• HOME
  • topic
  • REPORT
  • 岡田将生、倉科カナ、竪山隼太、麻実れい出演。『ガラスの動物園』フォトコール&取材会レポート!

岡田将生、倉科カナ、竪山隼太、麻実れい出演。『ガラスの動物園』フォトコール&取材会レポート!

REPORT

2021年12月12日(日)より日比谷・シアタークリエにて、『ガラスの動物園』が開幕する。

本作は1930年代、大恐慌下のアメリカに生きる家族を描いたテネシー・ウィリアムズの出世作にして、アメリカ文学の最高峰とも称される名作戯曲。1945年のブロードウェイ初演以降世界中で繰り返し上演され、のちの演劇・文学作品にも大きな影響を与えた。

演出を務めるのは上村聡史、出演には岡田将生、倉科カナ、竪山隼太、麻実れいと実力派の4名が顔をそろえた。

今回は、岡田将生、倉科カナ、竪山隼太、麻実れいが登壇した取材会の様子をレポートする。

取材会レポート

初日に向けた現在の心境について、岡田は「1ヶ月半弱、この4人で物語を紡いでやってきたが、やっと初日を迎えられた。お客様が入ってこの劇は完成すると思いながらやっていたのでやっとここまで来たかという気持ち。感染対策にも気を付けながらみんなで作ってきたので純粋に嬉しい」と語った。

麻実は、「非常に長台詞が続くので、箇所箇所にアクセントを付けてもらえるよう演出の上村にお願いした。『炎 アンサンディ』『森 フォレ』から始まりここまで至ったが、この作品は私にとっては本当に手ごわい。豊かな作品なので何とか4人で大千穐楽を幸せの中で迎えたい」と真摯に話した。

続いて倉科は「テネシー・ウィリアムズはとても好きな戯曲家。シェイクスピアやチェーホフに比べるとあまり上演される機会は少ない中、今回ローラいう役をオファーしていただいて本当に感謝している。ただ、憧れの作品だからこそ作品をぶち壊してしまうのではないかと押し潰されそうになるところもあるが、このキャストと上村さんの演出、このシアタークリエで今回もスタッフの方々と一生懸命作品を紡いでいけたら。プレッシャーもあるが、日々舞台の上に立てることを楽しみながら作品に取り組みたい」と意気込みを述べた。

竪山は会見に慣れていないと恐縮しながらも「テネシー・ウィリアムズは本当に大好きで、初めて見たのは中学生ぐらいだったが、その時に本当に素晴らしい芝居だと感じ、いつか自分もやってみたいとずっと思っていた。なかなか出会う機会がない作品だろうと思っていたが、今回お話をいただけて本当に嬉しい。上村さんからアドバイスをいただいたり、稽古で闘っている仲間を見て、自分も頑張らないとと思いながら取り組んでいた」と熱く話した。

定期的に舞台に立っているが、舞台に立つということはどういう意味合いがあるのか? という質問に岡田は「初舞台が蜷川(幸雄)さんで、蜷川さんから「舞台に立ち続けなさい」と言われたので、その言葉の通り今舞台をやらせていただいている。自分自身も舞台に対してすごく敬意もありながら、自分を試す場所でもあるので、日々みんなでつくってきた作品を100%の状態で観ていただくために一生懸命稽古をしている。皆さんとの作品作りは本当に楽しい時間」と語った。

写真提供/東宝演劇部

その後は、今回が初共演となる岡田と倉科にそれぞれの印象について問う場面も。

岡田は「カナ様は本当に素敵な女優さん。今回ローラという役はとても繊細で、でもチャーミングな部分もあって、そこをすごく絶妙に演じているのをずっと稽古から見ていたので本当に素晴らしい」と絶賛した。

写真提供/東宝演劇部

倉科も岡田について「すごくお芝居に誠実な方という印象があったが、実際にそうで、きっと見えないところですごく努力なさってるんだろうと思う。この作品は少し物悲しいところがあるが、岡田さんの人柄がとても穏やかで温かい方なので世界観が浸透しているような感じがある。トム役が岡田さんでよかった」と信頼を寄せた。

写真提供/東宝演劇部

カナ様という呼び名はどこから来たのかという質問に対して岡田は「演出の上村さんからダメ出しのときに突然生まれたあだ名。敬意を込めてカナ様と、カンパニー共々言わせていただいている」と経緯を話した。

写真提供/東宝演劇部

最後に改めて本作への意気込みについて岡田は「不朽の名作と言われたこの『ガラスの動物園』を楽しみに待っている方々がたくさんいると思う。たくさんの方々が演劇をやられている中で、僕たち4人で作る『ガラスの動物園』はとても優しい空間になると思う。もちろん悲劇的なことはあるが、希望がある作品だと思うのでぜひたくさんの方々に観ていただきたい」と語り、取材会を締めくくった。

写真提供/東宝演劇部
写真提供/東宝演劇部
写真提供/東宝演劇部
写真提供/東宝演劇部
写真提供/東宝演劇部
写真提供/東宝演劇部

文:THEATER GIRL編集部

公演概要

『ガラスの動物園』

作:テネシー・ウィリアムズ
翻訳:小田島雄志
演出:上村聡史

出演:
岡田将生、倉科カナ、竪山隼太、麻実れい

【東京公演】
2021年12月12日(日)~30日(木)
日比谷・シアタークリエ

【福岡公演】
2022年1月6日(木)~1月12日(水)
博多座

【愛知公演】
2022年1月14日(金)~1月16日(日)
日本特殊陶業市民会館ビレッジホール

【大阪公演】
2022年1月20日(木)~1月23日(日)
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

公式サイト:https://www.tohostage.com/glass-menagerie/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

プロフィール

PICK UP

関連記事一覧