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坂本昌行主演。『THE BOY FROM OZ Supported by JACCS』ゲネプロ&取材会レポート!

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坂本昌行主演、『THE BOY FROM OZ Supported by JACCS』が6月18日(土)〜7月3日(日)に東急シアターオーブにて、7月14日(木)〜16日(土)にオリックス劇場にて上演される。

本作は1970〜80年代にアメリカを中心に活躍したオーストラリア出身のエンターテイナーのピーター・アレンを主人公に、”My songs are my biography”と語っていた彼の生涯を、彼自身が生み出した名曲とともに送るミュージカル。

14年振りの日本上演で主演を務めるのは、2005年の初演以来、2006年・2008年とピーター・アレンを演じてきた坂本昌行。前回同様、演出のフィリップ・マッキンリー、振付のジョーイ・マクニーリーに加え、坂本同様に初演からの出演となるジュディ・ガーランド役の鳳蘭、ライザ・ミネリ役の紫吹淳、ピーターの母親マリオン・ウールノー役の今陽子が再集結。さらに、末澤誠也( Aぇ! group/関西ジャニーズJr. )がピーターの恋人グレッグ・コンネル役として、宮川浩が敏腕マネージャーのディー・アンソニー役として新たに加わる。

今回は坂本昌行、紫吹淳、末澤誠也、宮川浩、今陽子、鳳蘭、フィリップ・マッキンリーが登壇した取材会とゲネプロの様子をレポートする。

取材会レポート

初日を迎えるにあたって、今の気持ちを聞かれた坂本は「気付けば、初演から十……数年経っていますが、久しぶりにこの作品に触れて、こんなにも色褪せずに新鮮で楽しませてくれる作品はなかなかないと思っています。稽古場でも、楽しい時間を過ごすことができました。そんな贅沢な時間をこれからお客様と共有できると思うと最高です。初演当時からいろいろな経験をして……出会いも別れも大切なことで、旅立った人を心から愛していたんだなと気付いたこともありました。それをピーターという役に投影している部分もあります。初日の6月18日はピーターの命日でもあるので、お客様だけじゃなく、心のどこかでピーターへも捧げたいと思います」と述べた。

続けて、紫吹は「再びやらせていただけるということは本当に嬉しい気持ちで、稽古していても当時に戻ったような不思議な気持ちでした。そんな経験をさせていただけることに感謝しています」と、今は「通し稽古でOvertureが始まった途端に、感激してしまいました。初演から17年経って、それだけ歳をとりましたが、うちの息子のピーターも変わらず元気です。この作品が出来ることを本当に嬉しく思います。最後まで完走したいと思います」と、鳳は「ミュージカルは曲が命なのですが、何度も歌っていると血管の中に曲が入ってきて、曲を聞いただけで胸が熱くなって涙が出てきます。あと、個人的なことで言えば、婿殿のピーターに恋をしています」とそれぞれ17年間の想いを熱く語った。

今回からの参加となる末澤は「どう入っていけばいいのか緊張があったんですけど、キャストやスタッフのみなさんが優しくて……宮川さんを筆頭にイジってくださったりもして、すごく楽しく稽古をすることができました。初のミュージカルだったんですけど、歌稽古での発声から普段と全然違って、思っていた倍以上難しかったです。歌稽古だけやのに頭がパンパンに疲れるっていう状況が続きました。教えてもらって少しずつ掴んでいけたので、すごく勉強させていただくことが多かったなと思います。千秋楽までしっかり走り抜けたいです」と意気込みを見せた。

末澤同様に今回からの参加となる宮川は「本当なら2年前に出演できるはずだったのですが、2年待たされた甲斐があって、素晴らしい作品をみなさんと一緒にやらせていただけることに幸せを感じています。父親のディックとマネージャーのディーという全然違う2役を演じさせていただいて、それも楽しんでいます」と述べた。

そして、演出を担当したフィリップは「まるで熟成された上品なワインのような作品だと思っています。この作品は私にとってパンデミック発生後の初の作品で、2年ぶりの演出となります。故郷に戻ってきたような気持ちで、喜びを感じています。日本でお仕事することが、大大大好きです」と日本への気持ちもアピール。

紫吹からは「見ていてヤキモチを妬いてしまうくらいの素敵な仲」と言われた坂本と末澤。実際、末澤に寂しさや死への恐怖・悔しさという感情の表し方についてアドバイスをしたという坂本は「普段は弟的な可愛らしさがある後輩です。自分なりに吸収して、フィリップの言葉も受け止めて自分のものにしていたので、お客様の前で披露して、お客様がどう感じてくれるのか楽しみです」と末澤に期待を寄せる。

さらに、プライベートでも恋人役だと意識して仲を深めたかと聞かれた坂本が「いや、とくには……」と答えると「いやいや、そんなことないでしょ! いろいろ準備しましたよ! 僕にとっては大先輩なので、どう接すればいいかなというのはありましたけど、恋人役なので結構グイグイいきました!」と末澤がツッコむ。坂本は「コレコレ!」という表情を見せ、笑いながら「こういう空気感で関係はできているので、初めてという感覚もないです。僕がたくさんボケても、全部突っ込んでくれるので、一緒にいる時間が楽しいです」と仲はすっかり深まっている模様。しかし、連絡先はまだ交換していないようで、「そろそろ聞こうと思ってたんです!」と末澤の積極的なアピールに会場は笑いに包まれた。

最後に坂本は、本作を楽しみにしているみなさんへ「ピーター・アレンを知らない方でも楽しめる作品です。まだコロナ禍でお客様もいろいろと注意しながら来てくださると思うのですが、この3時間を楽しんでいただけるように僕らも自由に楽しみながらやります。エンターテインメントというものを十二分に楽しんでもらいたいと思います」と力強いメッセージを送った。

舞台写真

文・撮影:水谷かな子

公演概要

THE BOY FROM OZ supported by JACCS

【東京公演】
2022年6月18日(土)~7月3日(日)
東急シアターオーブ

【大阪公演】
2022年7月14日(木)~7月16日(土)
オリックス劇場

演出:フィリップ・マッキンリー
振付:ジョーイ・マクニーリー

出演:
坂本昌行
紫吹淳 末澤誠也(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.) 宮川浩 今陽子 鳳蘭

松原剛志 井上一馬
尾関晃輔 加藤翔多郎 北村毅 古賀雄大
さけもとあきら 佐野隼平 高橋伊久磨 LEI’OH

谷合香子 福田えり 町屋美咲
岩崎ルリ子 大月さゆ 北村羽菜 久保田彩佳
竹内真里 中原彩月 横山祥子 米島史子

木村咲哉/日暮誠志朗(ヤングピーター/Wキャスト)
小暮航ノ介/重松俊吾(リトルピーター/Wキャスト)

特別協賛:JACCS
企画・制作:クオラス
主催・製作:東京グローブ座

公式サイト:www.theboyfromoz2022.jp

THEATER GIRL編集部

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