横原悠毅(IMP.)インタビュー 『GINZA MIGHTY GUY』「純粋にエンタメとして楽しんでいただけたら」(前編)
2026年7月6日(月)より東京・シアター1010にて、CINEMATIC STAGE『GINZA MIGHTY GUY』が上演されます。
小林旭さん主演で1959年~63年に6作上映した人気シリーズ映画『銀座旋風児(ギンザマイトガイ)』。アクション映画をはじめ数々のスターを生み出した日活が製作した本作は、神出鬼没の正義の味方、マイト・ガイ・アキラの活躍を描いた痛快アクションの傑作で、今なお多くのファンを魅了し続けています。その第一弾「二階堂卓也・銀座無頼帖 銀座旋風児」の設定を、東京・銀座から近未来都市「第47アークGINZA」へ大胆にアレンジして舞台化されます。
ステージを作り出すのは、脚本・音楽・アクションにこだわり、小規模から大規模まで100を超える舞台を手掛けた総監督・総合プロデューサーの黒谷通生氏が信頼を寄せるスタッフ陣。脚本・演出家 宮城陽亮氏、Meteor Lab Produced by miyake氏(mihimaru GT)、殺陣師 渥美博氏。彼らをはじめ経験と才気に溢れる実力派スタッフが結集し、“昭和”の名作が“令和”に蘇ります。
かつて銀座に存在した英雄「銀座旋風児」の伝説を知り、自ら“GINZA MIGHTY GUY”としてGINZAを救うべく立ち上がる主人公・二階堂アキラを、7人組男性グループ「IMP.」として活躍し、低音から高音まで幅広く自在に操る歌声に定評のある横原悠毅さんが務めます。
共演には、朝木茉永さん、松村優さん、三上市朗さん、MIKUさん、石坂勇さん、川﨑麻世さんら多彩なキャストが勢揃いしました。
THEATER GIRLは、主演の横原悠毅さんにインタビュー。前編では、三年ぶりとなる単独主演舞台への思いや、近未来を舞台にした本作の魅力、演じる二階堂アキラの印象について伺いました。さらに、久々の舞台出演を迎える心境やカンパニーづくりへの思い、IMP.のメンバーとのエピソード、俳優として作品に向き合う姿勢についても語っていただきました。
久しぶりの主演舞台で楽しみな気持ちが大きかった
――今回、三年ぶりの単独主演舞台となりますが、出演が決まった際の率直なお気持ちはいかがでしたか。
三年前にもご一緒させていただいたLEGEND STAGEさんから再びお声がけいただき、とてもうれしかったですし、久しぶりの主演舞台ということで、率直に楽しみな気持ちが大きかったですね。
もともと原作は世代的に知らなかったので、どのような作品なのかという興味もありましたし、新しい挑戦として向き合えることにワクワクしていました。
――共演者やスタッフの方々との顔合わせも終えられたとのことですが、カンパニーの雰囲気や印象などはいかがでしたか?
顔合わせの段階で、かなり打ち解けることができました。スタッフや共演者の中には、元東京ゲゲゲイのMIKUなど、三年前に共演した方もいらっしゃったので、安心感がありました。
久しぶりに同じチームで作品づくりができることが楽しみですし、稽古もきっと良い雰囲気で進んでいくのではないかと感じています。
いろいろな方とお話しさせていただいたのですが、特に川﨑麻世さんは以前からテレビで拝見していた方でしたので緊張もありました。でも、皆さんとても気さくに接してくださったのでうれしかったです。年長者の方々3人で猫の話題で盛り上がっていて、「よこ、お前は犬派と猫派どっちだ?」と聞かれて。
実は猫の話で盛り上がっているのを聞いていたので「猫派です」と言おうと思ったのですが、そのとき犬のキャップに犬のTシャツを着ていたので、さすがに嘘がつけませんでした(笑)。

――主演として、カンパニーの中で取り組みたいことはありますか?
今回、主演が決まった時に「みんなでご飯に行きたい」と話していたのですが、顔合わせのあとすぐに食事の場を設けていただいたので、それが早速叶いました。
前回の作品(「ダッドシューズ」)では、後半になると自分から声をかけて食事に行くなど、座長らしいこともしていましたが、今回は年上の方も多い現場なので、気軽に声をかけるのは少し悩む部分もあります。
とはいえ、タイミングが合えば自然にコミュニケーションを取っていきたいですし、良いカンパニーづくりにつなげていけたらと思っています。
純粋にエンタメとして楽しんでいただけたら
――本作は名作映画『二階堂卓也・銀座無頼帖 銀座旋風児』を“近未来”へリブートした作品ですが、今の時代だからこそ表現できることについては、どのようにお考えですか?
物語としては、現在より少し先の未来が描かれています。世界観もしっかり構築されているので、最初に触れた時は少し難しく感じる部分もありました。
ただ、実際の舞台は歌やダンス、アクションなどエンターテインメント要素が豊富なので、とても観やすい作品になると思います。あまり構えずに、純粋にエンタメとして楽しんでいただけたらうれしいです。
――歌やダンス、アクションと盛りだくさんになっているとのことですが、稽古に向けての取り組みについてはいかがでしょうか。
アクションに関しては、これまでに殺陣の経験はあるのですが、刀以外の要素、例えば素手での立ち回りや拳銃を使った動きなどは今回が初めてになります。新しい挑戦になるので、しっかり教えていただきながら取り組んでいきたいです。
原作にも目を通したので、二階堂アキラというキャラクターの雰囲気は、そこでしっかり掴めたと思います。

二階堂アキラは、“カッコいい人”
――本作で演じる二階堂アキラの印象についても聞かせてください。
二階堂はクールで知的な人物という印象が強くて、周囲からもそう見られているキャラクターだと思います。その一方で、自然体のままさらっとカッコいいことを言える魅力もあって、本人にその自覚があまりないところも面白いと感じました。
結果的に周囲を惹きつける存在で、特に女性からの支持が高い、“カッコいい人”というイメージです。
――原作映画や台本から、ご自身との共通点を感じた部分はありますか?
正直なところ、最初に台本を読んだ時はキャラクターを掴みきれませんでした。台本が完成したのが比較的最近ということもあったので(取材時)、まだ自分の中で整理しきれていない部分もあったので。ただ、原作から受けた印象をベースに、大きくはブレずに役作りを進めていければと考えています。
――役柄のどんな部分に特に魅力を感じていらっしゃいますか?
スペースデザイナーとしての才能を持っていて、それに惹かれる人が多いという点ですね。人の心を動かす力があるところは、僕たちの仕事にも通じる部分があると感じますし、とてもカッコいいなと思います。
――二階堂のように、横原さんも洋服のデザインを手掛けられたりしていますが、シンパシーを感じる部分はありますか?
グループでの衣裳デザインはメンバーの鈴木大河と椿泰我が担当してくれているので、僕自身は、自分が着る服を作っているだけなんです。いわゆる二階堂のような天才的なアーティストという感覚はなくて、あくまで趣味としてやっているものなので、シンパシーというよりは「カッコいいな」という憧れのほうが強いですね。

IMP.のメンバーからかけられた言葉とは……!?
――出演が決まった際、IMP.のメンバーからはどんな言葉をかけられましたか?
実は出演が決まったことをずっとメンバーに言っていなかったんです。マネージャーさんが「そろそろ伝えようと思うんだけど」と言ってきても、「いいです、いいです。僕がいないところで言ってください」とお願いしていて。いちいち「頑張れよ」と言われるのも少し照れくさかったので。
でも結局、僕がいる場で伝えられてしまって(笑)。「おめでとう!」と言われて、「ありがとうございます」という感じで終わりました(笑)。
――少し照れくさいお気持ちがあったのですね。
そうですね。どうせ「おめでとう! 頑張れよ」と言われるとわかっている中で、その空気を作るのがあまり好きではなくて。思った通りの言葉をもらって「ありがとうございます」という感じでした(笑)。
――メンバーの皆さんに観に来てほしいというお気持ちはありますか?
いや、全然来なくていいです!(笑)。みんな忙しいと思うので。
――これまでに、メンバーの皆さんが観に来られることもありましたか?
はい。もちろん僕も行きますし、スケジュールが合えば、お互いに観に行ったりはしていますね。
――メンバーの皆さんが来ることで、緊張されることもあるのでしょうか?
緊張はないですね。ただ、芝居に影響が出るのが嫌だなと思っていて。メンバーに限らず、ライブとは違って、誰かが観に来ているという状況が気になってしまうことがあるんです。もちろん来てくれること自体はうれしいのですが、舞台には友達もあまり呼ばないですし、基本的に呼ぶのは家族くらいですね。
役を演じているときは、その人物の人生を生きているので、自分の知り合いが観に来ているという意識が入りすぎるのも好きではないんです。余計な感情が入ってしまうのが嫌で。なので、メンバーが来るとしても「今日行くよ」とかは事前に言わないでほしいですね。
――IMP.のメンバーといるときと外部では、現場での居方について違いを感じることはありますか?
メンバーといるときよりも、外部の現場のほうがよく話していると思います。意識しているというよりは、単純に皆さんと仲良くなりたいという気持ちがあるので、自然と自分から話しかけることが増えている気がします。
逆に、メンバーと一緒のときは安心感があるので、そこまで多くを話さなくても大丈夫という感覚がありますね。

スイッチを入れている状態に近い
――ヒーローには変身シーンがありますが、 横原さんがステージに立つ前にスイッチを入れるようなルーティンはありますか?
ライブのときは、あまりスイッチを入れるという感覚はないかもしれません。僕自身、裏と表で大きく変えるタイプではなくて、そのままの自分でステージに立っている感覚があるので、いわゆる“作ったアイドル像”で出ているわけではないんです。
ただ、舞台となると話は別で、それをしないと正直しんどいですね。役として存在しないといけないので、本番前は楽屋にこもって、一人で過ごす時間が多くなるので。「この人物にならなければいけない」という意識で、スイッチを入れている状態に近いと思います。
取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:梁瀬玉実
ヘアメイク:井下成美
スタイリスト:山本隆司(style³)
公演概要
CINEMATIC STAGE『GINZA MIGHTY GUY』
原作:映画『二階堂卓也・銀座無頼帖 銀座旋風児』©日活株式会社
総監督・総合プロデュース:黒谷通生
脚本・演出:宮城陽亮
出演:
横原悠毅(IMP.)
朝木茉永 松村優 三上市朗 MIKU 石坂勇 川﨑麻世
宮原理子 鶴薗彩 平沢奈美 德嵩ノエル 島田侑佳 MONET
湯田昌次 福島悠介 田沼ジョージ 園田玲欧奈 篠原孝文
スタッフ
音楽:Meteor Lab Produced by miyake (mihimaru GT)
アクション:渥美博
公演日程・会場:2026年7月6日(月)~7月12日(日) シアター1010
チケット料金:12,000円(税込・全席指定・未就学児入場不可)
公演に関しての問い合わせ:レジェンドステージ info@legendstage.co.jp
チケットに関しての問い合わせ 公演事務局:0570-666-638(土日祝除く12~17時)
主催:舞台「GINZA MIGHTY GUY」製作委員会
公式サイト:http://legendstage.jp/st-mightyguy/
公式X(ツイッター):@STmightyguy
