戸塚祥太、加藤和樹、辰巳雄大、JUON、上口耕平ら登壇。『BACKBEAT』公開稽古レポート!「一言で表すなら“青春”です」
4月12日(日)のプレビュー公演を皮切りに、愛知・大阪・東京・兵庫にて『BACKBEAT』が上演される。
本作は、世界的ロックバンド・ビートルズの創成期を描いた1994年公開の伝記映画『BACKBEAT(バックビート)』を、イアン・ソフトリー監督自ら舞台化した作品。結成当初は5人編成だったビートルズに、メジャーデビューを待たず袂を分かつことになるバンドメンバーが存在した…という史実が基になっており、日本では2019年に初演され好評を博し、2023年に再演された。
翻訳・演出は、石丸さち子、音楽監督は、森 大輔が務めます。数多くの作品でタッグを組む石丸と森が、ビートルズ結成時のメンバーたちの葛藤や心の揺れを描く青春物語を再び創り上げる。
スチュアート・サトクリフ役は、戸塚祥太。ジョン・レノン役は、加藤和樹。ジョージ・ハリスン役は、辰巳雄大。ポール・マッカートニー役は、JUON(THE& ex FUZZY CONTROL)。ピート・ベスト役は、上口耕平。19年の初演から熱量高く演じ、絆を深めてきた5人が若き日のビートルズとして再集結する。
共演には愛加あゆ、林 翔太、鍛治直人、東山光明、田川景一、安楽信顕、そして尾藤イサオと存在感と実力を備えた、個性豊かなキャストが揃った。
今回は、公開稽古の写真と会見のコメントをお届けする。
会見コメント
本作の魅力について
演出・石丸さち子

世界中で今も「バンドをやろう」と仲間を探している人はたくさんいると思いますが、リバプールで10代後半だった彼らが出会ったこと自体が奇跡だったと感じています。まさに天才の集まりでしたし、この作品のカンパニーが集まったことも同じくらい奇跡的だと思っています。さらに、忙しいメンバーが再々演まで集まってツアーができるというのも、本当に素晴らしい巡り合わせです。この作品では20曲あまりを生演奏でお届けしていますが、そのクオリティはどんどん高まっています。
初めは、ビートルズを演奏すること自体がとても怖かったですが、ビートルズを知らない方には「もっと知りたい」と思っていただき、ファンの方からも「あの頃のビートルズがそこにいるようだった」と言っていただけるようになりました。
そこからさらに空気感ができあがって、再々演ではまたすごい仕上がりになると思っています。そしてこの作品の魅力は、素晴らしい出会いと同時に、痛ましい別れが描かれているところにもあります。光があれば影がある、その両方が強く描かれています。生演奏による高揚感あふれるシーンと、胸がえぐられるようなシーンが重なり合いながら進んでいきます。一言で表すなら「青春」です。誰もが経験してきた喜びと痛みを、この演奏とともに感じていただけたらと思います。再々演では、その喜びも孤独もさらに深まっていますし、音楽もより熱を帯びています。ぜひ劇場で体感していただきたいです。
稽古の手応えについて
戸塚祥太

十分な時間をいただいているので、作品としてかなり熟成されてきていると感じています。進化という意味でも前に進んでいますし、同時により深く掘り下げていくような、深めていく、熟成させていくという方向にもアプローチもできているのかなと思います。あとの細かい面については、バンドマスターであるJUONくんに任せています(笑)。
加藤和樹

稽古が始まり、皆さん忙しい中で集まりながら、バンドリハーサルから本稽古へと進んでいく中で、少しずつビートルズになりつつあるなという実感があります。僕自身も前作を終えてから、ようやくジョンになってきている感覚がありますし、声帯がようやくジョンになってきました。この作品は生半可な覚悟ではできません。だからこそ覚悟を持ちつつ、同時に希望も持って臨んでいます。今回がファイナルと言われていますが、それに臆することなく、これまで通り彼らの音楽をしっかり体現していきたいと考えています。
辰巳雄大

初演の時は本当に必死でついていくのが精一杯でしたが、その後ギターについてたくさん学びました。ジョージ・ハリスンは「ギターを持っている時だけ自分らしくいられた」といった言葉を残していますし、ジョン・レノンやポール・マッカートニーという天才の間にいた中で、本音で戦える場所は音楽の中だったとも言われています。だからこそ、この作品の中で“ジョージとして音楽の中で生きる”ことがとても大切だと感じています。僕自身も昨年からギターの練習を始めて、この再々演に臨んでいます。この作品は単に20曲を演奏するだけではなく、それぞれの楽曲が、その時代のビートルズの状況や物語と結びついています。曲ごとに異なる色や意味を持っているので、それぞれの曲の個性ももちろんですが、ビートルズがその時本当に生きたリアルなストーリーの中で、その曲を演奏する準備を今しています。やっぱりその中で一緒に演奏していると、ポールが隣にいて、後ろにピートがいて、ジョンがいて、奥にスチュがいて、「帰ってきた」という気持ちになります。早くお客様にこの音楽で興奮していただける日を楽しみにしています。
JUON

本作はビートルズを題材にしているため、ポール・マッカートニーが左利きで演奏していたことに合わせて、僕も右利きから左利きに変えて演奏の練習を重ねてきました。初演の時は本当に必死で、なんとか皆さんにお届けできるところまで持っていけたのではと思っています。また、この作品が僕にとって初舞台でした。再々演を迎え、共演者の皆さんに稽古や本番を通してたくさん支えていただき、学ばせてもらっています。今回のテーマは「過去の自分を超えること」です。初演時の自分の演技を超えることが、この作品やカンパニー、そして観に来てくださる皆さんへの貢献につながると考えています。ファイナルですが、終わる気はしないので。ファイナルの向こう側で頑張りたいと思います。
上口耕平

稽古を重ね、本日実際に披露してみて安心したことがあります。それは、この作品にとって大切な若さのエネルギーや疾走感、爆発力が、今もちゃんと存在しているということです。初演から7年が経ち、年齢的には落ち着いてきた部分もありますが、その分、音楽のクオリティは確実に上がっています。周囲を見る力や、一つになる瞬間を捉える力も強くなり、より俯瞰して作品を作れるようになってきました。今日は「丁寧に音楽を届けよう」と話していたのですが、いざ始まると皆一気に暴れ出してしまって(笑)。でもその瞬間を後ろから見ていて、「やっぱりこのメンバーはまだまだぶっ飛んでいくな」と改めて実感しました。今回も初演や再演を超えて、さらに爆発していく作品になると思います。とても楽しみです。
愛加あゆ

人は出会いによって人生が大きく変わるものだと思いますが、アストリッドという存在は、その中でも特に強い影響を与える人物だと感じています。その分、とても大きなプレッシャーもあります。前回の再演が私にとっての初演でしたが、その時から演出の石丸さんと一から役を作り上げてきました。立ち方や話し方など細かな部分まで丁寧に作っていただきました。今回はその積み重ねをベースに、さらに深めていきたいと考えています。資料を読み込んだり映像を観たりしながら、役への理解を深めているところです。そして何より、共演者の皆さんのパワーがとても大きいので、そのエネルギーを稽古の中で感じ取りながら、音楽やお芝居を通して積み重ねていきたいと思っています。
林 翔太

今回が初参加なので、すでに出来上がっているカンパニーに入ることに少しプレッシャーもありました。ただ、皆さん本当に優しくて、いいお兄さんばかりで、ファミリーのような温かい現場だと感じています。自然と輪に入れていただけた印象です。毎日の稽古もとても自由にのびのびとやらせていただいていますし、演出のさち子さんも温かく見守ってくださっています。共演者の皆さんも芝居をしっかり受けてくださるので、安心して稽古場にいられる環境です。
尾藤イサオ

とにかくビートルズに負けない演奏をしなければいけないと思っています。先ほども楽屋で聴いていましたが、皆さん本当に大きく進歩されていて素晴らしいと感じました。私はビートルズの先輩にあたるエルヴィス・プレスリーの役で出演し、劇中で一曲歌わせていただいています。いろいろと大変な部分もありますが、とにかく全力で取り組んでいます。
稽古場写真





文・撮影:THEATER GIRL編集部
公演概要
『BACKBEAT』
作:イアン・ソフトリー スティーヴン・ジェフリーズ
翻訳・演出 : 石丸さち子
音楽監督: 森 大輔
出演:
戸塚祥太(A.B.C-Z) 加藤和樹
辰巳雄大(ふぉ~ゆ~) JUON(THE& ex FUZZY CONTROL) 上口耕平
愛加あゆ・林翔太
鍛治直人 東山光明 田川景一 安楽信顕
尾藤イサオ
【プレビュー公演】
2026年4月12日(日)13:00公演
水戸市民会館 グロービスホール
【愛知公演】
2026年4月17日(金)~19日(日)
穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
【大阪公演】
2026年4月25日(土) 12:00公演・17:30公演/26日(日) 12:00公演
SkyシアターMBS
【東京公演】
2026年5月3日(日祝)~17日(日)
EX THEATER ROPPONGI
【兵庫公演】
2026年5月21日(木)~24日(日)
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
版権コーディネート: シアターライツ
協力:ザ・ビートルズ・クラブ
企画:シーエイティプロデュース
製作:シーエイティプロデュース、テレビ朝日
公式サイト https://www.backbeat-stage.jp
公式X @BackbeatStage
