浜中文一、室龍太、矢島舞美ら出演。朗読劇『リクエストをよろしく』ゲネプロ＆取材会レポート！

2021.12.03

REPORT

朗読劇『リクエストをよろしく』が12月3日（金）から東京・シアター1010にて開幕する。

原作は2014年から2019年まで「FEEL YOUNG」（祥伝社）で連載され、第9回ananマンガ大賞で準大賞を受賞した河内遙の漫画『リクエストをよろしく』。

ラジオ局を舞台に、室龍太が演じる売れない芸人・朝日屋颯太と、浜中文一が演じる颯太の元相方でラジオ放送作家の水無月2人の成長物語を描く。二人を裏で支える美人ディレクター・雪室に矢島舞美、音響スタッフ・松戸にWキャストで岩崎諒太、岡田雄樹、ラジオ番組で颯太と共演する毒舌アイドル・チーコに速瀬愛、颯太のバイト先の同僚・佐々木に小泉萌香など個性あふれるキャストがそろう。

今回は、浜中文一、室龍太、矢島舞美が登壇した取材会とゲネプロの様子をお届けする。

取材会レポート

意外にも朗読劇への出演は初めてだという浜中は、本公演について「僕が思っていた朗読劇とはちょっと違いました。じっとすることがあまりなくて、結構動いていますね。その段取りを覚えるのに必死でした」と話す。さらに「朗読劇というよりは、『朗読アクション大作』みたいな（笑）。それくらい動いてると思います」と笑いを誘った。

一方、室は朗読劇に参加するのは3回目。そんな室も「脚本・演出の村上大樹さんに朗読劇の概念を壊していただきました。この作品は『朗読活劇』です！」と自信満々にアピール。

矢島も「朗読と舞台の間という印象です。セットも豪華で、朗読劇だと思って来られた方はびっくりすると思います」と語った。

共演は7年ぶりになる浜中と室。お互いの変化したところについて聞かれると、室は「文一くんは人とよく喋るようになりました（笑）。前に共演したときは、共演者の方から『人見知りであまり喋らない』と聞いていましたが、今回は自ら進んで話している姿を見てすごいなと思いました」と回答し、浜中は「昔よりお調子者になった感じがします（笑）。龍太も人見知りな部分があるけれど、そういう面では明るくなったなと思います」と笑いを交えながら語った。

劇中では二人が漫才をしたり、水無月が颯太に無茶振りをしたりするシーンも。さらに、アドリブを盛り込んでいるということで、そこにも注目だ。

矢島が演じる雪室は、浜中・室が演じる颯太と水無月の元お笑いコンビ「コールタール」のファンという設定だが、二人の印象について「どんなときも一緒にいて、本当に仲がいいなと思います。現場に入るときも一緒に『おはようございます』と来て、終わったときも一緒に帰っていて。一緒にいない時間があるの？　と思うくらいです（笑）」と明かす。それに対し、浜中は「今だけです！　この『リクエストをよろしく』の期間中だけ！」と恥ずかしそうに笑い、室は「ちょっと待ってくださいよ（笑）！　なんなら電車の時間とかも僕が調べて送っていました！　電車でも席が空いていたら一緒に座っていましたし」と、浜中にツッコミを入れながら二人の仲のよさをアピールした。

12月の公演ということで、出演者らに今年一年を表す漢字を問う場面も。矢島は「『動』という漢字です。去年できなかったことが、ここ最近は少し動きやすくなって。ようやく動き出したなという感じがしますね」とコロナ禍を振り返った。

室は『声』という漢字を挙げ、「コロナ禍でお客さんの笑い声があまり聞けなかったので。来年はもっとそういう声が聞けたらいいなと期待も込めて」とほほ笑んだ。

浜中は「演じるの『演』です。改めて、僕がやりたいことは演じることなんだと再確認できた一年でした。演じている時間、お客さまと触れ合える時間がとても幸せだと改めて実感しました」と語った。

最後に3日（金）から開幕する本公演について、浜中は「今年もいろんなことがありまして、これからもどうなるかは分かりませんけれども、今年の締めくくりとして劇場に足を運んでいただけましたら。舞台を久しぶりに観る方もいらっしゃるかと思いますが、思いっきり楽しんでゆっくりとご覧になってください」と締めくくった。