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生駒里奈、池田純矢インタビュー「-4D-imetor」「想像以上に面白く、見たことのない作品になっています」(前編)

INTERVIEW

池田純矢さんが作・演出を手がける「エン*ゲキ」シリーズ。その5作目となるエンゲキ#05「-4D-imetor(フォーディメーター)」が8月5日(木)より東京、大阪にて上演されます。今作は <量子力学> をテーマに壮大なスケールで繰り広げられる謎解きミステリー。四次元世界と超能力を〝イリュージョンマジック″で魅せるいまだかつてない体感型演劇となっています。

コロナ禍により昨年の公演中止を経て、1年越しの上演が決定。本番に向けて日々稽古に臨むキャスト陣から、W主演を務める生駒里奈さん(ノア役)と、池田純矢さん(渡来暦役)にインタビューを敢行しました。前編では公演への思いや、稽古場での手応え、カンパニーの雰囲気などについてたっぷり語っていただいています。

インタビュー後編はこちら

一年越しに叶う公演への思い

――当初の予定では昨年の5月上演の予定だった本作。コロナウイルスの影響による公演中止を経ての今回の上演となりますが、中止となってしまった当時の気持ち、そして上演が再び決定した際の思いを聞かせてください。

池田純矢(以下、池田):昨年中止を決めたのは、わりと早いタイミングでした。新型コロナウイルスが脅威だと分かった時には、すでに券売は進んでいたんですけども、すぐにもう中止にしようと。ただ、完全なる中止にはやっぱりしたくなかったんです。個人的な思いではありますけど、10年間温めてやっと世に出せると思った作品だったので、それを単純に中止にして「またいつの日か」にするのは絶対に嫌でした。

だから、中止というのは心の中では決めてはいましたが、いこちゃん(=生駒さん)をはじめ(各キャストの)事務所さんやスタッフさんに「中止ではなく延期にしたいんです」「いつならスケジュール空いてますか?」という話を進めてから、中止の発表をしたんです。悲しかったし、悔しかったし、苦しかったけれど、延期を決めた上での中止だったので悲観ばかりではなく、そこまで心へのダメージは負っていませんでしたね。そこからスケジュールや劇場都合などのいろいろが噛み合って、 この8月の公演が正式に決まって。当初予定していた通りに無事着地したので、一安心しました。

――生駒さんはいかがでしょう?

生駒里奈(以下、生駒): 中止になったのは、緊急事態宣言が初めて発令された時でした。“緊急事態宣言”なんてそれまで聞いたことのない言葉で得体が知れなかったし、世の中がとんでもないことになってるなっていう怖さで心に余裕がなくて。中止への悔しさや悲しい気持ちは、後から実感しました。本読みや稽古が始まった後だったらもっとダメージは大きかったと思うけど、それもなく中止になったので、まだ大丈夫だったのかなと今は思いますね。

それでも、仲がいい友達が出る作品が延期になったという話を聞いて自分もすごくショックを受けたり、私自身も作品自体の上演はできたけど、1ヵ所公演中止になってしまったこともあったりして。(作品を)届けられないってこんなに悔しいんだっていうのを、この1年間で経験してきたからこそ、こうして再び作品を届けられるということがどれだけすごいことなのかを感じていますし、今回はちゃんと届けようという気持ちでいます。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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