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和田雅成・早乙女友貴W主演。ノンバーバル演劇「礎の響〜SEKIGAHARA〜」開幕!「能動的に楽しんでいただける舞台です」

REPORT

2025年9月9日(火)より、東京・神田明神ホールにて、ノンバーバル演劇「礎の響~SEKIGAHARA~」が開幕した。

今回は、W主演を務める和田雅成・早乙女友貴とプロデューサーの水野美紀が登壇した囲み取材のレポートと舞台写真をお届けする。

俳優であり演劇ユニットの主宰者でもある水野美紀が設立した、新たな演劇プロジェクト会社「AOC(オールアウトチャレンジ)」は「多言語対応や視覚的な演出を活用し、言語の壁を越えて世界中の人々に日本の文化芸術を楽しんでいただける作品を創作する」という理念に基づき、日本の魅力を世界へ発信することを目指している。

第一弾の作品となる「礎の響~SEKIGAHARA~」は、ノンバーバル(非言語)演劇となり、劇中に一切セリフが登場しない。こういったセリフが登場しないお芝居に向き合う上で、苦労したポイントについて、和田は「普段のお芝居ではセリフを発することが求められる中で、今回はそれが封じられるということに戸惑いはありました。」としながらも、「その状況下で感情を殺陣で表現したり、ダンスで表現したり…会話のシーンもノンバーバルということで、(早乙女)友貴と一緒に試行錯誤しながら稽古に臨みました。」と稽古を通じて深めた友情をアピールした。

また、今作はブロードウェイで磨かれた演出と、日本の伝統と新しい技法が融合した全く新しい舞台。

見どころについては早乙女が「和田雅成の槍のまっすぐさでしょう!」と会場の笑いを誘うなど、カンパニーの仲の良さが垣間見える場面も。「稽古の段階から和田くんの殺陣に対する姿勢だったり、熱意だったりをすごく間近で感じていました。僕もできるかぎりサポートしつつ、作り上げた見どころの一つです。そして、他の演者の方たちも自分の得意とするもの、そして初めて挑戦するものと、色々な役割をこなしながら表現してくださっているので、ぜひその辺りも注目してもらえたらなと思います。」と皆で作り上げた作品への思いを伝えた。

今回、新たな試みとして作品内では録音した効果音を使用せず、ビートボックスの生音で表現している。プロデューサーとしても携わった水野は「風の音、切られる音、刀が合わさる音、とにかくすべての音を、ビートボックスが見事に表現しています。そして、これを生音で出しているということを一瞬忘れてしまうぐらい、舞台の表現を底上げしてくれています。」と表現の豊かさに感動した様子。続けて「これは本当に一人のビートボクサーの喉から出ている音なのかと、皆さんは本当に驚かれると思いますので、とても大きな見どころの一つだと思います。」と作品への自信を見せた。

囲み取材の最後にはそれぞれお客様へメッセージを届け、和田は「本当にそれぞれプロフェッショナルの方が集まったので、1時間という短い時間ですが、どこを観ても至高な作品になっていますので、存分に楽しんでいただければと思います。僕がこの舞台で最大の魅力だと思うのは早乙女友貴の殺陣です。僕の師匠ですから。」と笑顔で語った。

続いて早乙女は「舞台にしては短い上演時間だと思いますが、本当にいろんなものが詰まった作品になっています。それを1日3回という地獄の日々がこれから始まるということで、もう体力的にも心配ですが、お客様がいる限り僕たちは全力で演じさせてもらいますので、ぜひ楽しんでもらえたらと思います。」と熱くコメント。

最後に水野は「小さなホールなのですが、本当にすごい熱量で。場内の360度を縦横無尽に役者が走り回り、色々な場所で様々な物語が同時進行で起こるという、これまたすごい熱量の新しいスタイルです。皆さんがどこを見て、誰の表情に注目するか、それによって見え方が変わってくるという、能動的に楽しんでいただける舞台です。演者とパフォーマーたちが持つ圧倒的な魅力を、存分に味わえる1時間となっていますので、ぜひ楽しみに見ていただきたいと思います。」と締めくくった。

ノンバーバルと聞くと作品の魅力を理解しがたいのではと感じるが、それを圧倒的な熱量で覆してくるのが本作。W主演を務める和田と早乙女が舞台上で繰り広げるダイナミックな殺陣や、繊細な目線配りには息をのむような緊張感を覚えます。演者それぞれの表情や息づかい、細部までこだわった映像や和楽器の生演奏とビートボックスが作り上げる美しい戦国の世界観。まるで存在しないセリフが聞こえてくるような、濃密な1時間に仕上がった。

「礎の響~SEKIGAHARA~」は 2025年9月11日(木)まで、東京・神田明神ホールにて上演中。公演チケットは全席完売となっているが、11日(木)17:00の千秋楽にはオンラインでの生配信を予定している。

©AOC

公演概要

「礎の響~SEKIGAHARA~」

【公演スケジュール】2025年9月9日(火)~11日(木)
●9月9日(火)開場:16:30 開演:17:00 / 開場:19:30 開演:20:00
●9月10日(水)開場:12:30 開演:13:00 / 開場:15:30 開演:16:00 / 開場:18:30 開演:19:00
●9月11日(木)開場:10:30 開演:11:00 / 開場:13:30 開演:14:00 / 開場:16:30 開演:17:00

【会場】東京・神田明神ホール
〒101-0021 東京都千代田区外神田2-16-2 神田明神文化交流館2F

【チケット情報】
全席指定 10,000円(税込)
●販売URL https://event.tiget.net/ishizu_no_hibiki

【生配信チケット情報】
視聴チケット 4,200円(税込)
●配信日時 2025年9月11日(木)17:00~ ※2025年9月17日(水)23:00までアーカイブ配信あり
●販売URL https://eplus.jp/sf/detail/4393650001-P0030001

【公式HP】https://ishizu-hibiki.com/
【公式X】https://x.com/sekigahara0909

■あらすじ
神田明神に現れた、時空の歪み――
その裂け目から姿を現したのは ―― 神、伊邪那岐
伊邪那岐はあなたを見て問う
これが望んだ未来か?
死にゆく者が、生きる者に託した“光”の記憶に導かれ、
空間ごと、関ヶ原の戦いへと
引きずり込まれていく。
孤高の武将・石田三成。
彼の唯一の友・大谷吉継。
天下泰平を掲げた徳川家康。
目の前で繰り広げられる命の選択――
彼らが命懸けで創ろうとした未来とは、何だったのか。
神々の逡巡。
武将たちの覚悟。
そして、その血を継ぐ
現代の子孫たちが、
“歴史の分岐点”を再び
体感することで問い直す。 ――変えるべきか。守るべきか。
それとも、新たに紡ぐべきか。

■キャスト
石田 三成 演:和田 雅成
大谷 吉継 演:早乙女 友貴
徳川 家康 演:安田 桃太郎
湯浅 五助 演:益川 和久
服部 半蔵 演:熊倉 功
小川 祐忠 演:丸山 貢治
赤座 直保 演:清水 一哉
福島 正則 演:伊藤 教人
黒田 長政 演:奥平 祐介
疾風 演:岩下 零時
東風 演:平間 正人
睦月 演:YUMERI
卯月 演:RYUICHI
文月 演:YU-KA
霜月 演:KURASHOU
月読 演:RUSY
本多 忠勝 演:オクイシュージ
伊邪那岐 演:水野 美紀

<和楽器>
津軽三味線 佐藤ミッチェル通芳(寿BAND)
和太鼓 遠藤元気
笙 中村華子
尺八 白鳥“WHITE◇BIRD”良章(寿BAND)

■スタッフ
脚本・演出 FyZ:ファイズ / Fraction.Y.Zenith フラクションワイジィネス
音楽 佐藤ミッチェル通芳
アクション監督 安田桃太郎(BRATS)
振付 YUMERI
制作 FAB・AOC
主催 AOC

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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