影山拓也(IMP.)主演。舞台『星列車で行こう』会見レポート!「どんな物語が広がっていくのかワクワクしています」
2025年10月4日(土)~26日(日)東京・新橋演舞場、 10月30日(木)~11月9日(日)大阪・大阪松竹座にて、舞台『星列車で行こう』が上演される。
本作は、夜空を駆ける“幻の列車”を舞台に、人生の岐路に立つ人々が出会い、悩み、そして希望を見出していく姿を描いたオリジナル ストーリー。初演は2024年に、京都・南座、名古屋・御園座にて上演され、多くの観客の心を掴んだ。
脚本は小説家の真山仁、 演出・補綴は坂東玉三郎が手がける。歌、芝居、美術、照明、そのすべてを玉三郎の美学と感性が貫き、観る者を幻想的で繊細な世界へと誘う。
“夢が見つかる”という伝説を持つ星列車を舞台に、迷いを抱えた若者たちが再び走り出すまでの心の旅路を描く今作。
初演に引き続き、影山拓也(IMP.)が、自らの力で運命を切り拓きたいと星列車に乗り込む青年・太郎役で主演を務める。さらに闇バイトから逃げ出し「星列車」に迷い込む次郎役の松田悟志、歌舞伎俳優を志すもかなわず星列車にたどり着く五郎役の松村龍之介、乗客を案内する不思議な車掌役の石井一孝が続投。また、太郎のかつての友人役として小波津亜廉が本作から新たに参加する。
劇中では越路吹雪の「一寸おたずねします」、堀内孝雄の「家を出てゆきたい」、浜田省吾の「MONEY」、ベン・E・キング の「Stand by Me」といった往年の名曲の数々を、ダンスシーンを交えて披露。劇場内には満天の星空が広がり、観客は列車とともに壮大な宇宙の物語を体験することとなる。
今回は、影山拓也(IMP.)、松田悟志、松村龍之介、小波津亜廉、石井一孝が登壇した記者会見の様子をお届けする。
まずは、それぞれより再演についての意気込みが述べられた。
影山拓也

『星列車で行こう』が再演されることになり、とても光栄に思います。今年は小波津さんも参加されるということで、これからどんな物語が広がっていくのか、今からとてもワクワクしています。そして何より、この5人で楽しい時間を過ごしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
松田悟志

昨年、京都・南座、そして名古屋・御園座で『星列車で行こう』を上演させていただきました。その時、終盤に差し掛かるにつれ心から願ったのは「もっと多くの方にこの舞台を届けたい。どうにか再演したい」という思いでした。その夢が今回こうして叶ったことを本当にうれしく思います。昨年とはまた違う、新しい『星列車で行こう』をしっかりと作り上げていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
松村龍之介

昨年に引き続き、この『星列車』に再び乗車できることを本当にうれしく思います。そして共演者の皆さんと再会できたこと、新しく亜廉くんを迎えてこの作品に携われることを改めて実感し、とてもうれしいです。今回の『星列車で行こう』は前回よりもさらに進化し、新しい旅になると感じています。その旅を共に楽しみ、そしてご覧いただく皆さまにも楽しんでいただけるよう最後まで一生懸命努めます。
石井一孝

私は車掌役を務めますが、いわゆる普通の車掌とは少し違い、ちょっと変わった存在です。星列車に乗る若者たちにアドバイスをしたり、「こうしてみたらどうだ」と指南をしたりする役で、この列車に乗ると夢が見つかるといわれています。私は少し抜けているところもあり、迷惑をかけてしまうこともありましたが、このカンパニーはとても仲が良いんです。33年間舞台俳優をやってきましたが、こんなに朗らかで仲の良い座組はそう多くありません。そういう意味でも最高の作品だと思っています。
また、坂東玉三郎さんと初めてご一緒させていただいたのですが、人間国宝というだけでなく、本当に舞台に全力を尽くし、絶対に諦めない姿勢に感銘を受けました。その玉三郎さんと再びご一緒できることが幸せで、この作品をさらに素晴らしいものにできると思います。最高の仲間たちと共に駆け抜けたいと思いますので、ぜひご期待ください。
小波津亜廉

今回、再演にあたり新キャストとして乗車させていただきます。映像でこの作品を拝見したのですが、皆さんの仲の良さや雰囲気を見て「旅に出るならこの仲間と一緒にしたい」と本当に感じました。新しく新キャストとして加わる立場として、自分に何ができるのかを常に考え、この旅に新しい風を吹き込めたらと思っています。そして少しでも皆さんに受け入れていただき、観客の皆さまにも響くものを届けられるように全力を尽くします。最後までどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
本作では登場人物が「夢を探す」ために列車へ乗り込むが、自身の今の夢ややりたいことについての質問について、それぞれの夢が語られた。
影山拓也

夢はたくさんあって、全部話したら1週間くらいかかってしまうのでこの作品での夢を挙げるとしたら、この『星列車で行こう』のカンパニー5人で美味しいご飯を食べに行くことです。すぐに叶いそうですか? もう一つ言うとしたら、新橋演舞場や大阪松竹座といった素晴らしい劇場で、このメンバーで舞台に立たせていただけることが本当にうれしいです。この作品を通して僕たち5人の魅力や個性も、お客様に感じていただけたらいいなと思っています。
松田悟志

昨年の初演で、京都・南座や名古屋・御園座の千穐楽の日に客席から見えた景色が、本当に忘れられないものでした。その景色をもう一度見たいと強く願っていましたが、当時は再演が決まっていませんでした。だからこそ、今回東京や大阪で再演が決まった時点で、僕にとっては夢の半分が叶ったような気持ちです。残りの半分は、お客様の前で最高のパフォーマンスをして、その夢を完結させることだと思っています。
石井一孝

僕は大学時代、シンガーソングライターを目指していましたが、ご縁があってミュージカルの世界に飛び込み、33年間舞台に立ってきました。近年は自分で作品を書くことにも挑戦しています。 『星列車で行こう』は坂東玉三郎さんがゼロから作られたオリジナル作品です。満員のお客様の前で、舞台と客席が星のように輝く景色を生み出せることに大きな刺激を受けています。僕自身も、いつかこういう新しい作品を生み出していきたいというのが夢です。
松村龍之介

僕の夢は……みんなの夢が叶うことです。ちょっときれいごとに聞こえるかもしれませんが、本当にそう思っています。 『星列車で行こう』は「夢を見つける」ことが登場人物の動機の一つです。お客様にとっても夢を見つけたり、背中を押すきっかけになればと初演の時から思っていました。松田さんが話された再演の夢や、石井さんの創作への夢、影山くんの「ご飯を食べたい」という夢も含めて、この作品を通してそれぞれの夢が実現に近づくなら、それが僕にとっても大きな喜びです。
小波津亜廉

僕は稽古場で最初に皆さんの表情を目にする立場なので、その瞬間を心に刻んでおきたいというのが一つの思いです。そして、自分の夢を語るよりも、この旅で共演者や関わってくださるすべての方の夢を応援したいと思っています。出演者の皆さんや坂東玉三郎さん、スタッフさん、ご来場くださるお客様も含めて、大小問わずそれぞれの夢が叶ってほしいと心から願っています。


文・撮影:THEATER GIRL編集部
公演概要
舞台『星列車で行こう』
脚本:真山仁
演出/補綴:坂東玉三郎
出演:影山拓也(IMP.)、松田悟志、松村龍之介、小波津亜廉、石井一孝 他
チケット情報:2025 年8月24日(日)AM10:00より予約受付開始
【新橋演舞場】
2025年10月4日(土)~10月26日(日)
【大阪松竹座】
2025年10月30日(木)初日~11月9日(日)
