高本学×設楽銀河×内田裕也インタビュー 舞台『COLOR CROW ―蒼霧之翼―』「みんなが誠実に役と向き合えば確実に面白いものになる」(前編)
男たちの「戦い」と「生きる意味」「絆」をテーマとしたメディアミックス新プロジェクト「COLOR CLOW」(カラークロウ)が始動します。
近未来の日本を舞台に、国家特別防衛課“トクボウ”内の“NEST(ネスト)”に集められた“クロウ”たち。未成年犯罪者収容所からAIがピックアップした訳アリ人材のうち、日本国特有の職業であった“シノビ”の特殊訓練をパスし、さらに“適合者”の素質を持つ者だけが、クロウとなることができるとのこと。物語では、そのクロウたちが諜報、防諜、暗殺、警護など多岐にわたる任務を遂行するため、互いに協力しながら忘れかけていた「絆」を取り戻し、共に成長していく姿を描かれます。
原作は、俳優・内田裕也としても活動する中原裕也さん。舞台化、映画化、書籍化などが予定されており、その第一弾となる舞台「COLOR CROW ―蒼霧之翼―」の上演が、3月12日(土)より21日(月・祝)まで、新宿シアターサンモールにて決定しました。高本学さん、設楽銀河さん、日向野祥さん、阿部快征さんがメインキャストを演じ、湯浅雅恭さん、杉江優篤さん、村上幸平さん、内田裕也さんという実力派が脇を固めます。
今回の取材でお話を伺ったのは、高本学さん(阿佐美煉役)、設楽銀河さん(乃木杏莉役)、中原裕也名義で原作を手掛け、本編にも出演する内田裕也さん(椿泰親役)。前編では、出演に向けての今の思いや、見どころについてたっぷり語っていただきました。
シリーズ第一弾として「役と精一杯向き合って成功させたい」
――メディアミックス連動プロジェクト「COLOR CROW」。その第一弾として、今回の舞台「COLOR CROW ―蒼霧之翼―」が上演されるわけですが、出演に向けて今の思いを聞かせてください。
高本:メディアミックスということで、舞台と映画があるんですけども。僕自身としては今回初めて座長をやらせていただくので、その責任も感じつつ、カンパニーとして愛のある素晴らしい作品を作っていけたらと思っています。「COLOR CROW」の世界観をお客さまに楽しんでいただき、今後もシリーズとしてどんどん展開していけるよう、役と精一杯向き合って第一弾を成功させたい。今はその思いで頑張っております。
設楽:第一弾から関わらせていただくことを本当に光栄に思っています。この物語がこれから大きくなっていく様子をファンの方たちと見守りながら、作り上げていくことができるんだと思うと非常にワクワクします。この作品の世界観、すごくカッコ良くて僕は大好きなんですよ。脚本も面白いですし! より多くのみなさんにこの作品を知ってもらえるよう、頑張りたいと思います。
内田:第一弾のこの舞台次第で、今後このシリーズがどうなっていくかが大きく変わってくるので。一人でも多くの人に知っていただき、観て楽しんでもらい、次を期待してもらえるようなものを届けられたらと思っています。
役と寄り添い、共に成長する「この先もずっと演じていけるように」
――出演するみなさんもすでに脚本を読まれたそうですね。それぞれの役への意気込みはいかがですか?
高本:阿佐美煉は真っ直ぐな人柄で、他人のことをすぐに信頼するようないかにも熱い男なんです。そういうところを丁寧に演じていけたらと思います。(作中には)そんな中にも抱えている人としての葛藤や、これまでの過去、そして未来も描かれているので、阿佐美煉としての人生を「COLOR CROW」の世界観の中で大切にし、僕自身もこの役と寄り添い、共に成長できればと考えています。
設楽:乃木杏莉くんはいい意味で自分とかけ離れているんですけど、だからこその面白さがあって。これからどう向き合っていくのかが楽しみです。僕は黄色が好きで、(乃木杏莉は)黄色い竜巻を出す技を持っているそうなんですよ。あと、辛い食べ物が苦手……ここも僕といっしょですね(笑)。
内田:いっしょのところもあるんだ(笑)。
設楽:共通点はあるんですけど、内面がまったく違うので、みなさんの目にどう映るかが楽しみなんです。
――乃木杏莉は冷静なキャラクターとして描かれていますけど、設楽さん自身はそうではない、ということでしょうか。
設楽:そうですね、あはは。僕は非常にハイテンションなので!(笑)
内田:僕が演じるのは椿泰親という役です。 クロウが所属する組織の司令官ということで、彼らがどのように成長していくかを見守るような立ち位置になると思います。役と同じく、稽古場の段階からそのような目線で、みんなを温かく見守っていけたらと思っています。