堂本光一作・構成・演出・主演。『Endless SHOCK』ファイナル公演が帝国劇場にて開幕！「いつも通り一つの公演にかけていく気持ちです」

2024.11.09

REPORT

2024年11月8日（金）より帝国劇場にて『Endless SHOCK』のファイナル公演が開幕した。

2000年11月の初演で、帝劇史上最年少座長として堂本光一が当時21歳で帝劇初出演・初主演を務めて以来、毎年上演し続け、全日程即日完売を毎公演積み重ねてきた『SHOCK』シリーズ。『SHOCK』は、“ＳｈｏｗＭｕｓｔＧｏＯｎ！”という言葉の意味を問い続けながら、エンタテイナーのコウイチとそのカンパニーが運命を駆け抜ける姿を描く、オリジナル・ミュージカル作品。

2024年公演は4・5月に帝国劇場、7月中旬から8月中旬にかけて大阪・梅田芸術劇場、9月に福岡・博多座と、全国を巡ってきたが、11月29日(金)の帝国劇場での大千穐楽公演をもって、『EndlessSHOCK』は24年間の歴史に幕を下ろす。

今回は、開幕記念会見の様子とゲネプロの舞台写真をお届けする。

いよいよ最後の帝劇公演の幕が空くことについて、堂本光一は「4～5月にここ帝劇でやりまして、そして大阪、福岡と地方公演を経て、またここ帝劇に戻ってきました。地方公演をやっていた時は、まだ最後ということを意識できずにいたのですが、帝劇に戻ってきて、稽古場で稽古をしている時に、この稽古場ももう最後なんだなと、やっぱり一つ一つひしひしと感じてきてはいます。

いつもステージに立つ時は、意識をしてる暇もないくらいのステージなので、初日だろうが千穐楽だろうが中日だろうが関係ないのですが、今回も今日の夜から初日が始まって、そんなに意識的にはできないものだと思うので、いつも通りその一つの公演にかけていくという気持ちです」と思いを語った。

ファイナル公演でライバル役を務める上田竜也。今回どんな気持ちで挑んでいるかという問いには「ただひたすらこの1ヶ月間、光一くんのサポートを全力でやらせていただきたいという気持ち」と答え、取材陣から、「胸からお腹にかけてイラストが入ってましたね」と突っ込まれると、「誤解なきようですけど、プライベート用じゃないので。2～3時間くらいかかるんです」と返答する場面も。

今回、10年ぶりに4人揃っての出演となるふぉ～ゆ～。辰巳雄大は「僕ら、『Endless SHOCK』が4人で出る初めての舞台だったんです。楽屋前の名前を見て、自分たちって全員下の名前『ゆう』から始まるんだなって発見をし、そこから事務所に直談判をして、ふぉ～ゆ～という名前をいただいたので。この『Endless SHOCK』というもの自体が僕らにとってはもう生みの親のようなステージなので、本当に感慨深いです」と噛みしめながら語った。

ファイナル公演からの出演になる松浦銀志は、「去年観に行った時に、同期の阿達慶が出ていてすごいなと思って見ていたので、まさか出られるとは思いませんでした」と語り、その笑顔に光一も思わず「可愛い～！　そんなに笑顔なんだね」と言葉が漏れた。

4月の帝劇公演からすべての公演に参加している松尾龍は「屋上のシーンを増やしていただいて、本当にありがとうございます」と語り、光一も「あそこが本領発揮だもんね」と満足げな様子。

光一も「龍が銀志の面倒をずっと見てくれて、ポジションも対になることが多いので、いろんなことを教えてくれていました。人に教えるのって自分を成長させることになると思うのですごくいい経験になったと思います」と成長を実感していた。

オーナー役の前田美波里は「ついに11月が来てしまい、ちょっと切ない思いでいっぱいです。稽古場で上を見たら、水漏れをしたところにビニールがかかっていたんです。やっぱりここは直さなくちゃいけないので、仕方がないなという気持になったんですが、切ないでですね」と思いを吐露し、光一との一番の思い出を問われると「やっぱり一緒に踊れることですよね。この年齢になっても、こんな素敵な王子様と毎日踊れるんですよ。だから若くいられるんです」と顔をほころばせた。

光一は「もうすぐ46歳なのに王子っていうのもね。早く王様になりたいです（笑）」とはにかむと、前田も「これを卒業してからにしてください。まだ私のためにも王子でいて」と答えた。

帝劇ファイナル公演でリカ役をWキャストで務める綺咲愛里は「皆様のおっしゃられてる通り、本当に最後が来てしまったんだなという思いがあります。稽古場の最後だったり、舞台稽古の最後だったり、そして今日は最後の初日を迎えるわけで、色々な最後とこの1ヶ月向き合うことになりながら公演を務めていくことになるんだなと、改めて身が引き締まる気持ちでいっぱいです」と思いを語った。

同じくWキャストでリカ役を務める中村麗乃は「私も昨日のゲネプロを客席で観させていただいたのですが、出ている時よりも終わるんだなということを、すごく感じました。今日のゲネプロがすごくプレッシャーだったんですが、最後のステージをいい時間にできるように精一杯頑張りたいなと思います」と真摯に語った。

千穐楽まで“Show Must Go On！”が続くが、改めて自身の中での“Show Must Go On！”について問われると、光一は「時代とともにその言葉も色々受け取る側にとって変わってくる部分がたくさんあると思うんです。もはやもう哲学的というか。でもこのストーリーの最後の『夜の海』という曲の中のライバル役のタツヤのセリフで、『コウイチは消えることを知りながらも走り続けてる』というものがあるんですけど。もう死んでいなくなってしまうのに何のために走り続けているのか。『SHOCK』自体も今月で最後になりますが、たぶん千穐楽までもっと良くしていこうとやっていくと思います。でも、何のためにするのか、そこには答えはないんです。それはやっぱり幕を開けたらそこにお客様がいること。後ろを振り返ればこんなにもたくさん素晴らしい仲間たちがいること。オーケストラピットの下には素晴らしい音楽家の皆さんがいること。袖を見渡せばたくさんのスタッフがいること。その皆さんのために頑張ろうということが全てじゃないかなと思います」と改めて本作への思いを語った。

『EndlessSHOCK』は、11月29日（金）まで帝国劇場にて上演予定。大千穐楽となる11月29日（金）13;00公演は、全国100館の映画館でライブビューイングも実施される。

文：THEATER GIRL編集部
撮影：双海しお

公演概要

『Endless SHOCK』

2024年4月11日（木）～5月31日（金）
帝国劇場
※『Endless SHOCK』、『Endless SHOCK -Eternal-』同時上演

出演：堂本光一、佐藤勝利、越岡裕貴、松崎祐介、高田翔、寺西拓人、松尾龍、尾崎龍星、石川直、中村麗乃、前田美波里、島田歌穂

2024年7・8月
梅田芸術劇場メインホール

出演：堂本光一、中山優馬、林翔太、室龍太、高田翔、原嘉孝、松尾龍、尾崎龍星、綺咲愛里、島田歌穂

2024年9月
博多座

出演：堂本光一、佐藤勝利、福田悠太、辰巳雄大、室龍太、高田翔、松尾龍、尾崎龍星、綺咲愛里、前田美波里

2024年11月8日（金）～29日（金）
帝国劇場

出演：堂本光一、上田竜也、福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介、松尾龍、松浦銀志、石川直、綺咲愛里・中村麗乃、前田美波里

公式サイト：https://www.tohostage.com/shock/

『Endless SHOCK』大千穐楽ライブビューイング概要

■上映日時：2024 年 11 月 29 日（金）１３：００上映開始（予定）

■上映時間（予定）：
第一幕 13:00～14:15（75 分）
休憩 30 分
第二幕 14:45～16:15（90 分）
特別カーテンコール 16:15～
※特別カーテンコールの最後までお楽しみください

■出演者：堂本光一、上田竜也、福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介、松尾龍、松浦銀志、石川直、中村麗乃、前田美波里ほか

・一般発売（先着）
2024 年 11 月 16 日（土）1０:00～ ※なくなり次第終了

・劇場販売（先着）
2024 年 11 月 27 日（水）0:00～（＝2024 年 11 月 26 日（火）24:00～）
※ファンサイト会員限定プレリザーブ、ぴあプレリザーブで満席になった場合、劇場販売はありません。
※料金、上映館の詳細は、後日『Endless SHOCK』公式サイトにてご案内致します。

■入場者プレゼント：『Endless SHOCK』2024 年オリジナルカード
※帝国劇場１１月２９日(金)13 時公演でも入場者に配布

■製作東宝（演劇部）

■配給 TOHO NEXT