正門良規(Aぇ! group)主演×森新太郎演出。舞台『十二夜』開幕!「夢が3ついっぺんに叶いました」
2025年10月17日(金)~11月7日(金)に東京グローブ座、そして11月15日(土)~11月21日(金)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて舞台『十二夜』が上演される。
本作は、舞台『ジュリアス・シーザー』(21年)や、『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』(23年)、『夜叉ヶ池』(23年)や『ヴェニスの商人』(24年)など、古典から現代劇、ミュージカルまで幅広く手がける森新太郎が演出を担当。
シェイクスピア喜劇の中でも最高作と言われる『十二夜』。今回の森新太郎の演出では、性別にとらわれず、自由な発想で選ばれた俳優が演じるプランで臨む。
そしてこの度、船が嵐に遭遇し、双子の兄と生き別れた妹・ヴァイオラ役を演じるのは、Aぇ! groupのメンバーとして2024年に念願のCDデビューを果たし、昨年主演を務め、好評を博した舞台『Touching the Void タッチング・ザ・ヴォイド〜虚空に触れて〜』で俳優としても存在感をいかんなく発揮している正門良規、伯爵令嬢のオリヴィア役には大鶴佐助、伯爵家の道化のフェステ役には高橋由美子、セバスチャンを救ったアントーニオ役には松本紀保、ヴァイオラが男装し、「シザーリオ」として仕える公爵のオーシーノ役には長井短、ヴァイオラの兄・セバスチャン役には北村優衣、オリヴィアの叔父のサー・トービー・ベルチ役には阿知波悟美、伯爵家の執事のマルヴォーリオ役は峯村リエが演じる。
さらに、笠原竜司、冨永竜、田中穂先、鈴木崇乃、天野勝仁、古賀ありさなど、個性的な実力派キャスト陣が集結した。
今回は、初日前会見でのコメントと舞台写真をお届けする。
コメント

演出・森新太郎
今までシェイクスピアは『ハムレット』と『ロミオとジュリエット』を上演してきましたが、いつかハッピーエンドの作品をやりたいと思っていました。今回満を持して『十二夜』を上演できることになり、シンプルにお客様に笑って、楽しんでいただければ嬉しいです。正直不安はありますが(笑)、たくさん稽古を重ねてきたので、今は高揚感で胸がいっぱいです。
シェイクスピアの時代、ヴァイオラ役は少年俳優が演じていました。今回もチャーミングな男性に演じてほしいと思って正門さんにお願いしたら、意外にもノリノリでOKしてくれました(笑)。他のキャストのキャスティングも性別にとらわれず、賑やかなお芝居ができるようにキャスティングをしました。結果的に大成功だったと思います。
今作のこだわりはテーマである「Love」に合わせたピンクのセットです。この「Love」には色恋以外にも兄弟愛や友愛など様々な要素が含まれているので、愛に満ちたセットにしてみました。
音楽も祝祭劇には欠かせない大切な要素なので、ずっと一緒に作品を作りたいと思っていたBUN Imaiさんにお願いしました。BUNさんは稽古場に通い詰めて曲を作ってくださいました。彼女が作った曲を素晴らしい生演奏で皆さんにお届けしますので、堪能していただけたら嬉しいです。
正門良規(Aぇ! group)
僕は舞台が大好きでいつかシェイクスピアの作品をグローブ座で森さんの演出で演じてみたいと思っていたので、夢が3ついっぺんに叶いました。森さんの不安を吹っ飛ばす勢いで、まずはゲネプロでぶちかましたいと思います。
稽古ではたくさん本読みをしました。大人数での舞台が初めてで緊張していましたが、初日から皆さんの気合が入っており、負けられないと思って頑張りました。大鶴さんとの熱いキスは全く緊張しなかったです!むしろワクワクしながらやらせていただきました。
ヴァイオラというお姫様の役をいただいて、最初は何もわからないまま「楽しそうだからやります!」とお返事させていただきました。いざ始まってみると大変なことだらけで、所作や声色を女性に寄せるのが難しかったです。豪華絢爛なドレスを着るのも初めての経験ですが、コルセットがしっかりしているので、着ると自然とお姫様の動きになるんです。これは衣裳さんのおかげです!
この作品は喜劇ですので、何も考えずにフラッと笑いに来てほしいです。劇場でお待ちしております!
大鶴佐助
女性役を演じるのは初めてなので、最初はすごく緊張するかなと思っていましたが、逆にここまで振り切ってしまうと普通の男性を演じるより緊張は少なく、楽しんで演じています。正門さんと稽古場でた~くさんの愛を育んできたので(笑)、お客さまにそれを見せつけたいと思います。正門さんは熱いキスシーンも全く嫌がらずに受け入れてくれました!
僕の演じるオリヴィアは思い違いをして恋をしますが、僕自身は小さい頃から父の遺伝で甲殻類アレルギーだと思い込んでいました。でも28歳くらいの頃に検査をしたら、実は全くアレルギーではなかったんです。ただ、未だに甲殻類は怖くて食べられないです(笑)。
阿知波悟美
最初に配役いただいた時、阿知波「さとみ」と役名の「サー・トービー」が似ていると思って親近感が湧きました。まさかこの年齢になってシェイクスピアをやるとは思っていなかったので、格闘の日々で今も満身創痍です。演出の森さんからは剣を下げたり、瓶を持ったりなど色々な手枷足枷を頂戴し、それをどう生かすか、どう楽しむかを考えながら稽古場に通っていました。
稽古場で印象的だったのは、最初の頃に膨大なセリフを覚えるため、全員が私語を一切せずに台詞を呟いていたストイックな光景です。まだまだ私もできるぞ!と気合が入り、大変楽しませていただいています。
峯村リエ
明日初日を迎えるとは思えないくらい身体はボロボロですが(笑)、気持ちは18歳のつもりで頑張ります。
稽古場で印象的だったのは短いシーンでも濃密な稽古を行ったことです。ほんの2、3ページの台本に対して6時間ほどの稽古をしました。
今回は勘違いや思いのすれ違いが色濃く描かれている作品ですが、私が勘違いしていたのは「歯ぐき」を「歯ぎく」だと思っていたことです(笑)。なぜか思い込んでいました!
舞台写真






撮影:阿部章仁
公演概要

舞台『十二夜』
<東京公演>2025年10月17日(金)~11月7日(金) @東京グローブ座
<大阪公演>2025年11月15日(土)~11月21日(金) @森ノ宮ピロティホール
キャスト:正門良規(Aぇ! group)、大鶴佐助、高橋由美子、松本紀保、長井短、北村優衣、阿知波悟美、峯村リエ
笠原竜司、冨永竜、田中穂先、鈴木崇乃、天野勝仁、古賀ありさ
<ミュージシャン>ギター他:古川麦、クラリネット他:前田優紀(東京公演)/笹岡航太(大阪公演)、
パーカッション他:益田和香子/BUN Imai(11/15,16のみ)
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:森新太郎
【公演日程】
<東京公演>
2025年10月17日(金)~11月7日(金)
東京グローブ座
料金:S 席11,000 円、A 席9,500 円(全席指定・税込)
<大阪公演>
2025年11月15日(土)~11月21日(金)
森ノ宮ピロティホール
料金:指定席11,000 円(全席指定・税込)
主催・企画製作:東京グローブ座 シーエイティプロデュース
公式ホームページ:https://twelfth-night.com
