井上音生、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)ら出演。ミュージカル『魔女の宅急便』ゲネプロ・取材会レポート!
3月25日(木)より東京・新国立劇場 中劇場を皮切りに、ミュージカル『魔女の宅急便』が開幕する。
原作「魔女の宅急便」は児童文学作家・角野栄子氏が執筆した全6巻の児童書で、1989年にスタジオジブリがアニメ映画化し大ヒット、世界的に有名な作品となった。2017年に本公演の制作チームにより、新しいミュージカル版が誕生し、2018年の再演を経て、この度、新たなキャストを迎え3年ぶりに帰ってくる。
今回は、井上音生、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、生田智子、横山だいすけ、藤原一裕(ライセンス)、白羽ゆりが登壇した取材会の様子とゲネプロの様子をお届けする。
――いよいよ初日を明日に控えての今のお気持をお聞かせください。
井上音生:初日を迎える実感がまだ湧かないんですけど、緊張しすぎると私は歌に出てしまうので、深呼吸をして、楽しむということを忘れないようにしたいです。
那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.):明日が本番っていうのが本当に信じられなくて。お芝居の稽古期間も一ヶ月ほどだったので、一ヶ月間みんなで精一杯頑張ってきたことを、明日どれだけベストな状態で出せるのかすごく楽しみです。
横山だいすけ:今、雄登くんも言ってましたけど、本当にあっという間の稽古期間だったなと思います。稽古以外のところは、いろんなことを我慢したり、みんなそれぞれが感染症対策を頑張ってきました。そういう想いをもって今回全員が参加しているので、そのエネルギーが明日ついに花を開くので、その瞬間まで最後まで気を抜かずにみんなで力を合わせてやっていこうと思います。
生田智子:やっと明日初日が開きます。こういう時代ですが、みんなで協力し合って誰一人欠けることなく初日が迎えられることをすごくうれしく思っています。お二人の頑張りをぜひ早く皆さんに観ていただきたいです。
白羽ゆり:私はおソノさん役を演じるんですが、おソノさんはやっぱり見守りが一番かなと思いますので、お稽古期間から二人とも頑張っていて、真っ直ぐ本当に良くやっているなと思うので、明日の初日も見守りながらあったかい雰囲気が出たらいいなと思います。
藤原一裕(ライセンス):二人が本当に可愛くて、すごい成長も感じられて、父親のような目線で今回も見させていただいています。スタッフもキャストも本当に感染症対策にものすごく気を配っていて、半年分くらいの唾液をみんなが提供しているんじゃないかなというくらい頑張っているので、ぜひ観にきていただきたいなと思います。
――お二人は、今回が初めての本格的なミュージカルかと思いますが、先輩から何かアドバイスはもらいましたか?
那須:それこそ最近だと、去年メンバーの岩﨑大昇がミュージカル「ELF The Musical」で座長をやっていて、僕も見学に行ったんですけど、「あぁ、ミュージカルっていいなぁ」と思うような公演でした。「稽古期間に気を付けていたことは何?」と大昇に聞いたら、とにかく台本を読みまくったと言っていたので、僕も稽古が始まる前から、台本をいただいてすぐにずっと読んでいました。
――前回はなにわ男子の大西流星くんが出演されていましたが、前作はご覧になりましたか?
那須:流星くんのときは、僕は観ることができなくて。でも、流星くんから「演出家さんもすごく優しいし、緊張せずに頑張ってね」とかわいらしい絵文字と一緒に連絡が来ました。
井上:私は演出家の岸本さんから、歌だと思って歌わないで、キキの心情だと思って気持ちよく楽しく歌ってくださいと言われたので、緊張せずに堂々と歌いきりたいです。
――那須くんの印象はいかがですか?
井上:頼れるお兄さんという感じです。
那須:嬉しいっすね(笑)。でも、本当に16歳とは思えなくて、同い年かそれ以上の安定感というか。すごく意志が強そうだなと思いましたね。
――一ヶ月ほど、稽古をしてみて今回の二人はどんな印象ですか?
横山:まず、本読み稽古を全員で揃ってやったときに、二人の印象が本当にキキとトンボという印象しかなかったんですね。なので、すごく読み込んで、いろんなことをイメージしてきたんだなというのを感じて。ここから稽古が始まるって、どれだけ楽しい毎日を過ごせるんだろうと思いました。
それで、今回は感染症対策をしながらの稽古だったので、換気時間も設けたので、実質的には短くなってしまったのですが、演出家の求めている声にどんどん二人が乗っかっていく姿と言いますか。成長していく姿が嬉しくもあり、このメンバーでできる喜びを日々感じながらやらせていただきました。
生田:最初お会いしたときは、二人とも外見が大人っぽいので、落ち着いた雰囲気の子だなと思っていたんですが、横山さんが言われたように、本読みのときからめちゃくちゃ可愛いんですよ。本当にキュンキュンして。キュンキュンシーンのページには私ハートマークを付けています(笑)。
忘れかけた気持ちを思い出させてくれるフレッシュな二人なので。話していても体がゾクゾクってするくらい愛くるしいというか、観ていただければわかると思います。私たちもキキと父さんと母さんと将来の息子ですから、家族になったつもりでやっております。
――こんなに可愛い息子がいるというのはいかがですか。
生田:欲しいですね~。今すぐにでも欲しいです(笑)。
那須:ありがとうございます(笑)。
――藤原さんは、前回セリフがなかったようですが、今回はいかがでしょうか?
藤原:今回ですか? ご期待ください、ありません(笑)。同じように咳払い一回だけです(笑)。
――井上さんと那須くんは物語の世界から飛び出したかのような印象ですが、周りの方からはどんな反応がありましたか?
井上:友達からは観に行くよっていう連絡が来たんですけど、私がキキを演じるのが信じられないみたいで。でも、天真爛漫なところが似てるねって言われたので、観に来てくれるからこそ頑張らないとなと思います。私の元気の源になってると思います。
――自分ではどう思いますか?
井上:似合ってますかね?
――すごく似合ってますよ。
じゃあよかったです(笑)。私はこの大きいリボンが気に入ってるので、これをいっぱいみんなに見せつけたいと思います。
――見せつけるにはもってこいのフライングもありますがいかがですか?
井上:フライングは全然恐怖心もなくて楽しくて、本当に魔法が使えたらこんな感じなんだっていうのがわかって、毎公演楽しみですね。
――那須くんはいかがですか? メンバーからは何か反応はありましたか?
那須:それこそメインビジュアルが公開されたときは、メンバーから直接、「那須可愛いじゃん」と言ってもらえて。いつもそんなことを言ってもらうタイプじゃないので、嬉しい半分ちょっとムズムズしましたね(笑)。でも、まだ今の茶髪の状態はメンバーには見せていないので楽しみですね。見学に来たときに、「那須よかったよ」みたいな一言をくれたらいいなと思います。
――人生初の茶髪ですか?
那須:いや、それが高校生のときにちょっとチャレンジしたくなっちゃって(笑)。
――井上さんは、東京に出てきてからちょうど一年くらいかと思うのですが、キキも同じ一年の修行で、この一年を照らし合わせるとどんな風に受け止めていますか?
井上:本当に魔女宅の稽古が始まってから得られるものが大きくて、自分の経験っていうのが一年の後半にギュッと詰まっているというか。だから、本当に今のキキと重なるところがあって、共感できるので演じやすいですね。
――那須くんはジャニーズの舞台は出てらっしゃいますが、外部の舞台は今回初めてになりますよね。いろんな方と会って一緒にステージに立つというのはどんな気分ですか?
那須:グループのメンバーもいなくて、一人でこうやって外部のお仕事をさせていただいている状況が本当に嬉しくて。稽古期間も、皆さんから本当にたくさんのアドバイスをいただいて、なんて幸せなんだろうなって。稽古がずっと続けばいいのになって思ってました。
――白羽さんはずっと稽古をご覧になって、今回の二人の息の合い方はいかがですか?
白羽:とにかく純粋でピュアでまっすぐで。そういう部分が二人とも似ているなと思って。キキちゃんはやっぱり走り続けてるというか。私もキキとのシーンが長いので、どんどん成長していく姿を身近で感じることができています。
那須くんは、ポスター撮影のときから、あまりにもトンボくんでハマリ役だなって。稽古を見ていても、年頃の男の子ってもう少し反抗期とかがあってもおかしくないと思うんですけど、いろんな角度から那須くんを見ていたんですけど、本当に良い子なんですよ。この二人の素直でいいパワーを、私たち大人チームも一緒に感じて、ずっと稽古をしてきたので、本当に明日から楽しみだなと思います。
――今回、本番を迎えるまでにコロナ対策というのは、皆さんどのようにされてきたのでしょうか?
生田:お稽古中は一度もマスクを取ったことがありません。なのでこの舞台に来て初めてマスクを取って稽古をしました。
藤原:食事のタイミングとかもみんなずらして、換気の良い場所でとってましたね。
横山:ずっとマスクをしていたんで、今日初めてマスクを外して、そのあと改めてみんなの顔を見て「どうも、はじめまして」って挨拶しました(笑)。
――マスクをしている稽古でもキュンキュンしたなら、マスクなしだともっとキュンキュンしそうですね。
生田:もう、何百倍もキュンキュンしますね。
白羽:もう、今すぐハグしたいです(笑)。
――お姉さま方にこう言われていますが、那須くんはいかがでしょうか?
那須:いやぁ、めっちゃ幸せっすね(笑)。本当に良くしていただいているので。この作品の千秋楽が今から寂しいです。
生田:魔女宅の中でも那須くんのファンクラブがあるんですよ。演出の岸本さんが会員No.1で私が2番で横山さんが3番。まだ3人しかいないんですけど(笑)。
藤原:まだ入れていただいてないです(笑)。
那須:嬉しいですね。続々増えていったらいいなと思います(笑)。
――最後に舞台への意気込みをお願いします。
井上:魔女の宅急便は13歳の女の子キキが成長していく物語なので、毎公演私も成長していけたらいいなと思っています。そして、初ミュージカルという一回しかない経験を大切にしたいです。よろしくお願いします。
那須:魔女の宅急便というミュージカルは、観ていて本当に心が温かくなるような、人の優しさや温かさみたいなものを感じられる舞台なので、来ていただく皆さんは本当に楽しみにしていてくれたらいいなと思います。みんな全力で頑張っているのでお楽しみに。
取材・文・撮影:THEATER GIRL編集部
公演概要
ミュージカル『魔女の宅急便』
2021年3月25日(木)~28日(日)
東京都 新国立劇場 中劇場
2021年4月10日(土)・11日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2021年4月15日(木)~18日(日)
大阪府 メルパルク大阪 ホール
原作・監修:角野栄子(「魔女の宅急便」福音館書店刊)
脚本・演出・振付:岸本功喜
作曲・音楽監督:小島良太
キャスト
キキ:井上音生
トンボ:那須雄登 (美 少年/ジャニーズJr.)
コキリ:生田智子
オキノ:横山だいすけ
フクオ:藤原一裕 (ライセンス)
おソノ:白羽ゆり
ほか