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石丸幹二、柿澤勇人、笹本玲奈、真彩希帆、Dream Ami、桜井玲香ら出演。ミュージカル『ジキル&ハイド』製作発表会見レポート!

REPORT

2023年3月11日(土)から、東京国際フォーラムホールCにて、ミュージカル『ジキル&ハイド』が開幕する。

2001年から幾度となく上演を重ねてきた本作。10年以上にわたって主演を務めてきた石丸幹二は、今回が最後の出演となる。石丸が演じる “ジキル&ハイド”は、今回からWキャストとして、ストレートプレイからミュージカルまで幅広く活躍する柿澤勇人が参加。ジキルとハイドの間で揺れ動く娼婦のルーシー役は、前回から同役を務め話題を呼んだ笹本玲奈と、抜群の歌唱力を誇る元 宝塚歌劇団雪組トップ娘役の真彩希帆が務め、ジキルの婚約者・エマ役には、今回がグランドミュージカル初出演のDream Ami、乃木坂46卒業後も多くのミュージカルで好演を見せる桜井玲香がそれぞれWキャストで名を連ねる。

さらに、ジキルの親友でストーリーテラーとなる弁護士・アターソン役には石井一孝と上川一哉(Wキャスト)、エマに想いを寄せるストライド役には畠中洋、エマの父親で病院の理事であるダンヴァース卿には栗原英雄が出演する。

今回は、演出・山田和也、石丸幹二、柿澤勇人、笹本玲奈、真彩希帆、Dream Ami、桜井玲香、石井一孝、上川一哉、畠中洋、栗原英雄が登壇した製作発表記者会見のコメントをお届けする。

会見は、同作の名ナンバー『時が来た』の歌唱からスタート。主演の石丸と柿澤がデュエットするスペシャルバージョンとして披露し、二人の力強い歌声が会場には響き渡った。

2012年・2016年・2018年にわたって主演を務め、今回2023年の公演で有終の美を飾る石丸は本作について「インパクトのある作品で、この役をやるにあたっては非常に体力が必要だということを思い出しました。カッキー(柿澤)に負けないように、私も体力を付けて臨みたいと思っています」とコメントした。

今回新たにタイトルロールの“ジキル&ハイド”を演じる柿澤は、「日本を誇る大スターたちがやる役だと思って今まで観ていたので、まさかこんな若造の僕がやれるとは思っていませんでした」と出演が決まったことへの驚きを告白し、「若輩者なりに一生懸命がむしゃらに稽古をして、皆さんに刺激を受けながら、石丸さんの素敵なところ、良いところをたくさん勉強したいと思っています。新しい『ジキル&ハイド』を作れるように頑張ります」と、気合い十分。

演出を務める山田は、二人の“ジキル&ハイド”について、「お二人とも、期待以上のものを見せてくださる方々。体力の続く限り、表現の果てまで行っていただけると嬉しいです」と話し、2012年から本作4回目のタッグを組む石丸には「いかに石丸さんのセクシーさをお客さまに伝えられるか、スタッフでいつも頭を悩ませています。今回は『ジキル&ハイド』史上、最もエロティックにやってもらえたらいいなと思っています」と期待を寄せた。それに対し、石丸は「どこまでも探求できる作品なんですよね。私も歳を重ねて、愛を重ねてきて、今の年齢だからできる若い役へのアプローチに光を当てながら、ちょっと透かし絵的なエロティックさを魅せられたらどうでしょうか(笑)」と笑いを誘った。

続けて柿澤に対して、山田は「ご一緒するのが初めてなので、柿澤さんのエロティックさがどこに潜んでいるのかまだ分からないんですよね(笑)。この作品は、日常の世界では見えないようなところが見えてくるのが魅力でもあるので、怪しさや狂気、エロティック、欲望といったところがどう見えてくると面白いかな、と期待しています」と語った。

稽古前に楽しみにしていることについて、ルーシー役を務める笹本は「コロナ禍で共演者の方とコミュニケーションを取る機会がとても少なくなってしまいました。でも、こういう作品だからこそ、信頼関係を大切にできるよう、共演者の皆さんとコミュニケーションが取れるのを楽しみにしています」と話し、「カッキーとは現在公演中のミュージカル『東京ラブストーリー』で共演しているのですが、『ジキル&ハイド』とは全く違う役どころなので、一体どうやって表現するんだろうと本当に楽しみです」とほほ笑んだ。

同じく、ルーシー役の真彩は、フランク・ワイルドホーンが手がける楽曲について「宝塚歌劇団在団中に楽曲を提供していただいたことがあって、エネルギーがものすごく必要な歌が多い印象です。チャレンジすることがたくさんあると思うので、そこは大先輩方にも稽古場からアドバイスをいただけるのではないかと思うと非常に楽しみです」と笑顔を見せた。それに対し石丸が「フランクから『肉食獣になれ』って言われたよ」と肉を食べるよう勧めると、「どうしよう、野菜が好きなタイプなんですが(笑)。でも筋肉が必要だと思うので、お肉も食べたいと思います」と茶目っ気あふれる笑顔を返した。

ジキルの婚約者・エマ役を演じるDream Amiは「右も左も分からない状態。正直ここに自分が座らせていただいているのも上の空で、校外学習に来たような気分です。自分がきちんと演じられるか不安に思うところもありますが、その分とても心強い皆さまに囲まれているので、ご迷惑をおかけしないよう真摯に向き合います」と抱負を語り、桜井は「ただただ楽しみたいです。重厚で大変なストーリーですが、先ほど皆さんと控室でご一緒したときに、楽しい会話ができたので心が和みました。その気持ちを継続して、苦しみながらも楽しむ気持ちを大事にできたら、それだけで私はハッピーです」とコメント。

もともと本作のファンで念願の出演が叶ったという弁護士・アターソン役の石井は「昨日も石丸さんバージョンの『ジキル&ハイド』のサウンドトラックを聞いていました。改めてなんて良い曲だろう、と。僕はフランクさんの楽曲が大好き。ロマンティックでヒットポテンシャルの高いキャッチーな曲を書く彼が、本作ではミステリアスでダークでエロティックで大人っぽい楽曲を手がけているので、それに浸りたいです」と笑顔を見せ、同役を演じる上川は「歴史がとても長い作品なので、諸先輩方からいろんな話を聞きながら、新たな『ジキル&ハイド』を作っていけたらというのが一番にあります。全力を出すのみで、頑張ります!」と語った。

今回で4回目の出演となるストライド役・畠中は「前回とはまた違うアプローチをしていきたい。今回はメインキャストが全員Wキャストなので、同じ芝居をしたくないです。相手の目を見て空気を感じて台詞を聞いて、そのときに役を通して感じたことを表現していけたらいいなと思います」と意欲を見せ、ダンヴァース卿を演じる栗原は「まだ始まっていないので、今のところ課題は全部です。ただこの時代に生きた人々を全員が生々しくリアルに演じれば、なぜジキルがそういう行動をしてしまったのかが浮き彫りになっていくので、より私たちも頑張っていければと思います」と語った。

ともに劇団四季出身で、2007年に退団した石丸と同年に入団した柿澤。在団中に石丸を見かけた柿澤は「石丸さんって『本当にいらっしゃるんだ」と思いましたね。『おはようございます』と挨拶したら、にこっと笑顔を返してくださって。めちゃくちゃかっこよくて優しい人だなと僕の中ではもうずっと憧れの存在でした。当時はこうやって石丸さんと同じ役をできるなんてもちろん思っていないですし、そのときの自分に『お前頑張ったな』と言ってあげたいです(笑)。でも頑張るのはこれからですね」と感慨深げに語った。

一方、石丸は「柿澤くんのことは当時から聞いていました。『期待の星が入ってきたよ』と伺っていて、どんな人なんだろうと注目していました」と回顧し、「数々のキャラクターを演じ、目まぐるしい活躍をされ、そして今ここにやってきて同じ役を一緒にすることになっています。僕にないものをたくさん持っている柿澤勇人というまた新たな『ジキル&ハイド』が煌めくと思いますので、期待していてください」と締めくくった。

文・撮影:矢内あや

公演概要

ミュージカル 『ジキル&ハイド』

【東京公演】
2023 年 3 月 11 日(土)~28 日(火)
会場:東京国際フォーラム ホール C

【愛知公演】
2023 年 4 月 8 日(土)17 時・9 日(日)12 時
会場:愛知県芸術劇場 大ホール

【山形公演】
2023 年 4 月 15 日(土)13 時・16 日(日)13 時
会場やまぎん県民ホール

【大阪公演】
2023 年 4 月 20 日(木)~23 日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール

原作:R.L.スティーヴンソン
音楽:フランク・ワイルドホーン
脚本・詞:レスリー・ブリカッス
演出:山田和也
上演台本・詞:髙平哲郎

出演 ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド(ダブルキャスト) 石丸幹二 柿澤勇人
ルーシー・ハリス(ダブルキャスト) 笹本玲奈 真彩希帆
エマ・カルー(ダブルキャスト) Dream Ami 桜井玲香
ジョン・アターソン(ダブルキャスト) 石井一孝 上川一哉
サイモン・ストライド 畠中 洋
執事プール 佐藤 誓
ダンヴァース・カルー卿 栗原英雄

宮川 浩 川口竜也 伊藤俊彦 松之木天辺 塩田朋子

麻田キョウヤ 岡 施孜 上條 駿 川島大典
彩橋みゆ 真記子 町屋美咲 松永トモカ 三木麻衣子 玲実くれあ (五十音順)
スウィング:川口大地、舩山智香子

企画製作 東宝/ホリプロ

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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