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地球ゴージャス三十周年記念公演『儚き光のラプソディ』開幕!「微力ではありますが、お客様を幸せにすることに全力を尽くしています」

REPORT

2024年4月28日(日)、明治座にてDaiwa House Special 地球ゴージャス三十周年記念公演『儚き光のラプソディ』が開幕する。

本作は、岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット「地球ゴージャス」の6年ぶりとなる新作。岸谷が脚本を手がけ、不安定な世界情勢や長引く感染症など、不確かな今を生きる人々の足元を照らす一筋の光となるべく生まれた物語だ。

主要キャストには、中川大志をはじめ、風間俊介、鈴木福、三浦涼介、佐奈宏紀、保坂知寿ら多ジャンルで活躍中の面々が揃い、風間と保坂以外は地球ゴージャス初参加という新鮮な顔ぶれとなった。

初日前会見には、風間、鈴木、三浦、佐奈、保坂と、作・演出・出演の岸谷五朗、演出補・出演の寺脇康文が登壇し、開幕直前の心境や意気込みを語った。

中川は、「岸谷さんが作り上げた脚本をみんなで少しずつ少しずつ形作っていく作業で、本当に充実していました」と稽古の日々を振り返りつつ、「どの作品もそうですが、お客さんに初めて届く瞬間というのは、楽しみでもあり怖くもあります。地球ゴージャスに参加させてもらっているのだなと、毎日ふとしたときに実感するのですが、今日もこうして会見に立たせていただき、いよいよ始まるなと改めて実感しています。精一杯、大阪(公演)まで駆け抜けたいと思います」と、地球ゴージャス初参加への喜びあふれるコメントを。

地球ゴージャス10周年公演、20周年公演に出演し、記念公演には欠かせない存在となっている風間は、「30周年で守りに入らずにここまで攻めるか! という舞台になっています。新たなことに挑戦するチャレンジングな作品だからこそ、舞台稽古はワクワクのお祭り騒ぎでした。お客様にも、今まで見たことのない演劇、感覚と、いろんなものを感じていただけると思います」と、長い間、地球ゴージャスを見てきたからこその言葉を紡いだ。

鈴木は、「みなさんで本読みをした日からここまで本当にあっという間で、毎日楽しくて、どんな作品になるのだろうとワクワクしていたら、いつの間にかこの日が来ていました。明治座に幟が立っているのを見て、本当にこの舞台に立つんだな、ここでみんなと一緒にできるんだなと、すごくワクワクしています。自分としてはまだまだ成長したい部分はありましたが、この2カ月間(稽古で)やってきたことがしっかりと実を結んでいる感覚があるので。岸谷さん、寺脇さんをはじめ周りのみなさんに感謝しつつ、全力でこの作品を届けられたらうれしいです。精一杯がんばります!」とフレッシュな笑顔を見せる。

三浦は、「地球ゴージャス30周年、そして明治座という由緒あるステージに立てることを心よりうれしく思います。精一杯努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします」と言葉は少ないながらも、熱量を秘めた口調で語った。

佐奈は、「地球ゴージャス30周年という記念すべき舞台に、大尊敬するみなさまと一緒に立てることを本当に奇跡のように感じています。観にきてくださるお客様にもこの舞台が奇跡の出会いだと感じてもらえるように、精一杯この舞台の持つ力をお届けしたいなと思います」と、力強く意気込みを述べた。

地球ゴージャスに参加するのは3年ぶりとなる保坂は、「地球ゴージャスのお稽古は普通の舞台より長めなのですが、本当にあっという間でした。仲間感や一体感があり、オリジナルを作り上げるという情熱やみんなの思いがそう感じさせてくれたのかなと。五朗さんの書かれた本にはたくさんのメッセージが込められていて、いろんなものを投げかけていく舞台になると思います。たくさんのものを受けとっていただけるように私たちもがんばります」と、溢れ出す情熱を言葉にした。

続いて、記者からの「稽古中に発見した共演者の意外な一面は?」という質問に、鈴木が「風間さんの体が硬い」と回答。「でも、ちょっとだけ柔らかくなったよ」という風間に、キャスト陣から「ちょっと前に出ようか」という言葉が飛ぶ。風間が前屈をしてみせるものの、床に手がつかない姿に、岸谷は「地球ゴージャスに10年おきに出てくれているのに、この(体の)硬さ。あの激しい稽古はどこへいったんだっていうね」と苦笑。さらに、寺脇からは「20年前と同じスニーカーで稽古していた」と暴露された風間。岸谷の「少し反省してください」という言葉に会場は笑いに包まれ、愛され力の高さを改めて見せつけた。

最後に、キャストを代表して寺脇が「今、地球では戦争が起き、日本でも地震があったりと、苦しんでいる方がたくさんいます。我々には、こうやって芝居をできる幸せがあります。その人たちの気持ちも背負い、一丸となってエネルギーの発端になれば。そんな気持ちで僕らのできることを全力でやって。誰かの役にたっていきたいな、何かのエネルギーが生まれればいいなと思いながらがんばりますので、ぜひ観ていただきたいと思います」と飾らない言葉でまっすぐに伝えた。

それを受け、岸谷も「地球ゴージャスを結成して30年です。本当にお客様のおかげです。ありがとうございます。阪神・淡路大震災のときに、料理人なら料理を作って幸せを与えられる。建設業の人なら、すぐに仮設住宅を作って被災地で活躍することができる。でも、我々俳優には何もできないじゃないかと落ち込みました。その頃、地球ゴージャスを結成しました。我々が唯一できるのは、人々の心に栄養を与えること、地球の人々の心をゴージャスにすることではないかと、地球ゴージャスという名前をつけました。本当に微力ではありますが、来てくださるお客様を幸せにすることに全力を尽くしています。ぜひ劇場でお待ちしております」と、魂のこもったメッセージを送った。

文:林桃
撮影:THEATER GIRL編集部

舞台写真

撮影:引地 信彦・宮川 舞子

岸谷五朗さん×寺脇康文さんのインタビューはこちら

公演概要

Daiwa House Special 
地球ゴージャス三十周年記念公演『儚き光のラプソディ』

作・演出:岸谷五朗

出演:
中川大志 風間俊介 鈴木福 三浦涼介 佐奈宏紀 保坂知寿 

原田治 小林由佳 井出恵理子 杉山真梨佳 内木克洋 高木勇次朗 水原ゆき 精進一輝 高島洋樹 
輝生かなで 東川歩未 尾関晃輔 栁原華奈 伊藤彩夏 千葉悠生 権田菜々子 清水錬

岸谷五朗 寺脇康文

【東京公演】
公演日程:2024年4月28日(日)~5月26日(日)
会場:明治座

【大阪公演】
公演日程:2024年5月31日(金)~6月9日(日)
会場:SkyシアターMBS

公式サイト:https://www.chikyu-gorgeous.jp/30th
公式X: https://twitter.com/chikyu_gorgeous

THEATER GIRL編集部

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