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寺田友哉×中本大賀インタビュー ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs四天宝寺 「毎公演ごとに進化する姿をお見せしたい」(後編)

INTERVIEW

2026年1月31日(土)より東京・パルテノン多摩 大ホールを皮切りに、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs四天宝寺が上演中。

全国大会を勝ち進み、ついに準決勝まで上り詰めた青学(せいがく)と、大阪からやってきた「勝ったモン勝ち」をスローガンに掲げる四天宝寺との熱戦が描かれます。

THEATER GIRLは、青学(せいがく)、四天宝寺でそれぞれキャプテンを務める、手塚国光役の寺田友哉さんと白石蔵ノ介役の中本大賀さんにインタビュー。後編では、稽古での取り組みや特に大変だと感じたことについて、さらに本作にちなみ「心が熱くなった」と感じた瞬間、「高め合える」と感じる同志のような存在についてもうかがいました。

インタビュー前編はこちら

改めてそのすごさを実感している

中本:一番大変だと感じたのは、テニスのフォーム指導ですね。これまで経験されてきた方から話は聞いていましたが、「こんなに汗をかくことがあるのか」と思うほどでした(笑)。

今回が初出演なので、最初はテニスのフォーム指導から始まるのですが、単に形を教わるだけではなく、実際の試合形式に近い稽古を行うんです。ボールは使わないものの、ネットを張って二人で向かい合い、音に合わせてひたすら動き続ける。それを何度も繰り返すので、本当に体力を使います。

これまでは観る側だったので、その大変さを完全には想像できていませんでした。スポーツの中でもテニスは相当キツいと聞いていましたし、心構えはしていたつもりでしたが、実際はその想像をはるかに超えていました。青学(せいがく)のメンバーから「本当に大変だよ」と聞いていて、正直そこまでとは思っていなかったのですが、本当にその通りでした(苦笑)。

これまで多くの方がテニミュに出演され、当たり前のように舞台に立っていましたが、改めてそのすごさを実感しています。あれだけ大変な中でも、それを表に出さず、舞台上ではキャラクターとして存在し続ける。その姿勢には、尊敬しかありません。しかも手塚のような役柄だと、息が上がった姿を見せるわけにもいかないので、なおさら大変ですよね。

寺田:実際、相当大変ですね(苦笑)。

中本:そういう意味でも、これまでのキャストの皆さんを心から尊敬しています。

寺田:本当に「地獄のレッスン」と言われていましたからね(笑)。まず筋肉痛になりますし、汗もかきます。稽古の予定表に「フォーム指導」と書いてあるのを見た瞬間に、「来たな……」という気持ちになりますね。

寺田:青学(せいがく)メンバーは毎回ではありませんが、ラケットを初めて握る方は、組み込まれていますね。

中本:スケジュールに「フォーム指導」と書いてあるだけで、身構えてしまいます(笑)。

寺田:そうですね。「追試があるぞ」という感覚で、できるだけ綺麗な形でやろうと意識していました。

寺田:個人的な部分になりますが、手塚の表現についてですね。以前は「自分に打ち勝つ」というテーマの中で、手塚なりの感情の爆発を表に出すことを意識していました。ただ今回は、その先──すでに打ち勝った後の手塚なので、感情を前面に出さなくても伝わる表現を目指しています。

多くを語らず、背中で語るようなイメージで。大きく表現しなくても、きちんと受け取ってもらえるように意識しながら稽古をしています。

青学(せいがく)としても、視線一つ、言葉一つ、口調一つを取っても、全国大会 氷帝戦の頃とはかなり変わってきているのではないかなと。確実に進化していると感じているので、そこはぜひ舞台で確かめていただきたいです。

お二人が「心が熱くなった」瞬間とは……!?

中本:家で飼っているワンちゃんの成長ですね。まだ赤ちゃんなのでしつけをしているのですが、うまくいかなかったときに注意したら、吠えてきたんです。

ご飯の前に「待て」や「お手」「おかわり」ができなくて、一度ケージに入れようとしたら「ワン」と返されて、「大人になってきているんだな」と。成長を感じて、ちょっと心が熱くなりました。反抗心はあまり出てほしくないですが、それでもうれしかったです。

寺田:僕も本当に小さなことですが、稽古終わりに駅で改札を通ったとき、ICカードの残高が自分の誕生日と同じ数字だったんです。「おおっ」と思って、そのあとスーパーで買い物をしたら、レシートの金額もまったく同じ数字で。これは熱いなと思って、家族に報告しました(笑)。

中本:わかる! 残高が「7777」とかになると、めちゃくちゃテンション上がるよね。

寺田:上がりますよね。何かいいことが起こりそうな気がします。

中本:先日もバースデーイベントに出演させていただいたのですが、磯野 亨くんです。2.5次元作品に出演し始めた時期もほぼ同じで、プライベートではお兄さんのように慕っている存在です。

僕自身、将来はグランドミュージカルに出演することを目標にしているのですが、磯野くんも同じ方向を目指していて、「一緒にそこを目指そう」とよく話しています。プライベートでも互いに刺激を与え合えますし、いつか同じステージ、作品に立てたらいいね、という話もよくしていて。

少し気持ちが沈んだときや、くじけそうになったときには会いに行って、元気をもらっています。僕は普段あまり感情を表に出したり、涙を流したりするタイプではないのですが、そういうときは必ず励ましてもらいに行きますね。

中本:そうですね。「2.5次元作品で出会っているけれど、目標はグランドミュージカルという同じ場所にある」という感覚を共有できる人は、なかなかいなかったんです。そういう共通点を持てたことも、大きかったと思います。

寺田:僕は同志というよりは、この業界に入って初めて出会った先輩で、比嘉の木手永四郎役を演じている二階堂 心くんの存在です。僕は、心くんから教わったことを土台に、今の自分があると感じています。

芝居や歌、ダンスはもちろん、先輩として、あるいは部長としての立ち振る舞い、取材での受け答え、目上の方と食事をする際の場の回し方まで、本当に多くのことを学ばせてもらいました。本人に言うと「何も考えてないよ」と言われるのですが、そういうところも含めて格好いいなと思います。

以前は音楽をあまり聴かないタイプだったのですが、心くんと出会ってからは、彼の歌声を録音して聴くようになって、今でも毎日のように聴いています。比嘉の曲もよく聴いていますし、本当にたくさんの刺激をもらっている存在ですね。

寺田:そうですね。最初の対戦相手が心くんだったというのも、僕にとってはとてもありがたいことでした。今の自分があるのは、彼から教えてもらったことの積み重ねがあるからだと感じています。

最初にテニミュを経験できて本当に良かった

中本:先ほどの話と少し重なりますが、僕が目指しているグランドミュージカルの世界に向けて、間違いなく生きる経験になると感じています。歌やダンス、芝居は他の作品でも求められることがありますが、ラケットを持ち、実際にスポーツをしている状態で歌ったり踊ったりするという経験は、体力面も含めてかなり特殊なものです。

ただ発声するだけでは持たない場面も多い中で、運動しながら表現を成立させる力が身につくことは、大きな武器になると思っています。どの現場に行っても強みになる経験ですし、自分の表現の軸にもなっていくのではないかと感じています。

また、スポーツを通して内面的に気持ちが高ぶった状態で歌うと、どうしても技術的に崩れてしまうことがありますが、その部分を稽古の段階でしっかり消化した上でステージに立てるのは、個人的にも大きなスキルアップにつながっているなと。今後、どの現場に行っても生かせる経験だと思います。

寺田:僕はこの世界に入ってまだ一年少しですが、最初にテニミュを経験できて本当に良かったと感じています。それくらい、この作品は覚えることがとても多いんです。頭でも体でもさまざまな動きを覚えますし、ミザンスや立ち位置、番号なども含めて、すべてが密接につながっているので。

以前は一つひとつ細かく確認しながら動いていた部分も、今では感覚的に「この辺りだな」と理解できるようになってきました。それだけ、この作品には表現者として大切な要素がすべて詰まっているのだと思います。

歌やダンスだけでなく、何よりも役に向き合う姿勢を強く求められる現場ですし、中途半端な覚悟では役に向き合えない環境に身を置かせてもらっていると感じています。

中本:今回、四天宝寺はこの作品が初出演となります。一方で、青学(せいがく)メンバーはこれまで公演を重ねてきて、すでに三作品目になります。そんな中で、僕たちは初共演にもかかわらず、全国大会準決勝という大きな舞台でぶつかることになります。

テニスのフォーム、歌、ダンス、芝居、そのすべてにおいて、いきなり青学(せいがく)と同じレベルのものを持っていかなければならず、チームとしてどうアプローチしていくか悩む場面も多くありました。ただ、どんな状況であっても、ステージに立ったときにはそれを感じさせない作品にしたいと思っています。

四天宝寺は、この全国大会準決勝が最大の見せ場になるチームです。だからこそ、今回の公演だけで「四天宝寺を見尽くした」と思っていただけるくらいの作品をお届けしたいと思っていますので、ぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです。

寺田:全国大会の初戦からスタートし、比嘉、氷帝を倒して四天宝寺戦を迎える中で、チームとして確実に成長し、進化してきていると実感しています。ただ、その成長に甘えることなく、常に地に足をつけ、謙虚に作品と向き合うことを大切にしていきたいです。

僕たちは、あらかじめ天井を決めず、さらに上を目指していくチームです。一度の公演で満足するのではなく、次の公演、その先へと視野を広げながら、自分たち自身をさらに高めていきたいと考えています。毎公演ごとに進化する姿をお見せできるよう取り組んでいきますので、ぜひ楽しみにしていてください。

取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:髙橋 耀太

インタビュー前編はこちら

公演概要

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs四天宝寺

原 作: 許斐 剛『テニスの王子様』(集英社ジャンプコミックス刊)

脚本・作詞・演出:三浦 香

主 催:
東京・大阪公演:テニミュ製作委員会
岐阜公演:中京テレビ放送

共 催:岐阜公演:公益財団法人 土岐市文化振興事業団

協 賛:ファミリーマート

出 演:
<青学(せいがく)>
越前リョーマ役:竹内雄大、手塚国光役:寺田友哉、大石秀一郎役:藤本力翔、
不二周助役:橋本勇大、乾 貞治役:世良大雅、菊丸英二役:長嶺龍汰、
河村 隆役:坂上翔麻、桃城 武役:有岡歩斗、海堂 薫役:渡邊 樹、
堀尾聡史役:大山蓮斗、加藤勝郎役:加藤央睦、水野カツオ役:中川湊斗

<四天宝寺>
白石蔵ノ介役:中本大賀、小石川健二郎役:徳田海斗、千歳千里役:米山剛志、
金色小春役:串田真人、一氏ユウジ役:内藤将大、忍足謙也役:長谷川 幹、
石田 銀役:成海 亮、財前 光役:松岡拳紀介、遠山金太郎役:宮川元和、
渡邊オサム役:川隅美慎

<不動峰>
橘 桔平役:熊沢 学、神尾アキラ役:毎熊宏介、伊武深司役:土屋直武、
石田 鉄役:柊太朗、桜井雅也役:深澤悠斗、内村京介役:菊池颯人、
森 辰徳役:青海 伶

<山吹>
亜久津 仁役:益永拓弥

河村の父役:北代高士

<テニミュボーイズ>
岡村拓真、内藤大帆、山崎雄希

公演日程:
東京公演 2026年1月31日(土)~2月8日(日) パルテノン多摩 大ホール
岐阜公演 2026年2月13日(金)~2月15日(日)土岐市文化プラザ サンホール
大阪公演 2026年2月20日(金)~3月1日(日) SkyシアターMBS
東京凱旋公演 2026年3月7日(土)~3月15日(日) Kanadevia Hall

チケット料金:7,800円(全席指定/税込み)

チケット取扱い:イープラス/チケットぴあ/ローソンチケット

お問合せ :ネルケプランニング:https://www.nelke.co.jp/contact/

公式サイト:https://www.tennimu.com/
テニミュ・モバイル:https://sp.tennimu.jp/

THEATER GIRL編集部

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