石丸幹二、井上芳雄、安蘭けいが夢の共演。ミュージカル『ラグタイム』上演決定!
2023年9月に日生劇場にてミュージカル『ラグタイム』の上演が決定した。
物語は 20 世紀初頭のニューヨーク。アメリカの移民の約 9 割がやってきたといわれる激動の時代。ユダヤ人、黒人、白人。それぞれのルーツをもつ3つの家族が固い絆で結ばれ、差別や偏見に満ちた世界を変えていこうとする―というストーリー。
娘のためにラトビアから移民としてアメリカにやってきたユダヤ人ターテ役を石丸幹二、新しい音楽“ラグタイム”を奏で、新時代の到来を目指す黒人ピアニスト、コールハウス・ウォーカー・Jr.役を井上芳雄、正義感にあふれ人種の偏見を持たない、裕福な白人家庭の母親マザー役を安蘭けいが務める。
現代日本ミュージカル界における「BEST=最高」と呼ぶに相応しい 3 人が、ミュージカル『ラグタイム』において、夢の共演を果たす。そして、 今、次回作が最も待望される演出家 藤田俊太郎が本作の日本初演の演出に挑む。
この度、石丸幹二、井上芳雄、安蘭けい、演出の藤田俊太郎 よりそれぞれコメントが寄せられた。
石丸は、「ブロードウェイの初演を観た時の、深い衝撃は忘れられないですね。うねるような物語の壮大さ、そして、多彩なメロディーが飛び交う音楽の豊かさ。 楽曲のひとつひとつが持つ強烈なエネルギーに打ちのめされ、音楽的に難しい曲が多いからこそ、「挑みがいがある、歌ってみたい!」と願いました。 今回、井上芳雄さん、安蘭けいさんをはじめとする心強い仲間たちと共に、異なるバックグラウンドの者たちがひと所に共存する難しさ、大切さを描いていきます。演出は、藤田俊太郎さん。15 年ほど前、蜷川幸雄さん演出の『コースト・オブ・ユートピア』で演出スタッフ時代の彼とご一緒していたはず。その後、演出家として高い評価を得ている藤田さん、再会が楽しみです」と
井上は「ブロードウェイミュージカルのあの傑作を、遂に日本でもやるのか!という、興奮と喜びがありました。『ラグタイム』は人種や歴史など、アメリカという国を体現している作品だと思います。音楽も、アメリカのいろんな面が感じられて魅力的です。石丸さんは大学の同じ門下の大先輩なのですが、作品でご一緒させて頂くのは初めてなので、それが何より嬉しいです。安蘭さんともミュージカルでの共演は初めてなので、ワクワクしています。演出の藤田さんとは、『ラヴ・レターズ』以来で、ミュージカルでご一緒するのは初めてです。丁寧にこだわって作品作りをされる印象があるので、楽しみしかないです」と
安蘭は「人種差別や階級差別を描いたストーリーと、ラグタイムという軽やかな曲調との違い、ギャップがとても興味深いと思いました。石丸さんとは 3 作目の共演です。役に対して真摯に向き合っている姿はとても尊敬できますし、舞台人としてもとても信頼している石丸さんと、また一緒に作品を創れる事がとても嬉しく光栄です。井上くんとは 2 作目ですが、前回はミュージカルではなかったので今回初共演のような感覚で、とても楽しみです。藤田さんとは、蜷川幸雄さん演出の『アントニーとクレオパトラ』に出演させて頂いた時に演出助手をしておられて、 演出家としてデビューされてから何作か観させて頂いていますが、藤田さんの演出はどこか蜷川イズムのようなものを私は感じてしまいます。今回初めて演出を受けるのがとても楽しみです」と
演出の藤田は「世界中で上演を重ね、各国の劇場で大きな感動を与え続ける傑作ミュージカルの日本初演を演出できることに心から幸せを感じています。日本のミュージカルに力を尽くし、輝き続ける石丸幹二さん、井上芳雄さん、安蘭けいさんを心から尊敬しています。舞台の設定である 20 世紀初頭アメリカ合衆国へと一緒に旅立ち、共に強く生きたいと思います」とそれぞれコメントを寄せた。
公演概要
ミュージカル『ラグタイム』
脚本:テレンス・マクナリー 歌詞:リン・アレンズ 音楽:スティーヴン・フラハティ
演出:藤田俊太郎
出演:石丸幹二、井上芳雄、安蘭けい 他
日生劇場 2023年9月上演