弟感”が生まれていくのを感じました

――今回、長妻さんが演じるのは、主人公・宮竹陽太の兄・匠(たくみ)役。どのようなイメージで役作りをしていったのでしょう?

僕自身には兄はいないのですが、一緒に活動をしている「7ORDER」のメンバーが僕にとっては“お兄ちゃん”みたいな存在なので、その関係性からインスパイアされたイメージを役に反映させていきました。

――7ORDERの中で長妻さんは最年少で、明るくイタズラ好きな性格が“弟キャラ”だなと思っていたので、今回の兄役は新鮮でした。

確かに、普段の僕を知っているファンの方には、匠という役は今までなかったキャラクターに映るかもしれませんね。この映画で僕の新たな一面を見せられたら嬉しいです。僕も最初は、どう演じたら兄らしく見えるのかイメージが湧かなくて・・・・・・。弟役の阿久津慶人くんは僕のように“おふざけ”が好きなタイプではなく、どちらかといえばクールな感じの子だったので「焦らず少しずつ“兄弟”になっていけたらいいな」と思い、現場ではナチュラルな気持ちで居ようと心がけました。

撮影は阿久津くんと一緒のシーンが多かったので、リハーサルの合間に「学校で何が流行っているの?」とかいろんな話をしたり、休憩時間にはゲームをして盛り上がったり、自然と「弟がいるってこんな感じかな?」という気持ちになれました。そういえば今日、取材で久しぶりに阿久津くんと会ったんですけど「しばらく会ってないから、以前の感じに戻ってあまり話してくれなかったらどうしよう?」って心配だったんです。でも会っていきなり「手出して」って言われて「何かくれるの?」と手を出したら、トカゲのゴム人形をのせられました(笑)。

――いたずらされちゃったんですね(笑)。

まぁ、僕はビビらなかったんですけどね(ドヤ顔)! 「俺、こういうの大丈夫なんだよね」って余裕の表情でカッコつけたら、ちょっと残念そうな顔をしてました(笑)。その後の取材では撮影を振り返って楽しく話すことができたし、時間が経っても兄と弟の関係性が保てていたのがすごく嬉しかったですね。

――お父さん役のデビット伊東さん、お母さん役の櫻井淳子さんとのコミュニケーションはどうでしたか?

僕が撮影に入って2日目に家族団らんの食卓シーンを撮影したのですが、実はその時はまだお二人とは全然話せていなかったんです。その後、デビットさんとは撮影の待ち時間にお芝居の話をさせていただく機会があって、「家族で過ごす時間は止まらずに進んでいるのだから、その場の空気を大事にお芝居をしていきたいよね」という言葉を聞いて、すごく納得させられたんですね。自分もその場の空気を読んで芝居の流れを作っていけるような役者になりたいと思っていたし、そういう興味のある話をする時間を持てたことで本当の家族のように親しみを持ってお芝居をすることが出来ました。

櫻井さんとは、残念ながらあまりお話をさせていただく機会がなかったんですけど、プライベートでもお母さんなので、櫻井さんの経験を踏まえたうえで説得力のあるお芝居をされていたし、相手が話しやすい優しい雰囲気を作ってくださるのを肌で感じました。「僕もああいう優しさにあふれた人になりたいな」と思うような人として尊敬できる方でしたね。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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