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寺田友哉×中本大賀インタビュー ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs四天宝寺 「毎公演ごとに進化する姿をお見せしたい」(前編)

INTERVIEW

2026年1月31日(土)より東京・パルテノン多摩 大ホールを皮切りに、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs四天宝寺が上演中。

全国大会を勝ち進み、ついに準決勝まで上り詰めた青学(せいがく)と、大阪からやってきた「勝ったモン勝ち」をスローガンに掲げる四天宝寺との熱戦が描かれます。

THEATER GIRLは、青学(せいがく)、四天宝寺でそれぞれキャプテンを務める、手塚国光役の寺田友哉さんと白石蔵ノ介役の中本大賀さんにインタビュー。前編では、出演が決まったときのお気持ちや役柄の印象、本作で注目してほしいポイントや初共演となるお二人にお互いの印象についてもお聞きしました。

テニミュは「ずっと憧れの存在だった」

中本:テニミュは、俳優や役者を志す人なら一度は出演したいと思う、本当に大きな作品だと思っています。僕自身、これまで実際に観劇もしてきましたし、ずっと憧れの存在だったので、出演が決まったと聞いたときは本当に驚きましたし、純粋にうれしかったです。

さらに、白石蔵ノ介という役自体も、「いつか演じてみたい」と思っていたので、その役を任せていただけると知ったときは、喜びも非常に大きいものでした。

寺田:出演を重ねるごとに、個人としてもチームとしても、さまざまな経験を積ませていただいていると感じています。自分だけでなく、チーム全体も確実に成長していると思いますが、その中で大切にしているのは「進化を止めない」という意識です。

自分たちはまだ成長の途中にいて、決して完成形ではない。その姿勢を稽古の中でも大切にしていますし、それをお客さまに届けたいという思いで取り組んでいます。

寺田:人間的な部分も、俳優としての技術的な部分も含めて、少しずつではありますが成長している実感はあります。ゼロからのスタートだったので、まだ「1」とまでは言えませんが、0.5くらいにはなってきたのかな、と感じますね。

最初から遠い人物だとは感じていない

中本:白石蔵ノ介はオールラウンダーで、僕自身もこのお仕事を始めるときに「日本一のオールラウンダーになる」と公言してデビューしました。まだそこまで到達できてはいませんが、いずれは白石くんのような存在を目指したいと思っています。

そういう意味でも、白石くんは僕の理想を先に体現している人物です。そんな役を今、自分が演じられていることに、強いシンパシーを感じます。また、僕自身が大阪出身ということもあって、キャラクターの性格や空気感など、内面的な部分にも近いものを感じるので、その意味では、とても演じやすいです。

そして「エクスタシー」というフレーズにインパクトがあるので、印象に残りやすいと思います。お客さまやファンの皆さんも、そこに大きな期待を寄せていると思うので、その一言の中でどれだけ表現の幅を持たせられるかを、稽古の中でしっかり膨らませていきたいです。

寺田:僕は手塚国光という存在を、最初から遠い人物だとは感じていなくて。彼も一人の人間で、同じ中学生ですし、自分自身も通ってきた道があるので、そこに焦点を当てて演じてきました。

前回の全国大会 氷帝戦では「自分に打ち勝つ」というテーマがあり、その部分は自分自身とも重なるところがありました。今回の四天宝寺との準決勝でも、再び自分に打ち勝ち、次のステージへと進んでいく姿が描かれます。その点で、自分と重なる部分が多く、自然と気持ちも入りますし、強い覚悟を持って臨んでいます。

「期待を超えられる」という自信しかありません

中本:やっぱり“四天宝寺らしさ”ですね。四天宝寺には校歌のような楽曲があるのですが、歌詞や曲調はもちろん、振り付けも一目で分かるような“大阪感”が詰まっています。「なんでやねん」といったフレーズが入っていたりと、聴くだけでなく、視覚的にも楽しんでいただける楽曲になっているので注目してほしいです。

個人的な見どころとしては、やはり不二(周助)との試合です。原作ファンの方もテニミュファンの方も、かなり期待されている試合だと思います。僕自身、ラケットを触ったことがない状態からのスタートで、なおかつシングルス3として最初の試合を任されているので、ここでギアを上げないと後が続かないなという思いがあります。

試合中の音楽も含めて、全体の熱量をしっかり上げていきたいです。どれだけ期待を超えられるかが勝負だと思っていますし、そこもぜひ注目していただきたいポイントです。でも今はもう、「期待を超えられる」という自信しかありません。

中本:共通点で言うと、僕も左利きで、白石くんも左利きなんです。その点は白石くんと、より強くシンパシーを感じる部分だなと思います。

寺田:これまでは青学(せいがく)として、「与えられたものを丁寧にやる」という意識が強かったのですが、今はそれだけでなく、一つの役として、役同士の関係性や共通性を自分たちで解釈して、それを演技やダンスにつなげることにも取り組んでいます。

そうした部分で、知らず知らずのうちに成長していると感じる瞬間もあって、視線だけで意図が伝わるような場面が増えてきました。言葉を交わさなくても分かり合える感覚が、動きや歌、芝居の中に自然と表れてきていると思うので、そこに注目していただけたらうれしいです。

個人的な見どころとしては、やっぱりシングルス3の試合ですね。不二というキャラクターは普段とても冷静で、感情を大きく表に出すことは少ないのですが、今回は感情がはっきりと描かれる場面があります。その対戦相手が(中本)大賀くんで本当に良かったなと感じていますし、どんな試合になるのか、僕自身とても楽しみにしています。

今回初共演となるお二人。お互いの印象とは……!?

中本:「やっぱり部長だな」と素直に思いました。

寺田:本当ですか!?

中本:一緒に稽古をしている中で、演出家さんから「時間いる?」と聞かれたことがあったのですが、すぐに「5分ください」と言って、みんなを集めてコミュニケーションを取る姿がとても印象的でした。

僕自身、これまでリーダー的な立場を経験したことがなく、どちらかというとついていく側だったので、毎日本当に勉強させてもらっています。本人にはあまり言っていませんでしたが、いつもこっそり見ています(笑)。

寺田:まさか見られているとは思っていなかったです(笑)。むしろ僕の方が見ているくらいで。パフォーマンスも技術もすべてが高くて、「盗めるところは盗もう」という気持ちで見ていました。どちらかと言うと、すごい先輩を見ている感覚に近いですね。

それに、その技術を四天宝寺の部員たちに丁寧に教えている姿を見て、「かっこいいな」と思っていました。「さすが、白石だな」と。

中本:うれしいですね。

寺田:はい。

中本:僕はだいぶ見ていました(笑)。

心の芯から役になってきていると感じる

中本:正直に言うと、まだ自分が“部長らしい部長”をしっかりできていないので、分からない部分もあります。ただ、副部長の小石川健二郎役の(徳田)海人が、比嘉公演でテニミュボーイズとして出演していた経験があるので、稽古の流れや現場の雰囲気をよく理解してくれているんです。

僕がカバーしきれていないところをまとめてくれたり、自然とフォローに回ってくれたりしていて、本当に助けられています。他の四天宝寺キャストもみんな本当に真面目で、僕からすると学ばせてもらうことばかりです。

今回が初舞台というメンバーも多いのですが、毎回の稽古に必死に食らいつく姿勢や、事前準備をしっかりした上で稽古に臨んでいる様子を見ると、「最近こういう気持ちを忘れていたな」と気づかされることもあります。役に対してもとてもストイックで、刺激をもらう場面が多いですね。

四天宝寺は個性が際立つ学校なので、それぞれの個性を大切にしながら、普段の生活の中でもキャラクターを自然に落とし込んでいる印象があります。たとえば(金色)小春と(一氏)ユウジのコンビなら、稽古以外の場でも小春がボケてユウジがツッコむようなやり取りが自然に生まれていて、日常の中でも“四天宝寺らしさ”が感じられています。

十人十色で、それぞれが自分の役割を担いながらチームとして動いてくれているので、部長として至らない部分があっても本当に助けられていますし、しっかりまとまっているチームだなと感じます。

中本:自分自身、いろんなことができるとは思っていませんが、これまでに経験してきたことを、少しでも共有できたらいいなという気持ちはあります。そういう思いで、日々の稽古に向き合っています。

寺田:少し重なる部分もありますが、私生活の中でも役と乖離せず、それぞれが自分の役を一番に愛して行動しているということが、見ていてすごく伝わってきます。三作続けて取り組んできた中で、どんどん自分のキャラクターが好きになっているんだろうなと感じることが多いですね。

以前、それぞれの役について話し合ったことがあるのですが、「このキャラクターはこうするんじゃない?」と投げかけたら、「いや、自分はそう思わない」と返ってきて。誰一人として自分の考えを譲らなかったんです。

それだけ一人ひとりが、自分の役に対する考えや芯をしっかり持てているということだと思って、すごくうれしくなりました。なんとなく声を出せばそれらしく見える、という段階ではなく、心の芯から役になってきているんだなと感じています。それが最近の大きな発見ですね。

寺田:そうですね。もう「その人物になる」というところまで来ていると思います。

中本:とてもシンプルですが、やっぱり「青春」だと思います。大人になってから、スポーツを通してここまで熱くなれる作品って、なかなかないですよね。俳優という仕事は、どうしても一人で現場に入って、一人で戦うことが多くなりがちなので、誰かと一緒に駆け上がっていく感覚を味わえるのは、とても貴重だと思います。

僕自身、学生時代にいわゆる“青春”をしっかり味わえたわけではなかったので、「こういう青春を送れたらよかったな」と思いながら、今は大人になってから青春を体感しています。観ているときも、実際に演じているときも、その感覚を強く感じます。

寺田:これから先の役者人生はもちろん、普通の人生においても大切なことを学ばせていただいている場所だと感じています。大賀くんからも話がありましたが、チームとして一緒に進んでいくこと、一人じゃないという感覚を教えてもらえる場所だと思っています。

個人の中で完結することも大切ですが、他人と共有することで生まれるものがあるということを、テニミュを通して強く実感しています。また、スタッフの皆さんをはじめ、多くの方に支えられて舞台が成り立っている環境に身を置けていること自体が、とてもありがたいです。

「当たり前のことは何一つない」ということを教えてくれる存在が、このテニミュというカンパニーなのだと思います。

寺田:絶対に変わると思いますし、本当に貴重な経験になると感じています。

取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:髙橋 耀太

公演概要

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs四天宝寺

原 作: 許斐 剛『テニスの王子様』(集英社ジャンプコミックス刊)

脚本・作詞・演出:三浦 香

主 催:
東京・大阪公演:テニミュ製作委員会
岐阜公演:中京テレビ放送

共 催:岐阜公演:公益財団法人 土岐市文化振興事業団

協 賛:ファミリーマート

出 演:
<青学(せいがく)>
越前リョーマ役:竹内雄大、手塚国光役:寺田友哉、大石秀一郎役:藤本力翔、
不二周助役:橋本勇大、乾 貞治役:世良大雅、菊丸英二役:長嶺龍汰、
河村 隆役:坂上翔麻、桃城 武役:有岡歩斗、海堂 薫役:渡邊 樹、
堀尾聡史役:大山蓮斗、加藤勝郎役:加藤央睦、水野カツオ役:中川湊斗

<四天宝寺>
白石蔵ノ介役:中本大賀、小石川健二郎役:徳田海斗、千歳千里役:米山剛志、
金色小春役:串田真人、一氏ユウジ役:内藤将大、忍足謙也役:長谷川 幹、
石田 銀役:成海 亮、財前 光役:松岡拳紀介、遠山金太郎役:宮川元和、
渡邊オサム役:川隅美慎

<不動峰>
橘 桔平役:熊沢 学、神尾アキラ役:毎熊宏介、伊武深司役:土屋直武、
石田 鉄役:柊太朗、桜井雅也役:深澤悠斗、内村京介役:菊池颯人、
森 辰徳役:青海 伶

<山吹>
亜久津 仁役:益永拓弥

河村の父役:北代高士

<テニミュボーイズ>
岡村拓真、内藤大帆、山崎雄希

公演日程:
東京公演 2026年1月31日(土)~2月8日(日) パルテノン多摩 大ホール
岐阜公演 2026年2月13日(金)~2月15日(日)土岐市文化プラザ サンホール
大阪公演 2026年2月20日(金)~3月1日(日) SkyシアターMBS
東京凱旋公演 2026年3月7日(土)~3月15日(日) Kanadevia Hall

チケット料金:7,800円(全席指定/税込み)

チケット取扱い:イープラス/チケットぴあ/ローソンチケット

お問合せ :ネルケプランニング:https://www.nelke.co.jp/contact/

公式サイト:https://www.tennimu.com/
テニミュ・モバイル:https://sp.tennimu.jp/

THEATER GIRL編集部

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