岩本照（Snow Man）主演。ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」フォトコール＆取材会レポート！

2022.08.10

REPORT

8月11日より東京国際フォーラムホールCにて、ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」が上演される。

本作は、1980年に出版されたフランク・W・アバグネイル・Jr著の自伝小説『世界をだました男』をもとに製作された映画のミュージカル版。映画はスティーヴン・スピルバーグが監督し、主役の天才詐欺師をレオナルド・ディカプリオが、彼を追うFBI捜査官をトム・ハンクスが演じた。ミュージカルは、2009年7月にシアトルにて初演。その後2011年にブロードウェイに進出。同年のトニー賞ではノーバート・レオ・バッツが主演男優賞を受賞し、ミュージカル作品賞をはじめ計3部門にノミネートされるなど、高い評価を得ている。

今回、主役の天才詐欺師フランク・ジュニアを演じるのは Snow Manの岩本照。Snow Manのリーダーとしてグループを牽引し、最近では映画やバラエティでも活躍し、満を持してブロードウェイ・ミュージカルに初挑戦する。天才詐欺師を追うFBI捜査官カールを演じるのは、日本のドラマ・映画に加えて、近年は舞台でも存在感を発揮する吉田栄作。そして、ヒロインのブレンダを演じるのは、AKB48卒業後に女優としてますます活躍の幅を広げる横山由依。他にも岸祐二、春野寿美礼、生田智子、阿部裕といったミュージカル界の実力者も揃った。

今回は、岩本照・吉田栄作・横山由依が登壇した取材会とフォトコールの様子をレポート！

取材会レポート

初日を迎えるにあたって今の気持ちを聞かれると、岩本は「ドキドキワクワクっていう感じです。カンパニーの皆さんとお会いしてから、このステージに立つまですごいスピードで駆け抜けてきた気がするので。その中で培った絆を感じながら、お客さんを楽しませたいなっていう想いです。今回ご縁やいろんな人の支えがあって、ミュージカルの主演を初めてやらせていただける機会が20代のうちに来たことが本当に嬉しかったです。Snow Manのメンバーと踊るのとは全然違って、振付を考えなくていいので歌と踊りに専念できています（笑）」と語った。

続けて、横山は「楽しみです。ここまで来られたっていうのが本当に幸せですし、早くみなさんに観ていただきたいという気持ちです。素敵なカンパニーだなっていうのを今の時点で感じていて、ここからさらに深まっていくのかな、とすごくワクワクします。岩本君はブロードウェイミュージカルの主演は初めてと仰っていましたけど、ドキドキしていた私にも優しく声をかけてくれて、座長として引っ張ってくれている姿を見て「私も自分にできることを精一杯やって、お客様にしっかりとお届けできたらな」と気持ちが引き締まった感じがします」と話した。

その隣で下を向く様子を見せた岩本は「照れていますか？」と聞かれると「ちょっとだけ……」と口元を緩ませた。

吉田は「コロナもなかなか終息しないし、毎日暑い日が続いていますけど、感染対策もしながら日々積み重ねてきたので無事に開幕できることを祈っています。そして、そこから東京30回と大阪10回ありますが、無事に終わるのを応援していただければと思います」と述べた。

また、座長・岩本の印象について、横山は「すごくパワフルな方だなっていう印象があります。全方向からエネルギーが出ている感じがして、いつ気を抜いているんだろうなって。間近で仕事に取り組む姿勢をさせていただいて、すごく刺激をいただいています。優しくて、乳酸菌飲料みたいなのを毎日配ってくれるんです。2人でのデュエットもすごく楽しいです。稽古初日に初めて歌の練習をして、岩本君の声はすごく安心感があるなと思いましたし、稽古をしていてもすごくやりやすいです。」と岩本に微笑みかける。

一方で、吉田も「めちゃくちゃ男くさいです。座長としても頼りがいがあるし、カンパニー全員のこと考えてくれたりとか、差し入れに冷たいタピオカをくれたりとか（笑）。僕たちは役でだんだんと親友になっていく仲なので、岩本君で良かったなって思いますね。本当は、今の状況じゃなければ飲みに行ったりもしたかったんですけどね」と岩本を頼りにしている様子。

岩本も「由依ちゃんはすごく気さくな方で優しさの塊っていうか。チョコをくれたりして……。吉田さんは人生の先輩でもありますし、栄作さんの経験や話すこと全部かっこいいんです。刺激になりますし、ノウハウやオーラなど盗めるところは盗ませていただきたいです」と2人に視線を向ける。

Snow Manのメンバーについては「観に来てくれるとは思うんですけどね、分かりません！　恥ずかしいので自分から観に来てとは言わないんじゃないかな。意識しちゃうのでこっそり観に来てほしいですね（笑）」と話した。

天才詐欺師という役について聞かれると「作品のなかで、嘘をついて騙していろんな人間になりすますスピードが速いので、頭で考えてしまうと難しいなというのは感じました。でも1つの作品でいろんな役をやらせてもらうのは、ある意味アイドルとしていろんな役をやらせていただくのにちょっと近いものがあるのかなと考えていました。ちょっと前には消防士もやらせていただきましたし。言葉の言い回しやいろんな人の話し方・身振り手振りをアンテナとして張ってみて、この役はこの人っぽくやった方がいいかなとか自分の中で試行錯誤しながらやりました。誰を参考にしたかは内緒です（笑）。でも、嘘をつくのは苦手なので詐欺師は向いていないと思います」と自身について語った。

最後に作品を楽しみにしている方々へ、吉田は「コロナの感染も続いてますし、毎日暑いですし、そんな中で来ていただくお客さんに鮮やかでパワフルな作品を観ていただいて、元気になってお帰りいただければと思います。映画は20年前なんですけど、あくまでこれはミュージカルバージョンですし、ジャパニーズバージョンなので。映画と違う部分も見どころです。ぜひご期待ください」と、横山は「明日何があるかわからないような世の中で、この作品を観たいと思って足を運んでくださる皆様には、心を込めて丁寧にお届けできたらなと思います。皆様の明日からが楽しいなとかちょっと頑張ろうかなとか、そういう気持ちになって帰っていただけるように全員で力を合わせてやっていきたいと思いますので、ぜひ気を付けておこしてください」とメッセ―ジを送った。

そして「1人1人が協力しないとできない作品だなって感じましたし、それは観に来てくださるお客さんもそうです。気を引けない状況が続いてますので、何より体調第一に。見終わった瞬間からその人の人生が鮮やかになるような作品なので、そこは嘘じゃないので（笑）。自分が出ていないシーンもかっこいいなとか出たかったなって思っています。1つに絞るっていうよりもどのシーン・どの人を切り取ってもお客さんにはいろんな形で刺さるので、全部が見どころですね。僕1人でも学生とかドクターとかいろんな役をやるので、観終わった人にどの役が好きでしたかと質問したいです。僕は意外と医者が好きなんですけど、それぞれのキャラクターが印象に残ってもらえたら嬉しいですね。楽しみに、ぜひ劇場まで足を運んでほしいなと思います」という岩本からのメッセージで取材会は終了した。